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チャラン・ポ・ランタン Vo.ももの
私の想ひ出のショウ Vol.46

2019/10/20

連載コラム

ひと夏の下がって上がって編

無くしたものが、出てくる。

それって本当に嬉しいこと。

たった今さっき、いつだかに無くした日記が、出てきた。

それは突然だった。突然に出てきたのである。

前回書いた日付が、2018年10月5日金曜日だった。私という私は、一体全体一年のうちに何回日記という日記を無くしているのだろう。家のいたる所に何冊も自分の日記が潜んでいることを思うと発掘するワクワクも湧いてくるけれど、そんなことより、だ、そんなことよりもいつになったら私という私は、一冊の日記を書き終えることができるのだろうか。いつまで経ってもクリアできないゴールである。

その日記に書いた約一年前の文章も、その前のページの文章も、ひとつの文章の中でものすごい底の方までテンションとメンタルがバチ下がって、そののちジワジワと上がって行き、最後の5・6行でいよいよマックス行くとこまで上がりまくって、締める。という流れだった。
特に大事なことなど何ひとつ書いていない。
ただ、盛り下がったのち、盛り上がる。その繰り返しの毎日だ。日記の通りの生活だ。日記通りの人生だ。ずうっとずうっと前からそうだった。たった今さっき気づいたみたいな言い方したけども。なんにも変わっちゃいない、ずうっとそうだ。

そんな平凡な下がって上がっての日常を繰り返す私もこの夏は様々な夏フェスに出演した。久々のフジロックにもバンドで出演したり、その他にも沢山の野外イベントだったりで沢山歌った。

今年の夏もそれはもう暑くて、…と書きながら涼しくなった今夏を思い出そうとしても意外と思い出せないもので、そういえば日焼け止めを今年は一回も塗っていないというもっと恐ろしい事に気がついてしまって今またひとつ落ち込んだ。

それでも楽しい夏だった。

7月だったか、仙台で行われたフリーイベントがあった。
その日も物凄い猛暑日で溶けるかと思うくらいだった。そんな中なんでチョイスしてしまったんだろうでしかないベロア生地でできた全身タイツの衣装でライヴを行い暑さで気が遠くなってきた頃歌った「ソトデナイ」。ベイシティーローラーズのサタデーナイトの替え歌カヴァーで夏になるとライヴで歌う定番曲だ。
私も大好きな歌でその日も勿論ノリノリで歌っていたわけなのだが、二番の歌い出しのところで暑さのおかげかはたまた私の頭が瞬間的に(と信じたい)イカれてしまったかよく分からない言葉でもない言葉を発してしまい瞬間的に下がって(落ち込んで)その後「歌詞を間違えたよ~」と歌っていたら相方の小春ちゃんがアコーディオンで伴奏を伸ばしてくれてすぐに爆上がり、もう一度歌い直すということがあった。

約10秒弱の間に起こった夏の日の私の想ひ出。

イカれた相方にこんな瞬時に対応してくれる人がどこにいよう。

下がって上がってまた下がってまた上がる。

それはひとりっきりじゃ、ムリだと思った。アディオス。

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