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ロンドンエンタメ通信 Vol.6

2022/9/15

編集部より

KEP特派員が2021年秋~ロンドン留学中!
イギリスで見たライブやミュージカルの紹介を中心にロンドンのリアルな街の様子を現地からリポート!

こんにちはタニモトです。

この夏は、ロンドンも観測史上初の40度をこえ記録的な猛暑となりました。熱で線路が溶け電車が止まってしまったり、非常事態アラートまで。イギリスには基本エアコンがないので、この暑さはさすがにこたえました。
そして今度は急にまた寒くなってき、すっかり初秋にはいった今日この頃です。

日本からはFUJIROCKSUMMER SONICのニュースをたくさん拝見し、少しずつですが海外アーティストの来日公演が続々と実現してますね!嬉しい!

私は、イギリスで2番目に大きなフェスでありサマソニのモデルとなった「Reading and Leeds Festival」へボランティアとして参加してきました!

ロンドンより西に1時間半の”Reading”(レディング)と北に2時間の”Leeds”(リーズ)にて同時開催され、比較的アクセスもよく都市型フェスと言われています。
(サマソニも東京・大阪で同時開催)

8月26日〜28日の3日間開催されたフェスは、ロンドン出身でUKラップ界を席巻する若手ラッパーDAVE、UKロックのトップを走り続けるArctic Monkeys、そして今年のサマソニのヘッドライナーもつとめたThe1975の3組がヘッドライナーとしてラインナップされました。

チケットはキャンプもできるWeekendチケットと1日ごとに参加できるDayチケットがあり、キャンプサイトのオープンはフェスが始まる2日前。キャンプをする人の多くは5泊6日で参加していました!私もボランティア向けの説明会があったので2日前より会場へ行き、テントなどを自分で持ち込みその日からキャンプが始まりました。

ロンドンより電車でレディング駅へ行き、片道1ポンド(約160円)のシャトルバスに乗って会場へ。

レディング駅の様子

大荷物でスーパーマーケットのカートを使っている子がたくさん、、!

ただ会場についてもキャンプサイトはかなり大きく、スタッフはさらに奥に用意されているため、重いテントを背負ってかなり歩きました。

端から端まで歩いて30分ほどかかる大きさ!

今回、私のボランティアとしての仕事は「キャンプサイトの見回り」でした。
シフトがそれぞれに割り当てられ
8/24(水)〜29(月)の6日間のうち、8時間×3日間のシフトがひとりずつ組まれます。
私の場合は、
8/24(水)オフ (説明会がありました)
8/25(木)オフ
8/26(金)AM1:00〜AM9:00 フェス1日目
8/27(土)PM5:00〜AM1:00 フェス2日目
8/28(日)オフ       フェス3日目
8/29(月) AM9:00〜PM5:00
という感じです。

7つのカラーのキャンプサイトがあり、各チーム6〜7人ほどで自分の担当カラーを見回り。

お客さんに道やトイレの場所を聞かれたり、焚き火が火事になっていないか確認したり。夜中のシフトの時は、3時になってもなかなか眠らない若者ばかりで大変でした。。

ボランティア用のゼッケンを着て、キャンプサイトをひたすら歩きます。

食事も専用のカフェテリアがあり、1食5ポンド(約800円)で頂きました。
イギリスの物価であれば十分お得な金額です、、!

いわゆるイングリッシュブレイクファーストなど

そして、今回はボランティアで参加しているのでもちろん無給ですが、シフト以外の時間は自由なのでしっかりパフォーマンスも楽しむことができました!
野外のメインステージが2つにテント型のステージが3つ、フェス会場内自体はそんなに大きくなくコンパクトで回りやすいフェスでした。

エントランスでリストバンドとセキュリティチェック

テントステージ

個人的ハイライトを少しご紹介!

サマソニにも出演。日本大好きMegan Thee Stallion (ミーガン・ジー・スタリオン) 。

Megan Thee Stallion (ミーガン・ジー・スタリオン) 
≫ Instagram:@theestallion
YouTube
Spotify

「日本から帰りたくない!」とSNSでも言っていたので、無事イギリスにきてくれて安心しました。ステージ上にお客さんをあげて、一緒に踊るパフォーマンスも。本人にも負けないくらい、お尻を振るお客さん姿にさすが、度胸が違うなと感心してしまいました。

9月来日決定!実力派ノースロンドン出身女性ラッパー Little Simz(リトルシムズ)。

Little Simz(リトルシムズ)
Website
≫ Instagram:@littlesimz
YouTube
Spotify

2021年リリースのアルバムが各方面から年間ベストとも言われ、瞬く間に実力派ラッパーとしてUKラップシーンのトップに上りつめているリトルシムズ。この日も圧倒的なパフォーマンスで男女問わず、若者からの熱い声援でその人気っぷりを証明していました。
秋には、来日公演も決まっているのでぜひ日本の皆さんにも今のUKシーンを騒がず彼女のパフォーマンスを生で見ていただきたい!

そして、新世代のカリスマバンドThe1975。

The1975
Website
≫ Instagram:@the1975
YouTube
Spotify

実は、 Rage Against the Machine(レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン)が開催直前にキャンセルとなり、その代打として開催2週間前に急遽ヘッドライナーとして抜擢されました。

日本にて3年ぶりの復活を遂げた彼らへの期待は、本国でも高まっていたためこのニュースはいろんな意味でかなり話題になりました。もちろんレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのファンからすると大きな批判はありましたし、ボーカル・マシューもMC内でそのことを気にする発言もあったのですが、そんなことも吹き飛ばす素晴らしいパフォーマンスでした。今、同じ時代にこんなにもかっこいいロックバンドがいることが、私はたまらなく嬉しくなるようなそんな時間でした。

アルバムもまもなくリリースされるので楽しみで仕方ないですね。春にはジャパンツアーも決まっているとか!

また、今回のフェスでも BBC Music Introducing ステージがありました。BBC(英国放送)が選出するネクストブレイクアーティストが登場するステージ。以前紹介したロンドンで活躍する日本人ラッパーMiso Extraの姿もありました!今回は、拝見できませんでしたが注目度が伺え今後も楽しみです!

いち早くイギリスの注目アーティストが知れるかも!?

フェスが終わり、最後はお客さんをテントサイトから帰すのが私の仕事でした。
帰り道を案内したり、テントの中でまだ寝てしまっている人を起こしたり。

会場内のスクリーンやアプリの通知でも「Take your tent home!!(テントを家に持ち帰るように)」という案内がよくされていて不思議に思っていたのですが、こういうことかと納得させられました。本当にみんなテントやマットレスなど持ってきたものを置いて帰る。。
これらは寄付されるようですが、それにしても凄まじかった。。

お客さんが帰宅した後のキャンプサイト

「NO MUSIC ON A DEAD PLANET」死んだ惑星に音楽はない
現存する世界最古のポピュラー音楽フェスティバルと言われている歴史のあるフェスが何度もこのコピーを語っているのが印象的でした。

コロナの影響で2年ぶりの開催となった2021年。現在イギリスではマスクを着用している人を見かけることはほとんどなく、コンサートにおけるガイドラインも特にありません。生活はコロナ以前に戻ったと言えますが、「あの失われた時間がどれだけ私たちの生活を悲しいものにし、二度とごめんだ!」という強い思いと、こうやって音楽を最大限に楽しむ空間への愛を感じる最高のフェスティバルでした!

そして、すでに来年の日程も発表されチケットの発売も開始されました。来年には日本からも行きやすくなれば嬉しい限りです。少し過酷(?)かもしれませんがボランティアに興味のある方はぜひ!

 

【KEP特派員スタッフ タニモト】
約4年間キョードー大阪の広報として勤務、その後2021年秋からロンドン留学へ。
日々英語を学びながら、海外のエンタメに触れるためライブハウス・劇場に通う。

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