葉加瀬太郎 音楽祭2022

2002年から「情熱大陸ライブ」をスタートさせ、18年間にわたり野外の夏フェスを開催して約50万人を動員したヴァイオリニストの葉加瀬太郎。「老若男女を問わず、家族連れでも気軽に参加できる音楽イベント」のコンセプトは変えず、2019年に古都・京都で1300年以上の歴史を有する世界文化遺産の上賀茂神社に舞台を移して『葉加瀬太郎　音楽祭』として開催した。しかしコロナ禍により2020年、2021年は残念ながら中止を余儀なくされたが、今年は3年ぶりに待望の開催が決まった。



―恒例の夏フェスが装いも新たに歴史ある上賀茂神社での開催となりました。

葉加瀬「ピクニック気分の夏フェスそのものは楽しかったんですが、リピーターのお客様も年齢を重ねてこられ、夏の炎天でのライブは体力的にキツいのではと思うようになりました。どうしたらいいのかと考えている頃、2010年に福岡の護国神社での福岡音楽祭に関わることになり、その神聖でおごそかな雰囲気の中でのライブがすごく良くて、これが大きなヒントになりました。そして個人的にもおつき合いがあった上賀茂神社さんにお話をさせて頂いて、2019年の開催につながったわけです。観光や参拝といった要素も含めて、これまでと違った都市型フェスとして、この先も新たな歴史を刻んでいけたらと思います。



―今回の出演アーティストも豪華な顔ぶれが揃いました。

葉加瀬「『情熱大陸ライブ』の頃から出て頂いているおなじみの方はもちろん、初登場の大竹しのぶさん、一青窈さん、倖田來未さんのステージも楽しみ。私がコラボする時は当然として、しない時も舞台袖からしっかり見て、いいなと思うところはどんどん盗みます(笑)。もう最高の授業。すべて勉強ですから。



―平均年齢が高いめの出演者の中で、とりわけ21歳という若いVaundyが初めてキャスティングされています。

葉加瀬「音楽が良ければ年の差なんて(笑)。僕のおススメのシンガーソングライターで、彼の音楽が気に入って声を掛けさせて頂きました。ちなみに我が家は子供たちの好きな音楽がガンガンかかっている環境でして、色々と教えてもらっています(笑)。



―今年、ようやく3年ぶりの開催となります。

葉加瀬「2年連続の中止。特に昨年は開催を視野に入れてリハーサルもしっかりやって準備万端で臨むつもりだったので、本当残念でした。その悔しい思いを音楽へのエネルギーに変えて、今年はお客様に思う存分楽しんで頂ける内容にしますので、ぜひお越しください。お待ちしています。

 


(TEXT 石井誠)

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