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2021年劇団☆新感線41周年春興行Yellow⚡新感線『月影花之丞大逆転』
古田新太✖阿部サダヲ 会見レポート!

2021/4/13

取材レポ

Yellow⚡新感線『月影花之丞大逆転』

すべての道は舞台に通ず―――。人気ネタもの公演『花の紅天狗』の衝撃から18年。あの、演劇少女漫画の金字塔を彷彿させる笑撃キャラクター、月影花之丞が令和の劇場に降臨する。木野花が演じる“月影先生”を主軸にした劇団☆新感線41周年春興行Yellow⚡新感線公演『月影花之丞大逆転』が4月14日、オリックス劇場で開幕する。大阪で阿部サダヲと会見した古田新太は「非常に評判が良かった」と約1カ月の東京公演を満足げに振り返った。「ひとつ不思議な現象としては、おばさん以上の女優さんが必ず泣くっていう。勇気づけられた、浄化されたとか言って。やはり木野さんの意味のない説得力というのが素晴らしいんだと思います」

本作はインターポール極東支部捜査官のモスコウィッツ北見(浜中文一)が、国際的な殺し屋の足跡を追って月影花之丞劇団へと潜入捜査に入り、劇団員の水林星美(西野七瀬)らと関わる中で、思わぬ“真実”に辿りつくという物語。古田は一番のベテラン俳優に見えて実は新人劇団員という設定だ。「7割方は劇中劇で違う役を演じてるので。物語というより刹那的な現象を楽しんで」と古田。阿部も本役は保険外交員だが「舞台袖に入ったらひたすら着替えている」ほど、様々な役柄で登場する。

 

劇中劇の演目はオマージュにつぐオマージュだ。「10代が分かるものから、50代以上じゃないと分からないものまで。新旧のネタを取り混ぜているので、全部が分かる人はいないんじゃないかな。掛け合わせ過ぎちゃって、もはや何のオマージュだか分からない(笑)」と古田。続けて「終盤には、その台詞を言っちゃうんだという場面もあり、そこは劇団の古くからのファンは拍手喝采でした」と期待を持たせた。

木野花とは本作で初めて共演したという阿部。「本番中も急に『はじめまして』みたいな顔をされたり(笑)、全部忘れちゃったのかなという日もあり、毎回演技が違うのでびっくりしますね。僕はすぐに笑っちゃうんですけど、古田さんは毎回冷静にアドリブで対応して、劇場ごとお客さんを笑いに巻き込んでいくので凄いです」。予測不可能な展開に魅せられ、古田の周りでもリピートする人が多かったとか。「面白いからと3回観に来た友達が2人いるんですけど、3回観てこんだけ変わってるんだったら、またもう1回観たくなる。ズルいって言ってました(笑)」

 

その希少性から「見た人が幸せになる」と言われるJR新幹線の点検車両ドクターイエローにちなみ発足したYellow⚡シリーズ。東京公演中にもネタが追加されるなど、最大限笑いを詰め込むのも一番は「観客に元気と幸せを届けたい」から。「今回お客さんがペンライトで参加できる場面があって、東京の楽日での一体感が結構感動的だったんですよね。ワーっと皆が笑顔で振ってる感じが良くて。大阪でもぜひその光景を味わいたい」と声を弾ませる阿部。古田はコロナ禍で二の足を踏む観客にもメッセージをおくる。「僕らも検査を受けて、劇場も万全の対策を練ってやっておりますので、皆さんもちょっとの勇気を持って来て貰えれば。歌って踊って戦って、きっと元気になれる作品だと思います。どうぞお楽しみに!」


取材・文:石橋法子

『月影花之丞大逆転』東京公演より。(撮影:田中亜紀)

西野七瀬(左)、木野花(右)。(撮影:田中亜紀)



公演情報

2021年劇団☆新感線41周年春興行
Yellow⚡新感線『月影花之丞大逆転』

■作
中島かずき
■演出
いのうえひでのり
■出演
古田新太 阿部サダヲ/浜中文一 西野七瀬
河野まさと 村木よし子 山本カナコ 中谷さとみ 保坂エマ 村木仁/木野花

2021/4/14(水)~2021/5/10(月)
オリックス劇場

公演詳細はこちら
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