2020/10/21
インタビュー
――まず、この「エフロク」というのはどういったものなのでしょうか。
このエフロクの『エフ=F』はフード、フューチャー、フラットと様々な意味が込められています。『ロク』は関西2府4県。関西から外食を盛り上げようという趣旨で、2010年に若手外食経営者の勉強会として始まった関西外食オーナーズクラブですね。現在約300社、数千店舗の方がお越し頂いています。
――なるほど。そのエフロクの10周年に開催されるこのシンポジウムの主旨とは?
現在の外食産業は2022年ぐらいから状況が良くなっていくと言われています。外食経営者の方々も、そのタイミングで一気にアクセルを踏んでいくことになりますが、当然社会の在り方も今と違っているはずです。例えばリモート化が進んで都心に人がいなくなったり、インターネット通販も当たり前になったり。そこをゲストの方々のトークから読み解くシンポジウムになればと思っています。
――オープニングトークではたむらけんじ氏も登場されますね。
オープニングでは、外食経営者の一人として来て頂くたむらけんじ氏、ORA(大阪外食産業協会)の会長である株式会社グルメ杵屋の椋本氏らに登壇頂いて、エフロクとは何か、また今回のシンポジウムの趣旨とは何か、そしてコロナ禍の外食産業がどのような状態にあるか、といったことを語って頂こうと思っています。
――第一部は外食産業のナンバー2の方々によるセッションということですが。
外食産業では、ナンバー2を育てることは永遠のテーマです。外食産業のオーナーさんは、ぶっ飛んでいる人が多いじゃないですか(笑)。その熱い思いをそのまま従業員に伝えても、従業員は圧倒されるだけ。その思いをかみ砕いて伝えるのがナンバー2の役割ですからね。
――第二部は「ウィズコロナとともに第一次産業からの声と外食の未来」。
登壇頂くのは、株式会社ワールド・ワンの代表取締役、河野さんと同社取締役の方々。ワールド・ワンは日本各地の食文化を紹介し、産地と都心部の消費者を結びつけることがテーマの店舗展開をされています。第一次産業(農業や漁業など)は、今大変な状況にあります。第6次産業プランナーの宮武さんの進行によるトークで、第一次産業×外食産業のイノベーションを模索していければと思っています。
――第三部は「これからのレストランにプラスすること、マイナスすること」ですね。
株式会社出前館の代表である中村さん、テレビ番組『魔法のレストラン』プロデューサーの平井さん、ホットペッパー外食総研の竹田さん、ツナグ働き方研究所所長の平賀さんという方々にお話しをお聞きします。コロナ後、特に2022年以降は生活様式が変わって消費者の志向にも変化が出ているでしょう。そこから逆算して、今何を準備しなければならないかを探りたいですね。
――第四部では「鳥貴族」の大倉社長も登場されて外食のこれからの10年を考える、ということですが。
『春夏秋冬・災害の時代』、つまり、こういったコロナ等の災害も季節の一つだと思って経営していかなければならない時代に入ってきて、業界論者の大倉社長が何を語って頂けるのかと。あとは渋谷で1600席の横丁酒場をオープンされて話題となっている株式会社浜倉的商店製作所の浜倉社長にも登壇して頂き、外食のこれからの10年を考えていきたいと思っています。
――まさに今後の外食シーンを担う面々が続々と登場されるわけですが、このシンポジウムで何が得られるとお考えでしょうか。
このシンポジウムでは、何かに答えを出すというものではありません。ただ、疲弊している外食の未来を指し示すヒントが得られたらと思っています。
TEXT:宮本昭仁
エフロク10周年記念 シンポジウム
コロナからの「外食」創生会議 ~つなぐ未来~
2020/10/26(月)12:30-17:10(交流会 17:30-18:30)
フェスティバルホール
講演スケジュール
オープニング 12:30~12:45
たむらけんじ氏と外食経営者のオープニングトーク
第1部 12:45~13:40
外食DXの渦、しかし人でないといけないこともある。
外食企業 NO2セッション
第2部 13:50~14:45
ウィズコロナともに第一次産業からの声と外食の未来
第3部 14:55~15:55
これからのレストランにプラスすること、マイナスすること関連業界セッション
第4部 16:10~17:10
『春夏秋冬・災害』の時代に入り、外食のこれからの10年を考える
交流会・ネットワーキング 17:30~18:30
上を向いてあるこう
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