2020/1/20
インタビュー
――2013年に結成して、2015年には片岡くんが体調不良で休養するという事もありましたが、その間もバンドは止まらず、3人でプロモーション活動など、やれる事を続けてきましたよね。改めてですけど、バンドが止まらず、ここまで来れたのって凄いと思うんです。
黒田隼之介(G/Cho)「その間に待ってくれていた人がいたのは大きかったですね」
片岡健太(Vo/G)「今まで他にもバンドを組んできて、そしてsumikaも組んで、人の大切さに気付きました。僕が休んでた時期もありましたし、本当に色々な人に支えてもらってるなと、そういう人々の力を感じる7年ですね」
小川貴之(Key/Cho)「昔から人と人で成り立っているバンドですね。ミニマムはメンバー4人ですが、ここまで4人だけで来れたとは思ってないですから。多くの人に愛してもらって、支えてもらって、みんなで一緒にやれています。バンドが進むスピード感は早くなっているように感じますけど、周りにいる人は変わらないですから」
荒井智之(Dr/Cho)「3人になった時に信じるものがシンプルになりましたね。音楽と目の前にいる人を大事にしようという風にシンプルになりました。心情的には変わりないですけど、今の状況には現実感ないですね。落ち着かないと言うか。凄いことだなと…。ありがたいですけど、ふわふわしてますよ」
――例えば、スタッフひとり増えるにしても、しっかりとHPなどを通して、ファンの方々にも伝えてきましたよね。あの律儀さ、誠実さに惹かれているファンの方は本当に多いと思います。
片岡「スタッフが増えるタイミングもありましたけど、目と目を合わせて仕事できる人しかいないです。昔は政治的な事も考えながら動かないと大きな事は出来ないと、半ば諦めていた事もあったので、今は『大人って悪い人ばかりじゃないんだ!』とも思ってます(笑)。それに、わかりやすくスタッフが増えるタイミングの時は、しっかり御挨拶はしたかったので」
荒井「普通、バンドって裏側は見えないですけど、いつでも誰かの力を借りないと何も出来ないバンドなので、スタッフが増える時は、しっかりとファンの方に現実を見てもらいたかったですね」
小川「しっかりと過程も伝えていくのがsumikaらしさであり、それが誠実じゃないかなと思っていますね」
――大阪城ホール2日間というのは、本当に大規模だと思いますが、いかがでしょうか?
小川「最近は、より丁寧に伝える事を心がけています。勢いだけではごまかせない規模ですし、繊細に伝えた方が熱量も伝わると思うので。色々と演出もあるので、スタッフとのチームワークも大切ですね」
黒田「セットの設営も含めて、大きい会場だからこそ出来る事もあるんです。ライブハウスで、生身で体から立ち上る湯気を伝えるのも好きなんですね。だから、アリーナもライブハウスも両方できるバンドでいたいです」
荒井「アリーナとライブハウスでは変わる部分もありますが、変わらない部分もありますしね」
片岡「僕らは常にチケットの応募数を見ていて、みんなが入れる規模でやっていこうとしてるだけなんですね。なので、アリーナになっても、目の前の人を大切にするスタンスは全く変わらないです。会場の大きさを見てるのではなく、目の前の人を見て、動いているだけなんで。アリーナでしか出来ない事、ライブハウスでしか出来ない事、これからも両方を大切にしていきたいですね」
TEXT:鈴木淳史
PHOTO:後藤壮太郎
★LIVE INFORMATION
sumika Arena Tour 2020 -Daily’s Lamp-
2020/4/4(土)17:00
2020/4/5(日)16:00
大阪城ホール
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