2025/6/24
インタビュー
――回を重ね、今年で33年連続の開催となります。
「いやーそうなんです、本当にありがたいことで…。今回のツアー中に私、78歳になりますからね、ええ。もうすっかりおじいさんになってしまいましたが、怪談を話すには、ちょうど良い年齢になったとつくづく思うんです。この歳になると一日一日、無駄にしたくないという想いが強いですし、ファンの皆さんと一緒に過ごせる時間を大切にしたいですね」
――ずばり、今年の怪談はどんな内容でしょう?
「今年は3月の半ばから5月の半ばまで、いつもの茨城の工房に籠って、“話の破片”をじっくりとつなぎ合わせていきました。同じことを繰り返したくないので毎年何らかのチャレンジをしているんですが、今年はある話で、語り口調を変えてみようと思いましてね、ええ。一人のおじいさんが語る40年ほど前の体験がベースなんですが、尊敬する丹波先生(丹波哲郎)を彷彿させるといいますか、これまでとは違った語り口調も披露させていただきますので、そのあたりも注目してください。無駄話や世間話も織り込むので流動的にはなるのですが、話の本数としてはおそらく5本前後になるかと思います。テーマを一言で表すなら、一昨年の“事件”、昨年の“ロマン”に続いて、今年は“情緒”といえるかもしれませんね」
――後半の心霊写真コーナーも気になります!
「いいことを聞いてくれました! 今年はかなり怖いですよ。ある一枚はね、提供してくださった方のおじいさんか、ひいおじいさんが仲間の人と撮ったモノクロの写真なんですがね、驚くほどはっきり気味の悪いモノが写り込んでるんですよ、ええ。これ以外にも怖いのがありますし、期待していてください」
――最後に関西のファンにメッセージを!
「“座長~!”“待ってました~!”。口々にそんな声援が飛び交い、私が“ただいま!”と笑顔で返して本編が始まる…。今ではどこの会場でも当たり前になったこのオープニングの光景は、関西の公演から始まって、各地へと徐々に広がっていったんですよね。関西は文化を広げる土地であることを私は身をもって知っていますし、感謝の気持ちを込め、今年も丹精込めて練り上げた怪談を全身全霊で披露させていただきます。今年はそうですね~、ズバリ、昨年の86.5倍! 怖い自信がありますよ(笑)。会場で皆様とお会いできるのを、楽しみにしています」
取材・文:新子貴康
MYSTERY NIGHT TOUR 2025
稲川淳二の怪談ナイト
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|日時|2025/08/21(木) 怪場17:30 / 怪宴18:30
2025/08/22(金) 怪場17:30 / 怪宴18:30
2025/08/23(土) 怪場14:00 / 怪宴15:00
2025/08/24(日) 怪場13:00 / 怪宴14:00
|会場|森ノ宮ピロティホール
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|日時|2025/09/20(土) 怪場14:30 / 怪宴15:30
|会場|なら100年会館 大ホール
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|日時|2025/09/21(日) 怪場14:30 / 怪宴15:30
|会場|アクリエひめじ 中ホール
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