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【インタビュー・れん】何かしらの感情が芽生えるような歌や曲、ライブを届けたい

2023/12/12

インタビュー

れん ONEMAN LIVE TOUR 2024

 2019年からギターの弾き語りを始め、2021年9月には自身初となるオリジナル楽曲『嫌いになれない』をリリースした2003年生まれのシンガーソングライター、れん。リスナーの琴線に触れる強さと優しさを帯びた印象的な歌声、切なさと儚さのある詞世界から成る楽曲は各サブスクリプションを中心にバイラルヒットし、幅広い年代層の人々を魅了している。サッカーを辞めて音楽の道に進み、瞬く間に注目を集める存在になった彼に、楽曲や来年開催されるワンマンライブなどについて話を聞いた。

――ギターの弾き語りを始めたきっかけを教えてください。

「高2の時にコロナ禍になって部活動もしてはダメだったので、どこかのタイミングでやりたいなと思っていたギターを始めました。そこからカバー曲の動画投稿を始めたらSNSを中心にリスナーが増えたので、投稿を待ってくれている人がいるんだったら音楽をやろうかなと続けた結果、現在に至ります」

――始めてからわずか2年でオリジナル曲をリリースし、シンガーソングライターとして活躍しています。こういう未来は予想していました?

「まずアーティストをやるとは思っていなかったです。高3までサッカーをやっていましたし、コロナがなかったら音楽はしていないです。高2の時点で何校か大学サッカーの方から声がかかっていたので、そこに行っていたと思います。オリジナル曲を作り始めたきっかけは、今の事務所の方に言われました(笑)。オリジナルなんて絶対に作れないと思っていましたし、『もうこれ以上書けないので『嫌いになれない』(1stシングル)が最初で最後の曲になります』って言っていたんですけど、いま十何曲出していますね(笑)。全然最後じゃなかった(笑)。小さい頃から家にカラオケがあったので音楽に触れる機会というか、音楽がある環境で育ちましたけど、一族の中でガッツリ音楽をやったのは僕が初めてなので、母親とかに『これ本当に書いたの?』って言われますよ(笑)」

――今はもうどんどん曲のアイデアが出てきている感じですか?

「そうですね。今でも出したい曲がたくさんあるので。これはちゃんと音楽と向き合って、『嫌いになれない』を作った頃よりも弾けるコードとか構成、コードチェンジのタイミングとかもちょっとずつ感覚的に掴んで、成長できた部分があるのかなと思います」

――オリジナル曲を作るにあたって一番大事にしていることは何ですか?

「自分のエゴですけど、自分が歌っていて気持ちいいとか、メロディがキャッチーになるようにしています。『誰かにそっと寄りそう』というテーマを掲げているのですが、音楽って本当に生活の一部だと思うんですね。僕は音楽でサッカーのモチベーション作りをしたり、一人の時間に聴いてリラックスしたりしていたので、そういう風に生活の一部に溶け込めたらなと思っています」

――11月リリースの最新デジタルシングル『通り雨』は恋愛小説家・MIYAMUさんの新作『愛、執着、人が死ぬ』と連動した楽曲です。

「何かの作品を元に僕が1から楽曲を作るというのは初めてに等しかったんですけど、楽曲を聴いた時に小説のシーンが思い浮かべばそれが最適だと思っていたので、歌詞やメロディを聴いて、小説の一部分と情景が浮かぶように意識して作りました」

――これらの楽曲を生で聴けるワンマンライブが2024年3月に開催されます。大阪公演はどういうライブにしたいですか?

「未公開の曲とかライブで歌ったことのない曲とかも歌いますし、来年の3月だったら『通り雨』以外もリリースしていると思うので、いろんな楽曲が歌えるとなると楽しみですね。しかもワンマンだとバンド編成なので、対バンイベントとかで僕が一人で歌っているのを見て“いいな”と思ってくれた人にとっては、さらに迫力のある、違った楽しみ方ができると思います。今はライブを重ねるごとにハードルが上がっていくような気がして、ライブの作り方って難しいなって感じていますけど、お客さんにクラップや手を挙げてもらったり、反応してもらえるようなライブを創っていければいいなと思っています。折角ライブに来てもらって何も感情を生みだせなかったら意味がないと思っているので、最低限、僕の「歌」で何かしらの感情が芽生えるような届け方をしていきたいです。サブスクなどでも曲は聴けますが、生のほうが絶対に届くと思うし、全く違う音楽に聴こえると思うので、やっぱり生がいちばんいいと思っています。今回の東名阪ツアーはワンマンライブでなおかつキャパも広くなっているので、この機会に遊びに来てほしいなと思います」

――今後の目標も教えてください。

「日本武道館でライブをしたいですね。楽曲が大きく広まることで見えてくる景色だと思うので、いい曲を作り続けて、10年以内、20代のうちには立ちたいと思っています」

――では、最後にメッセージをお願いします。

「アーティスト写真とかを見ると怖いというか、ちょっと近寄りがたい感じのするアーティストかなと思われちゃうかもしれないんですけど、実際は普通の大学生なので、親近感を持っていただけたら。ライブには若い子だけじゃなく、70代の方やお母さん世代の方とか、けっこう幅広い年齢層の方が来てくれているので、僕の音楽がいいなって純粋に思ってくれたのなら、年齢とか性別とかを気にせずに僕の楽曲を楽しんでくれたら嬉しいですし、ライブに来てほしいなと思います」

TEXT:金子 裕希

 

れん ONEMAN LIVE TOUR 2024

|日時|2024/03/20(水・祝) 18:00
|会場|梅田クラブクアトロ
▶▶公演詳細
▶▶オフィシャルサイト

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