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日活映画の昭和の名作を舞台化!
室龍太と今江大地が初共演で挑む

2023/9/27

取材レポ

NIKKATSU×LEGENDSTAGE CINEMATIC STAGE 『危いことなら銭になる』

昨年、創立110周年を迎えた“日活”と、数多くの舞台制作を手掛けるレジェンドステージがタッグを組んだ新プロジェクトが始動した。日活映画の昭和の名作をオリジナルリメイクして舞台化する「シネマティックステージ」。その第1弾が『危い(やばい)ことなら銭になる』。108億円のにせ札を巡り、クセのあるヤツらがだまし合い、火花を散らすアクション&コメディなエンターテイメント活劇だ。新進気鋭の宮城陽亮が脚本・演出を担い、室龍太、中島愛、今江大地らが出演。舞台初共演となる室と今江が意気込みを語った。

【役柄と作品について】

室の役は、事件屋という裏家業を生業とする“ジョー”こと近藤錠次。「お調子者で何事にも首を突っ込んで行く、お金のことなら何にでも手を出すという人物です。物語は、偽札を巡っていろんな人物が舞台上を駆け巡る、スピーディでテンポの良い、ド派手なアクションのあるコメディ。すごくおもしろい作品になっています」。今江が演じるのは、ジョーと同じ企みを持つ事件屋で、“計算尺の哲”こと土方哲三。「龍太くんの演じる近藤錠次とは真逆で、すべて計算をして出した確率によって勝率が高い方を選んで行動する。犯罪心理学のプロフェッショナルで博士号の資格もあり、ユーチューバーとしてすごく成功している計算高い人物。ネチネチした、若干嫌われる性格じゃないかな。物語では、108億円をめぐって犬猿の仲の龍太くんとタッグを組んで本物の悪に立ち向かっていくという感じです」。

【「シネマティックステージ」第1弾に出演と聞いて】

「日活映画って、大人な映画というイメージがあった」と言う室。「映像が原作で舞台にする作品は、今まで何度か経験していますが、毎回楽しみです。映像が舞台でどうなるのかという楽しみもありますし、あと何よりもチラシの感じが見るだけですごくワクワクするので、皆さんにもそう思っていただけたらいいなと思っています」。第1弾と聞いて「緊張しています」と言う今江。「これを成功させないと続かないというプレッシャーはあります。でも、楽しいですね」。

【稽古場の雰囲気】

稽古は5日目。「にぎやかですね」と室。「コメディは明るく楽しく作りたいので、基本的には明るい感じ」。今江は「室くんはずっとハイで、ほかのキャストの方もハイな人が多いです。やりすぎたら演出家さんが言ってくださるから、キャラの設定内で遊ばれる方が多くて、おもしろい。だから自分でも、もう少しチャレンジしてもいいかなと思って、幅を広げてやっていけそうです」。アニメ好きの今江、実は共演者で14年ぶりの舞台となる中島愛の大ファン。「まめぐさん」と愛称を呼びつつ、稽古場は幸せな時間でもあるようだ。

【注目してほしいところ】

「ベタな展開が多いと思いますが、みんなでひとつになって、バカなことをめちゃくちゃバカ真面目にやっているところが見どころです。そこにしっかりアクションなどを織り交ぜていけば、僕が今までやったことのないような作品になると思います。アクションとバカ真面目なコメディ要素の化学反応を楽しんでいただけたら」(室)。「僕はキャラですね。個性が強い濃い登場人物が多くて、全員キャラ立ちしています。おもしろいと思います」(今江)。殺陣の稽古はこれからで「まだ想像できない」と2人。今江は「日本刀で戦う人が多いですが、僕は傘やモノサシで戦うんです。これからが楽しみ」。

【2人の関係性と印象】

関西ジャニーズJr.として時代を共にする2人だが、舞台では初共演。役の関係性については今江が語る。「自分の仕事に高いポリシーを持って計算で動く哲は、ノリで行動する錠が理解できない。金稼ぎのためにジャマな存在なんですけど、錠のチャランポランな動きもありだなと思う心情の変化も。嫌い同士がくっついた時のパワーがすごい、一緒にやっていこうって感じですね」。普段の関係性は「全然違います」と室。「東京で活動している寺西拓人とか、高田翔、原嘉孝たちから『今江くんって、ほんと変ですよね』ってよく言われるんですよ。僕は、目がおっきい子、クリンとして可愛いらしい感じやと思っていたけど」。本人も了解しており「計算尺の哲も気持ち悪いぐらい真面目なので、“変なマジメ”と言われる自分のその部分を伸ばしていけたら」と話す。その今江は室を「頼れる先輩。でも役の通り、軽くフットワークがある。後輩によくイジられる立場で、ツッコんで笑いをとったり。単純に優しい」。室は「そう、むちゃくちゃ優しいんです、僕」。

【みなさんへのメッセージ】

「この舞台は派手なアクションやわかりやすいコメディもあり、観に来て絶対後悔させない作品に作り上げていこうと思っています。だから是非来てください!」(今江)。「ド派手なアクションとリズムのあるコメディをやります。スタッフさんとも力を合わせてカンパニー一丸となって素敵な作品をお届けします。必ずチケット代以上の舞台にするとお約束しますので、是非劇場までお運びください」(室)。

取材・文/高橋晴代

 

NIKKATSU×LEGENDSTAGE
CINEMATIC STAGE 『危いことなら銭になる』

■原作
映画「危いことなら銭になる」©日活株式会社
■総合プロデュース
黒谷通生
■脚本・演出
宮城陽亮

■出演
室龍太、中島愛、今江大地、青柳尊哉、竹内夢 /
黒木文貴、五十嵐啓輔、松木わかは、
小笠原健、石坂勇 /
田沼ジョージ、湯田昌次、久保田浩介、
篠原孝文、高見彩己子、倭香

▶オフィシャルサイト

東京公演

|日時|2023/10/07(土)~2023/10/15(日)≪全11回≫
|会場|ニッショーホール(東京)
▶公演詳細はこちら

京都公演

|日時|2023/10/21(土)~2023/10/22(日)≪全4回≫
|会場|京都劇場
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