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【インタビュー】クミコ

2023/9/24

インタビュー

クミコ コンサート2023 わが麗しき歌物語 vol.6 ~銀巴里で生まれた歌たち…時は過ぎてゆく~

昨年、伝説のシャンソン喫茶「銀巴里」デビューから40年を数え、レジェンド美輪明宏と金子由香利の代表曲をカバーするCDを7月にリリースした歌手クミコが、新装の神戸朝日ホールでコンサートを行う。

――デビュー当時の思い出を聞かせてください。

「銀巴里」は、シャンソン歌手にとっての甲子園。「銀巴里」のステージに立つことを目標に、日本中のシャンソニエで修業をし、レパートリーを磨き上げた歌手たちがオーディションにやって来ます。自分のオリジナル曲発表の場として考えていた私は、偶然合格した言わば異端児です。オーディションの願書で先生の名前を書く欄に、その意味がわからず高校の担任の名前を書いてしまいました。シャンソンは、全員が何々先生の門下といったヒエラルキーの世界。私は、先輩が歌っている曲を聴いて、「その曲、私も歌いたいです。譜面下さい!」という、怖いもの知らずのナンチャッテ・シャンソン歌手でした。

――デビューから41年目ですね。

再来年、古希を迎えます。色々な出会いと共に、数多くの曲を歌って来ました。シャンソンは年齢や経験がプラスに働く音楽です。90歳を超えても色香を失わず、誇り高く歌い上げておられる先輩もいらっしゃいます。私の歌手人生はここから始まるのだという思いを込めて、今回「銀巴里」を代表する美輪明宏さんと金子由香利さんの代表曲を歌わせて頂きました。

――話題のCDについて、神戸でのコンサートに向けた抱負と合わせてお願いします。

三輪さんが聴衆を圧倒する歌なら、金子さんは聴衆に寄り添う歌。金子さんタイプの歌手になると決意した私にとって、『時は過ぎてゆく』を歌うことは挑戦です。「戦いの中、傷つきながらも時は過ぎてゆく」という歌詞が出て来ますが、学園紛争の名残の中で学生時代を過ごした私にとって、人生の残酷さと希望を歌った歌です。美輪明宏さん『ヨイトマケの唄』は、歌の主人公同様に私の父もエンジニアでした。地方から東京に出て来て一生懸命働き、私たち家族を支えてくれたところが主人公の母親とダブります。この2曲は、今、私が歌うべき歌。加えて、私の代表曲バルバラの『わが麗しき恋物語』と大好きなシャルル・トレネの『幽霊』がCDに入っています。今回はそれらの曲をライブでお聴き頂きます。神戸朝日ホールの杮落しのコンサートにお招き頂きました。大変光栄です。クミコスタイルのシャンソンですが、皆様の心を震わせるような歌を歌ってまいります。会場でお会いしましょう。

自身の原点と向き合い、今後の歌手生活に思いを新たにするクミコ。貴方は歌で心を揺さぶられたことはあるだろうか。このコンサート、聴かない手は無い。

   

神戸朝日ホールオープニングシリーズ
クミコ コンサート2023
わが麗しき歌物語 vol.6
~銀巴里で生まれた歌たち…時は過ぎてゆく~

|日時|2023/10/07(土) 15:30
|会場|神戸朝日ホール

▶▶公演詳細
▶▶オフィシャルサイト

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