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【インタビュー・高中正義】ALL TIME BESTな全国ツアーを開催

2023/9/14

インタビュー

高中正義 TAKANAKA SUPER BEST LIVE 2023 ULTRASEVEN-T

後半は『これでもか!』という盛り上がる曲ばかりに!?

1971年にプロとしてのキャリアをスタートさせ、1976年に『SEYCHELLES』でソロデビュー。キャッチーなメロディと多彩なギターサウンドで日本のギター・インストゥルメンタル・ミュージックを作り上げた高中正義。今なお精力的な活動を続ける偉大なギターレジェンドに、今秋行われる古希を記念した全国ツアー『TAKANAKA SUPER BEST LIVE 2023 ULTRASEVEN-T』についての話を聞いた。

――毎年、精力的に全国ツアーを開催されています。

「『BLUE LAGOON』っていう曲を26歳くらいの時に作って、アルバムの4枚目、5枚目くらいでやっと世間に知ってもらえた頃は、全国で30本くらいのツアーをやっていたんですよ。20年前は大阪と東京くらいしかできなかったんですけど、またこの20年間、今年でいうと10本ちょっとの全国ツアーができる。この20年で盛り返したというか、また人気が出てきたのかなと思います。Spotify(音楽ストリーミングサービス)というので最初に出したアルバム(『ALL OF ME』)の1曲目『OH! TENGO SUERTE』というのが世界中で一番人気らしく、特にロサンゼルスで多く聴かれているらしいんだけど、ちょっとびっくりした。ビートルズが好きで、イギリス、アメリカの音楽が好きで音楽を始めたから、自分のオリジナル曲を日本だけじゃなくて海外の人に聴いてもらえるのはすごく嬉しいですね」

――ちなみに、ご自身の中でこの長い年月、音楽をやるというのは想像していましたか?

「昔、『B.B.キングみたいにおっさんになっても弾いていたいですね』って言っていたけど、今そうなって。中学の時に大好きなビートルズを真似てギターを買ってもらって弾いて、『BLUE LAGOON』で多少ヒットしてもう40年以上? それで食べていけているのは素晴らしいし、幸せだと思います」

――音楽への情熱は薄れることはなかったのでしょうか?

「どうなんでしょうね…? 失敗したらバーテンダーになろうと思っていたのね。ジンフィズとかそういうのは簡単そうだし。でも、トム・クルーズが出ていた映画『カクテル』を見て、これは無理かなぁって(笑)。まぁ好きなギターでずっとやっていけて幸せです。ラッキー」

――そうだったんですね(笑)。では、好きなギターの魅力も改めて教えてください。

「そうね。弾いていてかっこいいし、音が気持ちいい、自己陶酔できる。気持ちいい音を作るにはいろんな試行錯誤があるわけだよね。失敗もいっぱいあるんだけど、うまくできたときは自分に酔える。言葉では言えないんですけど、コードの中でこの音が気持ちいいとかあるから、ギターの音を聴いてもらえれば分かると思います」

――そのギターの音、楽曲を聴ける機会として、古希を記念した全国ツアーが9月18日から開催されます。どういうライブになるのか、教えてください。

「これまでの集大成というか、アマゾンズっていうコーラスグループにも少し入ってもらって、後半は『これでもか!』っていう盛り上がる曲ばかりになります。毎日運動はしていますけど、体力が持つかなって(笑)。エレキギターって4.6kgくらいあるんですよ。それを2時間くらい立って担いで動いて弾かなきゃいけないのはけっこう大変なんですよ。ゴンチチは若い頃から座って演奏しているでしょ。あれ、頭がいいと思うんですよ(笑)。僕も最初から座るスタイルだったらとても楽なんだけどね(笑)」

――なるほど(笑)。大阪は3年連続、大阪城音楽堂での野外でのライブになります。ライブへの思いとメッセージをお願いします。

「野外は天気がよければとても気持ちいいですよね。昔は雨男と言われて日比谷(野外大音楽堂)でやると雨が多かったんですけど、最近は晴れていますね。やっぱり外のほうが気持ちいいから、晴れて、お客さんが騒いでくれて盛り上がりたいな。70歳になったけど、まだまだ頑張ります」

取材・文:金子 裕希

 

高中正義
TAKANAKA SUPER BEST LIVE 2023
ULTRASEVEN-T

|日時|2023/10/01(日) 開場16:15/開演17:00
|会場|大阪城野外音楽堂

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