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『新ハムレット~太宰治、シェイクスピアを乗っとる!?~』初日前コメント&舞台写真が到着!

2023/6/10

その他

新ハムレット ~太宰治、シェイクスピアを乗っとる!?~

 PARCO劇場開場50周年記念シリーズ『新ハムレット~太宰治、シェイクスピアを乗っとる!?~』が6/6(火)~6/25(日)に東京・PARCO劇場にて、7/9(日)に大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演される。東京公演初日に先駆けて、初日前会見と公開ゲネプロを実施。登壇者コメントと舞台写真が到着した。

(後列左から) 駒井健介、島崎遥香、加藤諒
(前列左から) 五戸真理枝(演出)、松下由樹、木村達成、平田満、池田成志

【ストーリー】

 デンマークの首府、エルシノア。国王が突然崩御し、弟のクローヂヤス(平田満)が即位、先王の妻で王妃のガーツルード(松下由樹)と結婚する。侍従長ポローニヤス(池田成志)の息子レヤチーズ(駒井健介)が遊学に出かける一方、遊学を認められない王子ハムレット(木村達成)は、定められた運命と、叔父であり義父となったクローヂヤス、母ガーツルード、そして恋人でありポローニヤスの娘でもあるオフヰリヤ(島崎遥香)との関係に思い悩む。そんな折、友人ホレーショー(加藤諒)から先王の亡霊が現れるという噂を聞きつけ、ハムレットはクローヂヤスが父親を殺したのではないかと疑念を抱き始める。
 泣き虫のハムレット、秘密を抱えるオフヰリヤ、敬語を絶やさない王クローヂヤス・・・『ハムレット』と同じ役名ながらも一味違う、悩める登場人物たちの行く末やいかに!
 

【登壇者コメント】

木村達成 / ハムレット役

『新ハムレット~太宰治、シェイクスピアを乗っとる!?~』は明日から始まります。僕はほぼ出ているので客観的には見られていませんが、すごくいろんなところに日本人にも共感できるポイントがあり、それこそハムレットにも共感できるポイントが詰まっています。この舞台が何で成り立っているのかと言えば「愛」です。誰かを思いやる気持ちで成り立っています。太宰治の書いた原作を読んだ方、シェイクスピアの「ハムレット」を読んだ方、どちらも読んでいる方、それぞれの想いがあると思いますし、長いセリフにさえも魅力を感じていただけると思います。ぜひ、劇場に観に来ていただきたいです。

島崎遥香 / オフヰリヤ役

今日まで先輩方にたくさんアドバイスを頂いて、皆さんのお力を無駄にしないように精いっぱい千秋楽まで突っ走っていきたいと思います。自分のセリフではありませんが、原作を読んだ時から父・ポローニヤスの心得がとても好きで、こんな父の娘を演じられるのは嬉しいなと思います。あとは(加藤)諒くんのセリフで、ホレーショーのお母さん像が感じられるセリフがあってそれがすごくいいなと思います。自分が演じるオフヰリヤには「(これから)私は思ったことをポンポン言おうと思うの」というセリフがあるのですが、私自身は思っていなくてもポンポン言ってしまいますね(笑)。

加藤諒 / ホレーショー役

ハムレットに「あぁ、ホレーショーに会いたい」というセリフがあって、そのセリフのシーンになると、僕はいつも舞台袖でキュン!となっています(笑)。演じるホレーショーに共感できるところは、僕も噂話とか好きだったりして友達に伝達することもあるのですが、その中でこじれた経験もあるので、そこはホレーショーと似ていると思います(笑)。稽古中に、本当に不安で押しつぶされそうだったのですが、(池田)成志さんにたくさんアドバイスしていただいて、救っていただいたので、完走できるように頑張ります。

駒井健介 / レヤチーズ役

回りくどいセリフがたくさんあるので、僕自身、そして皆さんも苦労していますが、何とか形にしたいと思っています。僕の目標としては気張らずに硬くなりすぎず、頑張れたらと思います。好きなセリフがいろいろありますが、僕は「愛は言葉だ」というセリフが一番好きで、いちいち回りくどく言うのは愛があるからではないかと思っています。

池田成志 / ポローニヤス役

一言で言うととても“問題作”だと思います。不条理劇のようにおとなしい芝居だと思いきや、ぶっとんでみたり、また急におとなしくなったりと、詩劇に訴え朗々と言葉が羅列されていくけど人情劇であったり、観ている方が「人間ってこんなにしゃべるんだ」と呆れて眠くなってしまわないように我々頑張ってまいりたいと思います。観た方には「非常に問題作だった」と言っていただければ宣伝になると思います。宜しくお願いします。

松下由樹 / ガーツルード役

シェイクスピアの「ハムレット」をもとに太宰治が書いたものなので、今まで感じたことのない作品になっていると思います。ちょっと遠くに感じるシェイクスピアの作品も、この「新ハムレット」はぐっと身近に感じながら心にも届くような作品になっていますので、丁寧に演じて明日の初日を迎え、最後まで走り抜けたいと思います。「あなたもハムレットにそっくりね」というセリフがあるのですが、ハムレット像がシェイクスピアのハムレットとはまるで違うイメージで、ただの“復讐劇”ではないというのがよくわかるセリフだと思います。

平田満 / クローヂヤス役

今回は、衣裳を見ても、童話のような、昔話のような仕立てもありつつ、中には現代的なやり取りもあり、なにか一つでも伝わればといいなという芝居にしたいと思っております。これからお客様が入って完成するものですので、不安とともに楽しみでもあります。クローヂヤスはとても小心者だし、小さい人間なので、「強くなれ、クローヂヤス」というセリフを私の銘にしたいと思っています。

五戸真理枝 / 上演台本・演出

今回の台本は137ページ中、133ページはすべて太宰の言葉のままで構成しており、俳優のしゃべりづらさは考慮せずに作ってしまいました(笑)。皆様には大変なご苦労をおかけしてしまっていますが、太宰治という作家が一文一文に込めた読者を楽しませたいという精神がとても強く感じられるなと思っています。読み合わせの時から感じていましたが、全てのセリフに愛があります。それをいかに舞台上で立体化するかを皆さんと試行錯誤してきました。お客様にいびつな愛を受け取っていただけたらと思います。

撮影:宮川舞子

  

PARCO劇場開場50周年記念シリーズ
新ハムレット
~太宰治、シェイクスピアを乗っとる!?~

■作
太宰治(新潮文庫刊『新ハムレット』より)
■上演台本・演出
五戸真理枝
■出演
木村達成 島崎遥香 加藤諒 駒井健介/池田成志 松下由樹 平田満

大阪公演

|日時|2023/07/09(日) 13:00
|会場|森ノ宮ピロティホール

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