2022/6/4
その他
歌手、林部智史が約1年ぶりとなるニューシングル『いずこ ~ふたたび歌を空に翔ばそう~』を5/25にリリースした。表題曲は阿久悠が残した未発表詞に、都倉俊一の作曲によって今回初めてメロディがつけられ楽曲として完成したもの。阿久悠没後15年・生誕85年となる今年、この歌を世の中に翔ばすための起点として、5/19に阿久氏の出身地である淡路島、そして出身小学校である都志小学校で発売プレイベントを行った。
21年前に阿久氏も訪れたという同小学校に、林部が“1日音楽先生”として訪問。全校生徒69名とその保護者らを前に、ピアノの伴奏をバックに自身のデビュー曲『あいたい』を皮切りに始まった今回の音楽鑑賞会は音楽授業の一環ということもあり、子どもたちと一緒に『ひまわりの約束』を合唱。「皆さんが歌っている『明日もきっと』っていう歌を送ってもらって聞いて、すごく元気の出るいい歌だなって思い、皆さんに実際に今日歌ってほしいと思いました。歌ってくれますか?」(林部)というリクエストに、子どもたちが『明日もきっと』を元気よく歌ってくれる場面もあった。
一緒に歌うだけでなく、『いずこ~ふたたび歌を空に翔ばそう~』を披露する前には、「阿久さんは皆さんの大先輩。何曲くらい歌詞を書いたと思いますか?」(林部)、「50曲!」、「200!」と子どもたちから様々な回答が挙がった中、「なんと5000曲以上書いたんです。すごいですよね」(林部)というやり取りも。また、子どもたちの中から代表して3人が将来の夢を発表し、その理由を尋ねるなど、“音楽先生”らしいコミュニケーションを取り、「夢を叶えてほしいという思いを込めてプレゼントします」(林部)と四つ葉のクローバーの栽培キット“Happy Egg”を生徒一人ひとりに手渡し。
そして最後は、この日のために作り、本番30分前まで歌詞を考えていたという新曲『あのころ』を贈り、音楽鑑賞会は終了。その後は校庭に移動し、新曲のサブタイトルにちなみ、子供たちの夢や希望を書いたメッセージが『いずこ』の楽曲と共にスライドショー動画になったQRコードを付けた風船約100個をみんなで空に飛ばしてイベントを締めくくった。
「風船を離した時の気持ちは、純粋に楽しかったです(笑)。風船を自分の手で意図的に離すってやってはいけないことですが、あれは溶けて土に還る素材の風船でしたし、子どもたちもそうですけど、保護者の方も楽しんでいる姿を見てすごく微笑ましかったです。どんな世の中でも楽しいことは楽しいんだなって感じました。僕自身、こういった形で子どもたちの前で歌うのは今まで意外となかったので、すごく新鮮な気持ちで歌わせて頂きました。あとはやっぱり阿久悠さんの歌詞、歌を頂いたことで、阿久さんを追いかけて、少しでもこの歌を書いた阿久さん、そしてこの歌に近づくことができればと思って出身校で歌わせて頂いたので、ここで歌ったことがすごく大事だなと思っていますし、ここから先、自分の学びに生かしていきたいなと思います」。
今回の経験が今後にどう反映されるのか、それを感じられるであろう機会が関西では2回到来!
6/22に行われる『林部智史 CONCERT TOUR 2022 いずこ ~ふたたび歌を 空に翔ばそう~』は、「あらゆるジャンルを越えて旅をしているような、希望の羽を広げられるような、大きな音楽をお届けしたいと思っています」。
そして、8/27には淡路島で『はやしべさとし 三十歳の旅立ち~叙情歌を道づれに~淡路編』を開催。
「叙情歌の旅は2018年から行っている童謡、唱歌、日本の美しい名曲を歌い継ぐ旅なんですけど、淡路編ではそこに阿久さんの思いを継ぐっていうところがより強まるような、そんなコンサートを作りたいなと思っています。『あのころ』は今日歌いたい、送りたいと思ったのでリリースの予定はないですが、淡路編でも歌うとは思います(笑)」。
それぞれ違う内容を楽しめるコンサートをぜひ!
取材・文:金子 裕希
林部智史 CONCERT TOUR 2022 いずこ
~ふたたび歌を 空に翔ばそう~
日時:2022/06/22(水) 17:00開演
会場:COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
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はやしべ さとし 三十歳の旅立ち
~叙情歌を道づれに~ 淡路編
日時:2022/08/27(土) 13:00
会場:淡路市立しづかホール
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