あらゆるジャンルを歌い上げるシンガー、森山良子
デビュー55周年を飾るコンサートは必見必聴！！

　今年はNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」に出演して大きな話題となった森山良子。1967年にデビューして以来、音楽のジャンルを超えて自らが歌いたい曲を思う存分歌って歩んで来た歌の道55年を振り返りつつ、その美しい声で多くの人を魅了する秘訣やエンターティナーぶりを発揮するコンサートに臨む心意気などを聞いた。

年齢を重ねた今も変わらず高い歌唱力と豊かな表現力を保つポイントとは。

声帯は筋肉ですから放っておくと衰えるので日々練習が欠かせません。正直言ってコロナ禍になって活動が制限された時、長い間走り続けてきたのでひと休みもありかなと思いました。でもある日、声を出したら思うようにいかず、これは大変だと子供の頃からお世話になっている声楽家の坂上昌子先生のところに行って色々とアドバイスを頂きました。それ以来、若い頃の何倍もの練習をしています。

森山さんはあらゆるジャンルの曲を歌っておられるので、ご紹介するときの肩書きに迷うことがあります。

そうなんですか？(笑)。もうシンプルにシンガーでいいです。好きな曲を自由に歌っているので。

今年2月には森山さんのこれまでの集大成といえるCD8枚組BOXアルバム「MY STORY」がリリースされ、レコード会社の垣根を越えて900曲以上の中から厳選された159曲が収録されています。

実は私は制作には全く関わっていません(笑)。私の事を私以上にご存じのレコード会社のディレクターさんが私の55周年に向けて企画され、選曲もして頂きました。未発表曲やライヴ曲など、私もびっくりのお宝音源も入っているんです。でもこうして私の歌手としての歴史をまとめて下さって本当に嬉しいですし、内容にも満足しています。

アルバムのタイトル「MY STORY」は現在全国展開中のツアータイトルからとられていますね。

通常コンサートといえば、お客様が聴きたいと思われるヒット曲や私の代表曲を選ぶのはもちろんですが、それに加えて今回は私のルーツであるジャズや児童文学の「ごんぎつね」をベースにした一人音楽劇など、「こんな曲もあるので聴いてみて下さい」といった感じで、私が歌いたい好きな曲を紹介するテーマで構成しています。楽しんで頂けたら幸いです。

夏にはニューアルバムのリリースが予定されています。

母と娘をテーマにしたアルバムです。私のオリジナル曲やそのテーマに沿って他の方に書いて頂いた曲をはじめ、私の義理の娘(森山直太朗夫人)であり大好きなピアニストでもある平井真美子さんが書いた5曲を組曲にした作品などを収録しています」。

「私の歌の道はまだ旅の途中」という森山。年齢を感じさせない“チャレンジ精神と遊び心”は、まさにパワフルのひと言。そんな森山の歌世界と楽しいトークを生で体感してエネルギーをもらおう。

取材・文　石井誠

Ryoko Moriyama concert tour 2020-2021 -My Story-
2020/12/26　フェスティバルホールホール公演ダイジェスト

森山良子コンサートツアー2022
〜 My Story 〜
 
日時：2022/09/04(日)16:00
会場：フェスティバルホール

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