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【取材会レポート】『室温~夜の音楽~』古川雄輝

2022/4/27

取材レポ

「室温~夜の音楽~」

古川雄輝3年ぶり主演舞台『室温~夜の音楽~』
衝撃の“ホラー体験”告白「仕事が忙しくなるとついつい…」

6月から東京、7月に兵庫で上演される舞台『室温~夜の音楽~』で主演を務める古川雄輝が、大阪市北区のカンテレ本社で4月22日(金)に会見を開き、3年ぶりの主演舞台にのぞむ意気込みを語りました。

舞台『室温~夜の音楽~』は、演劇界の第一線を走り続けるケラリーノ・サンドロヴィッチが2001年に作・演出を手掛け、第五回鶴屋南北戯曲賞を受賞した作品。人間が潜在的に秘める善と悪、正気と狂気といった、相反する感情を恐怖と笑いに織り込んだ“ホラー・コメディ”として絶賛されました。傑作戯曲の誕生から21年、数々の話題作を世に送り出した奇才・河原雅彦の新演出版として上演されます。主演を務める古川のほか共演に平野綾、坪倉由幸(我が家)、浜野謙太、長井短、堀部圭亮らを迎え、一筋縄ではいかない奇妙な人間模様を演じます。また、浜野はバンド・在日ファンクとして劇中音楽の製作も担当。“ファンキーでディープ”な生演奏が舞台を盛り上げます。

2022年上半期だけで4本のドラマに出演し、この3年はドラマや映画など映像作品を中心に活躍してきた古川は「3年ぶりに主演でオファーをいただけて嬉しかったです。『素敵な舞台にしたい!』とワクワクする気持ちと同時に、舞台の現場がかなり久しぶりなのでとても緊張しています。」と語り、「時間に制限がある中、即興でその時のベストを出す映像作品の現場と違って、舞台には稽古期間があります。どれだけ準備をしていっても、“もっと上”が目指せる現場なので、毎回必ず壁にぶち当たります。例えば“受けの芝居”(セリフを相手から言われた側の芝居)は『映像ならOKが出るだろうな』というところが舞台となるとOKが出ない。映像は自分が映らないシーンもあるから、カット割次第ではふっと気が抜けてしまうところがあるのですが、舞台はそういうわけにはいかない。自分がセリフを話さない空間すらも演技で埋めていくという緊張感が舞台にはものすごくあります。常に発見と学びのある現場です。」と舞台ならではの難しさを語りました。「どんな姿になるかは分かりませんが…その壁を乗り越えて成長した姿でお客さんに会いたいです!」と気合いも十分の様子。

今作で古川が演じるのは“ある罪”を犯した青年。“ホラー・コメディ”と呼ばれる台本を読んだ印象について「セリフのやり取りが犯罪者っぽくないんです。ちょっと笑っちゃうところもあったりして、むしろ『本当にこの人が犯罪を犯したの!?』って“前半は”見えてしまうと思います。」と“後半”に隠された驚きの展開を匂わせつつ、「セリフに『はい』『うん』のような短いワードが多いんですけど、これって役者がどうセリフを捉えて、どう返していくかで“コメディ具合”が変わるセリフなんですよね。ほかの共演者たちがそこをどう演じるのかが、今からすごく楽しみです!」と5月から始める稽古への期待をにじませました。共演者については「長井(短)さんとはドラマで共演したことがあるんですけど、実はそのドラマの現場中にこの舞台のオファーがお互い同時に来ていて(笑)僕は長井さんのお芝居が大好きなんです。“アドリブ女王”というか、変化球を投げるのがすごくうまくて。だから長井さんが出る時点で『この舞台に出たい!』という気持ちが強かったです。」とオファーの裏話も明かしました。

“ホラー・コメディ”にかけて「最近の“ホラー体験”は?」という記者からの問いに対しては「心霊的な怖い体験ではないのですが…(笑)僕忙しくなると、物がなくなるんです。不思議だなと思って。それで最近気づいたんですけど、セリフで頭がパンクすると物を捨てていたんです!この前は朝ごはんとコーヒーを用意してごみ袋を持って家を出たら、全部ごみ捨て場に捨てて現場入りしていました(笑)」と衝撃の恐怖体験を明かし、会場を沸かせました。

最後は「お客さんの“クスッ”っていう笑い声を含めて完成する舞台だと思いますので、一緒に1つの舞台を作っていけたらと思います。終演後にトークショーがある日もありますので、劇場に遊びに来てください!」と舞台を楽しみにしているお客さんへメッセージを送り、会見を締めくくりました。

舞台『室温~夜の音楽~』は、6月25日(土)から7月10日(日)まで東京・世田谷パブリックシアター、7月22日(金)から24日(日)まで兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホールにて上演。
ゾクゾクする恐怖と思わずクスっとしてしまう笑いとが入り乱れる、この夏注目の舞台。ぜひ劇場までお越しください!

「室温~夜の音楽~」

■出演
古川雄輝、 平野 綾、 坪倉由幸(我が家)、 浜野謙太、 長井短、
堀部圭亮 /  伊藤ヨタロウ、 ジェントル久保田

■作
ケラリーノ・サンドロヴィッチ
■演出
河原雅彦
■音楽・演奏
在日ファンク

兵庫公演情報

日時:2022/07/22(金)~2022/07/24(日)≪全4回≫
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

公演詳細はこちら

企画・製作・主催 関西テレビ放送
兵庫公演主催 兵庫県 兵庫県立芸術文化センター

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