2022/4/2
その他
(上段左から) 鈴木浩介 井上芳雄 井上小百合
(下段左から) 岩男海史 瀧内公美 大谷亮介
本作はこれまで多くの人気作をお届けしてきた<劇作家:北村想×演出:寺十吾×シス・カンパニー>チームがお届けする新作です。
「記憶を失くした名探偵」(井上芳雄)と、語り部を務めるその親友(鈴木浩介)が辿る不思議な謎解きの旅が繰り広げられます。
まるで戻るあてのない“行ったきり”の「片道切符」を手にしたかのように、過去から現在へと連なる謎が眠る森へと進んで行きます。
もちろん、謎解きの話ですから、ミステリアスなタッチで展開するのですが、そこは作家:北村想ならではの自由奔放に弾けたイマジネーションが紡ぎ出す世界!どこか飄々とした “オモシロ感”たっぷりに「名探偵と親友」の新たなバディ・ストーリーの誕生です!そして、バディコンビに次々と謎を運ぶ、井上小百合、岩男海史、瀧内公美、大谷亮介の活躍も是非お楽しみに!
男の名は、法(のり)水(みず)連太郎(れんたろう)(井上芳雄)。警視庁などのコンサルタントも務める私立探偵である。そして、何かとこの探偵を支えてきたのが、高校時代からの親友で、現役の医師である楯(たて)鉾(ほこ)寸心(すんしん)(鈴木浩介)だ。
ある時、探偵・法水が残した「危急の依頼あり、出かける」との書き置きを見て、楯鉾は法水を追いかけ、深い森へと迷い込んだ。そこで、傷を負い深い眠りについた法水を見つけ出したのだが、目覚めた探偵はあたりを見回し、こう口を開いた・・・
「誰だかワカラヌ私は、何処だかワカラヌここで何をしているのだ・・・」
探偵は、この”迷いの森“から何の依頼で呼び出されたのか・・・。
一体、依頼者は誰なのか?そんな疑問を胸に、記憶を失くした名探偵とその親友は、出口の見えない森の奥深くへと歩を進める・・・ そこに次々と現れる謎に満ちた人々は、現実なのか、はたまた忘却の記憶が生んだ幻なのか・・・
【井上芳雄 コメント (法(のり)水(みず)連太郎(れんたろう))】
これまで経験したことがない謎が多い台本で、一読しただけでは想像もつかない・・・というのが最初の印象でした。でも、多くの可能性を秘めている作品だとも感じました。「今」と確実につながっている新作に取り組めるのは本当に贅沢で幸せです。それこそ、「奇跡」のように思えます。
お客様にも、一緒に物語の謎解きを楽しんでいただきながら、思ってもみなかった豊かな泉のようなものを見つけていただきたいですね。
今回、皆様にはご心配とご迷惑をおかけしてしまいましたが、いよいよ新たな初日が開幕します!劇場でお待ちしています。
そして、今回はもちろんストレートプレイなのですが、3曲のオリジナル曲も劇中で歌います。こちらも是非お楽しみに!
【鈴木浩介 コメント (楯(たて)鉾(ほこ)寸心(すんしん))】
井上芳雄君とは、同じ福岡県出身で同じ高校出身という間柄。コロナ禍を通して、いろいろな経験も共有してきましたし、今回のバディコンビを組むにあたっての絆はとても強くなったと感じています。説明セリフが多いので、それをどう表現していくかが課題ですが、演出の寺十さんが仰った「想さんの戯曲を信じて、それを喋ることに徹すれば心地よくなってくる」という境地を目指しています。舞台はお客様が来てくださって初めて完成するものです。皆さんにとっても大変な状況とは思いますが、是非劇場に足を運んでいただけたら幸せです!
【井上小百合 コメント (マリモ・マリモ中】
いろいろな要素が詰まった複雑な戯曲なので、当初は実際にどう演じたらいいのか、、、どうしても答えを探そうとしていたんです。でも、作者の北村想さんが「ツジツマが合うものを作ってしまったらつまらない」と仰って、「なるほどなあ、人生に答えなんてないよなあ」と思いました。まるで稽古場の全員が「迷いの森」に入り込んだみたいだったんですが、アイデアを持ち寄って皆で探りながらワークショップのように稽古を進める感覚が本当に楽しくて!大事なのは、答えや結果ではなく、『楽しんだ時間』なのかもしれないなあとふと思いました。劇場で、お客様も一緒に森に迷い込んだ感覚になって楽しんでいただきたいです!お待ちしています!
日時:2022/04/13(水)~2022/04/17(日)≪全6回≫
会場:森ノ宮ピロティホール
■作
北村想
■演出
寺十吾
■出演
井上芳雄 鈴木浩介 井上小百合 岩男海史 瀧内公美 大谷亮介
公演詳細:https://kyodo-osaka.co.jp/search/detail/4131