2021/11/20
連載コラム
サッカーでゴールを決めて過度に喜ぶ選手を見る度にモヤモヤしてしまう。
え、決まると思ってなかったの?
偶然決まったの?
今のはラッキーゴールだったの?
てかまだ勝負ついてないよ!?!?
という想いが頭を駆け巡る。
なかなか得点が入らないスポーツだから、決まった瞬間に喜びが爆発するのはわかる。
それにしたって喜びすぎだし、長時間に渡って変なダンスをする選手までいる。
膝で芝生を滑ったりする選手も。あれ摩擦で膝痛くならないのかな。
シュートを決めた選手に他の選手たちがどんどん乗っかっていくというのも見た。
子どもが真似して怪我でもしたらどうするんだ。
それ以前に、1点であんなに喜ばなければいけないような、得点が決まりにくいルール自体に問題があるんじゃないかな。
まず、ボールの大きさに対してコートが広すぎる。
人数も多すぎる。
あんなにうじゃうじゃ人がいたらそりゃボールを運ぶのも一苦労だろう。
そんな苦難を乗り越え、やっとゴール付近までボールを運べた!今だ!シュートを決めろー!!
という最高の瞬間に審判が笛を吹いて試合を止める。
何かと思えば、オフサイドという反則行為らしい。
そしてそのオフサイドを免れたとしても、ゴールの前にはバカでかい手袋を着けたゴールキーパーという存在(この人だけ特別に手も使える。)にシュートを阻まれる。
ここまでみんな頑張って足でボールを運んできたのに、何食わぬ顔をして手でボールを弾く。
これじゃなかなか点が入らない訳だ。
なんとなく、サッカーは3:2くらいのスコアで勝敗が決まるイメージがある。
同じ比率でバスケットボールに置き換えると150:100。
バスケでそれくらいの差が付けば、もうほぼ勝負は決まったようなものだが、サッカーであれば1本シュートを決めれば同点に追いつけてしまう。
バスケで言えば一気に50点入るようなものだ。
もはやこれはクイズ番組の最後に出されるラッキー問題と同じじゃないか。
また、バスケでは基本的にファールをした選手が自ら名乗りをあげるが、サッカーではファールをした側は知らんぷりで、された側が大袈裟に「痛い痛い」と審判をチラチラ見てアピールしがらピッチを転げ回るということも戦術に含まれるらしい。
足を抱えてピッチを転げ回っていた選手が数秒後には何事も無かったかのように試合に復帰していたり、映像で確認すると実際は接触していなかったという場面も何度も見た。
おいスポーツマンシップどこいった。
こういったルールにたくさんのツッコミどころがあり、他に比べて「運」の占める割合が多いスポーツなだけに、1点の重みが生まれ、変なダンスや芝生膝滑り、はたまた人間ミルフィーユがピッチの隅で繰り広げられるのだろう。
ここまで読んだ方はお気付きかもしれないですが、これだけヤイヤイ言いながらサッカー好きなんです。
ベタに友達とピザでも食べながらテレビで観戦するのも好きなんです。
ただプロの選手が1点入れただけで勝負が決まったかの如く喜ぶのにちょっとモヤモヤするなーってだけで。
まあ、俺以外のみんなが楽しんでるのなら、それでええんやけど。