2021/8/4
公演レポ
新型コロナウイルスの影響により、昨年は開催断念となった野外音楽フェスティバル『OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 20>21』がスピンオフイベント『THE BONDS』を重ね、2年ぶりの開催にこぎつけた! 2日間にわたり46組のアーティストが楽しませてくれた今年のジャイガ。その中から数組のステージとともに、当日の様子をお届けする。
2エリア&4ステージにパワーアップし、2年ぶりに復活した“ジャイガ”。待望の2日間を最高のものにすべく、開催にあたりできうる限りの新型コロナウイルス感染症対策を実施。政府の指針に従い一日あたりの入場者数の調整に始まり、大阪コロナ追跡システムの登録、入場ゲートでのマスクの着用・検温・手指の消毒の確認、飲食スペースでの同一方向での黙食、飲酒NGのほか、ステージ前方のスタンディングエリアには距離を保つための立ち位置エリアのマスが用意された。
場内の感染対策も徹底
そんな様々な制限がある中でも、楽しむ方法を知っている幅広い年齢層のロックキッズたちはライブを満喫!真夏の炎天下でマスク着用という一種の修行のような状況下でも、決められたスペースで体を揺らしたり、飛び跳ねたり、できる範囲で楽しむ姿はさすがの一言で、それに応えるように出演者たちもライブができる喜びを音に乗せて全力で届けていく。
中盤にYUMESHIMAステージに登場したLittle Glee Monsterもその内の1組。6月中旬に芹奈が復帰し、本来の形に戻った彼女たち。バックバンドの奏でるサウンドに乗せ、パワフルな歌声と珠玉のハーモニーを響かせながら、曲によっては飛び跳ねながら歌うなど、5人全員がこの瞬間を心の底から楽しんでいることが伝わってくる。色とりどりのタオルの乱舞に目を奪われた『OVER』や『SAY!!!』、爽やかな代表曲『世界はあなたに笑いかけている』まで、パフォーマンスを通して多幸福感を与えてくれた。
Little Glee Monster(photo:日吉"JP"純平)
そして、「僕らにとって一発目の夏フェスなので、楽しみにしてきました。気合いを入れてきました!」(Hiro)とヘヴィなロックサウンドで熱狂させたのは、SKYエリアのMAISHIMAステージに現れたMY FIRST STORY。バンドの新境地を切り開いた『アンダーグラウンド』から最後の『With You』まで、最新シングル『告白』に入っている3曲に加え、懐かしの曲も織り交ぜ、もがきながらも生きる現代の人たちに向けてメッセージ性の高い楽曲を次々と演奏。「リモートなんかじゃ伝わらないものを伝えたい。こういう1歩が必ず明るい未来に繋がると信じています」(Hiro)という熱いメッセージ、楽曲に込めた彼らの想いが心に響いた人も多かったはずだ。
MY FIRST STORY(photo:渡邉一生)
今回のジャイガに熱い想いを持って臨んでいるのは、どの出演者も同じ。「初めて出た大型フェスがジャイガで、その時よりも大きなステージでやらせてもらって嬉しい限りです!」(小林壱誓)と通算3回目の出演になった緑黄色社会は、コロナ禍においてネガティブに傾きがちな気持ちを打破するように、疾走感溢れる『アーユーレディー』をはじめ、『たとえたとえ』など曲を通してエールを贈る。
「人生は楽しんだもの勝ちっていうじゃないですか。それは心の底から楽しむことだと思うから、みんなで一緒に全部に勝ち抜いて、いい思い出を作れたらなと思います!」(長屋晴子)とポジティブに『Mela!』まで駆け抜け、最高の時間を演出してくれた。
緑黄色社会(photo:日吉"JP"純平)
楽しい時間ほど過ぎるのは早く、あっという間に初日のトリを飾るビッケブランカの出番に。バックバンドと共に中毒性の高いダンスチューン『Shekebon!』から始まったライブは、懐かしい『Slave of Love』や「出来上がった曲を聴いてもらいたいので、新曲を初公開します」と、『夢醒めSunset』を含む夏にぴったりな新曲たちを惜しみなく披露し、終盤はジャイガダンサーと共に『Ca Va?』まで楽しませてくれた。途中のMCでは脇腹にセミが止まっていることをサポートメンバーに指摘され、叫びながら下手に猛ダッシュするハプニングも(笑)。セミが苦手だという彼にとっては災難だったが、意外な一面を見られたのも最後まで楽しんだ観客にとって忘れられない思い出になっただろう。
ビッケブランカ(photo:渡邉一生)
ビッケブランカ(photo:渡邉一生)
前日に続き、天気に恵まれた2日目もマスク着用などのルールを守りながら、朝から多くの人が各ステージで行われるライブを満喫。時間の経過と共に後方のシートエリア、テントエリアでくつろぐ様子が多く見られるようになった夕刻、野外映えする心地良いサウンドにつられて続々と人が集まってきたのはVaundyのライブだ。『不可幸力』を筆頭に、華やかなホーンサウンドに思わず踊りたくなる新曲『花占い』、話題曲『東京フラッシュ』に爆発力のある『怪獣の花唄』など、初見の人でも楽しめるセットリストで観客を揺らしていく。そんな客席エリアの様子を受け、自身も実に楽しそうに歌い、最後は人と人との絆を感じさせる壮大なミディアムナンバー『しわあわせ』を真っすぐに届け、大きな余韻を残していった。
Vaundy(photo:日吉"JP"純平)
残念ながら出演キャンセルとなった7/31 ROTTENGRAFFTY・8/1 Fear,and Loathing in Las Vegasの出演時間には、『SPECIAL DJ PLAY』のステージを開催!観客が一体となって盛り上がる場面も(photo:渡邉一生)
KEYTALK(photo:渡邉一生)
KEYTALK(photo:渡邉一生)
そして、最終日のトリを務めたのは、メンバー4人が走ってステージに現れたKEYTALK。リハから盛り上がっていただけに、2013年のメジャーデビュー曲『コースター』を皮切りにした懐かしい楽曲で構成された序盤から早くも熱狂状態に!途中、小雨がパラつくが、「雨雲を吹っ飛ばすようなライブをします!」(小野武士)という宣言どおり、熱いライブで本当に雨雲を吹き飛ばしてしまう。「最後、踊りまくりませんか?ラストお祭りじゃ!」(寺中友将)と、多数のジャイガダンサーが華を添える中、『MATSURI BAYASHI』、『MONSTER DANCE』と畳みかけ、後方エリアまでダンス×2の状態にし、アンコールの『桜花爛漫』までお祭り騒ぎで魅せてくれた。
ライブ終了後、この日も花火が夜空を彩ったジャイガ。フェスの魅力、ライブの楽しさを改めて実感できた2日間だった。
photo:渡邉一生
取材・文:金子 裕希
場内撮影:キシノユイ
OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL20>21 AFTER PARTY
-Unstoppable-!!
日時:9/3(金)17:30 open / 18:30 start
会場:大阪城野外音楽堂
チケット:自由席 ¥1,000
出演アーティスト:AliA/KNOCK OUT MONKEY/我儘ラキア
公演詳細
OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 20>21
ジャイガ スピンオフイベント THE BONDS 2021
GIGANTIC TOWN MEETING 2021 振替公演
日時:2021/09/04(土)・2021/09/05(日)
OPEN10:15 START11:00 (CLOSE20:00予定)
※2021/05/01(土)公演の振替公演です。
会場:大阪城野外音楽堂
チケット:
2DAYS PASS ¥4,980
3DAYS PASS ¥5,500 ※9/3(金)「OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL20>21 AFTER PARTY-Unstoppable-!!」と合わせた3DAYS PASS
※9/4-9/5 はドリンク代入場時別途必要
出演アーティスト:
[9/4(土)]
アイビーカラー/アメノイロ。/osage/cadode/川崎鷹也/Seven Billion Dots/なきごと/reGretGirl/Re:name/リュックと添い寝ごはん
[9/5(日)]
Atomic Skipper/OKOJO/Ochunism/CAUSE A STOME/しなの椰惠/THREE1989/3markets[]/そこに鳴る /TERA/どんぐりず/ミイ
公演詳細
延期となった2021/5/1 「GIGANTIC TOWN MEETING 2021」のチケットをお持ちの方は「OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL20>21 AFTER PARTY-Unstoppable-!!」への参加が可能!
★3days ジャイガスペシャルラミネートPASSを会場でプレゼント
5/1公演のチケットをお持ちの方で残念ながら振替公演にご来場いただけないお客様には、 払い戻しの受付を実施させていただきます。払い戻しをご希望のお客様は、下記期限内に注意事項をご確認の上、お手続きいただきますようお願い申し上げます。
【払戻期間】7/31(土)10:00~8/6(金)23:59
払戻方法は、チケットの受取方法や支払方法により異なります。払戻方法詳細については下記の払戻方法チャートを確認してください。
公演変更/延期 払戻方法確認チャートhttp://eplus.jp/refund2/
お問合せ:https://eplus.jp/qa/