大型スクリーンにオーケストラの生演奏で名シーンが甦る「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」と、ディズニーアニメーションや映画、テーマパークの名曲の数々がスクリーンと共にオーケストラ＆歌のパフォーマンスで楽しめる「ディズニー・オン・クラシック～まほうの夜の音楽会2021」がそれぞれ上演される。両公演でナビゲーターを務めるDJ・ナレーターのささきフランチェスコが来阪し、見どころやその思いを語った。

――まず「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」 ですが、2017年に初めて日本で上演され、今回、待望の再演です。

「お客様のリクエストが一番多かったのがこの作品。大きなスクリーンで『パイレーツ』シリーズ1作目が見られるのが何よりもうれしいですよね。セリフと効果音以外は、オーケストラの生演奏ですべてが進行していきます。音楽は映像に合わせ、ほんの一秒でもずれるとすべてが台無しになってしまう。そんな緊張感の中で、音楽も映像も臨場感がありますし、映画で見た感動がさらに増してお客さまに届くんじゃないかと。僕はこの映画の大ファンですが、ステージを袖から見ているだけでゾクゾクと感動するので、本当は客席で見たいですね」


――『パイレーツ』ならではの演出もあったそうですね。

「前回は、お客さまの撮影タイムというのを設けまして、ジョニー・デップが演じるジャック・スパロウが持っていた北を指さないコンパスの中に、ストップウォッチを仕込んで(笑)、時間を図って撮影タイムをプレゼントしたんです。今回も世の中の状況を踏まえた上で、違う演出があると思います」


――『ディズニー・オン・クラシック』は今年で19回目です。

「今年は『Music Forever 永遠に続く“愛”』というのがテーマで、皆さまの心を豊かにして、勇気をもって前に進んでいけるようにネガティブな要素は一切ないんです。
第1部は、プリンセスに焦点を当てた『アルティメット・プリンセス・セレブレーション』のテーマソングや、アラン・メンケンが作曲した『ヘラクレス』『アラジン』『美女と野獣』の名曲が演奏されます。『ヘラクレス』は命をかけて愛を求める、どんな困難があっても負けないという意識がものすごく反映されていて、ロックバラードやギターサウンドも素晴らしいです。『アラジン』からは『プラウド・オブ・ユア・ボーイ』というお客さまからのリクエストが多かった曲が披露されます。『美女と野獣』では、セリーヌ・ディオンが歌った『時は永遠に』を日本語の歌詞でお届けします。歌はすべて日本人シンガーが歌います。
第2部はディズニー／ピクサー映画『リメンバー・ミー』を全編フィーチャー。この映画で描かれている、家族や人との絆を大切に伝えたいと思います」


――ささきさんは、2008年から『ディズニー・オン・クラシック』でナビゲーターを務めていらっしゃいますが、きっかけは？

「オーディションです。それまで普通にディズニーもディズニーランドも好きでした。加えて言うならば、クラシック音楽には全く興味がなく、接点もなくてロックオンリーで生きてきたんです。だからもし、お客さんとして来ていたら、こんな風にはまるんだろうなというのを僕自身が体験しています。最初は楽器の違いも知らなくて、ヴィオラをなんて大きなヴァイオリンだと(笑)。電子音やアンプを通した音だけで生きてきた、そんなレベルの人間が生の音に間近で触れて、こんなにもすごいんだと衝撃を受けました。今はまさにこの世界に洗脳された状態です(笑) 。でも、今でも一番お客さまから近いところにいる人間だということに変わりはないんです。伝える側と受け取る側の両方が自分の中にあるんです。ぜひ、大阪の観客の皆さまと共有したいですね」

TEXT：米満ゆう子

INFORMATION

ー 公演スケジュール ー

＜ミステリアス＆ダーク・スペシャル＞
プログラムの一部を、 個性豊かな悪役やスリリングなテーマパークの音楽にフォーカスし たスペシャルプログラム！

＜クリスマス・スペシャル＞
プログラムの一部を、クリスマスシーズンをお祝いする楽曲で構成されたスペシャルプログラム！
※12/19(日)公演のみ

＜クリスマス・スペシャル、ファイナル・コンサート＞
プログラムの一部を、 クリスマスシーズンをお祝いする楽曲で構成されたスペシャルプログラム！
約3ヶ月のツアーを締めくくる特別なセレモニーで、フィナーレをお祝いしましょう！