2021/5/13
インタビュー
―――『あかり』は“家族”を軸にしたカバーアルバムなのですね。
デビュー20周年でオリジナルアルバム『美らさ愛さ』を作り終えた頃から、次は久々にカバーアルバムを作りたいなと考えていたんです。そろそろ動き出そうかというあたりでコロナ禍となってしまって…。それまでは、たとえばツアーで私が出ている時は旦那が子供の世話をする、旦那が仕事の時は私が子供を、という感じだったのですが、3人一緒に過ごす時間が各段に増えたんですよね。子供も喜んでいましたし、コロナは嫌だけど家族でいられるって良いものだなあと改めて実感したんです。そういった経緯もあり、今だからこそ家族愛をテーマにした作品をカタチにしたいと思いました。
―――多くの候補曲があったかと思うのですが、選曲はどうやって進められたのですか?
ファンの皆さんからのリクエストや周りのスタッフが勧めてくれる曲を、まずは候補として挙げました。最も意識したのは歌詞で、絞り込んだ8曲はどれも、今の私が歌いたい、伝えたいと思うメッセージとぴったり当てはまったんです。アレンジに関してはオリジナルに敬意を払いつつ、夏川りみらしさがしっかりと出るよう、ディレクターの方と相談しながらじっくりと煮詰めていきました。
―――1曲目に収録されている『うたのうた』では旦那さんであるパーカッション奏者の玉木正昭さん、そして10歳のご長男がレコーディングに参加されています。
『せっかくの機会だから家族でレコーディングしてみては?』とスタッフが提案してくれたのが、そもそものきっかけなんです。何年か後に家族でステージに立てたらとは常々思っていたのですが、今回、こういう形で家族の共演が実現してやっぱり嬉しかったですね!息子はドラムをたたいてくれたのですが、堂々としていて本当に楽しそうで…。“音楽は楽しむもの”ということを、息子から改めて教えられた気がしています。
―――6/26のコンサートは、どんな内容になるか教えていただけますか。
もちろん『あかり』に収録している曲も披露させていただきますし、しっとりとしたテイストだけでなく、沖縄の風を存分に感じていただけるコンサートにしたいと思っています。こういう状況下なので皆さんに大きな声は出していただけないのですが、“カチャーシー”という沖縄の踊りを皆さんと一緒に踊りたいと企画しているので、そちらも期待していてもらえたら嬉しいです。
―――最後に、大阪のファンに伝えたいことがあればぜひお願いします!
『涙そうそう』のリリースから20年が経ち、今もこうして歌えているのは、応援してくださるファンの皆さんの存在があってこそだと本当に感謝しています。大阪のファンの方々はコンサートをめいっぱい楽しんでくださいますし、ステージからいつも大きなパワーをいただいています。今回は大阪がファイナル公演ということで私自身もすごく楽しみにしていますし、皆さんと心を一つにして良いコンサートにしたいと張り切っています。ぜひ会場でお待ちしています!
TEXT:新子貴康
夏川りみ Concert Tour 2021『あかり』
2021/06/26(土)15:00
COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール
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