ライブイベントの楽しさ爆発!
カラーの違う出演陣が観客を魅了

7/31(土)、8/1 (日)に大阪･舞洲で開催される『OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 20>21』に向けたスピンオフイベント『THE BONDS 2021』が3月から開幕！マスク着用や入場時の検温など、十分な感染症対策を行ったうえで、その第一弾が3/28にオリックス劇場で開催された。

まずはオープニングアクトのシンガーソングライター、mahinaがドラム、鍵盤、男女コーラス隊と共に壮大なミドルナンバー『羊』、アップテンポな『僕のSOS』、冒頭からクラップも起こった『everyday』を披露。ゆらぎのある独特の低音、透明感あるハイトーンボイスが映える美しくドラマチックな音世界で観客を魅了していた。

そして、本編トップバッターとして登場したのは、次世代ラッパーとして注目を集めるRin音。

｢久しぶりにお客さんの前でライブができることになって、えげつないくらい緊張しまして、直前まで楽屋で『モンスター･ハンター』をやって気持ちを落ち着かせていました(笑)。ハンターとして覚悟を決めて戦おうと思います｣と途中のMCで話したとおり、自らの緊張を払拭するかのごとく勢いよくステージに現れると、『ネオネットヤンキー』を皮切りに、アルバム『swipe sheep』を軸にライブを展開していく。さらに、｢せっかく大阪に来たので大阪の友達と１曲歌おうかなと思って｣とシンガーソングライターのasmiと『earth meal』を一緒に歌うサプライズも! 

最後は、曲名を紹介すると同時に大きな拍手が起こった『snow jam』で締めくくり。夕暮れの野外フェスが似合う柔らかな歌声、浮遊感あるメロウなサウンドで心地よい時間を提供してくれた。

2組が出番を終え、ここまで久しぶりのライブをじっくり堪能しているように見受けられた観客に火を点けたのが、バンドセットで現れたVaundyだ。

『Audio 001』からの『灯火』でスタートさせると、2曲目に、話題曲『不可幸力』、続いて最新曲『融解sink』を届け、『HERO』ではギターを手に歌う姿も見せ盛り上げていく。堂々としたパフォーマンスと歌声、音源とはまた違う爆発力のあるサウンド、緩急の効いたセットリストは観客をヒートアップさせるには十分で、ホール内には熱気が充満。｢あと2曲になります｣という言葉を受け、思わず客席から｢えーっ！｣という声が上がったほど満足度の高いものになっていた。

1曲目から歓声が漏れていたほどの熱狂を、最後は疾走感溢れる『怪獣の花唄』で解放! 体全体で音を浴び、飛び跳ね思い切りノるというライブの醍醐味を思い出させてくれるステージだった。

そんな熱気冷めやらぬ中、トリを務めたのは4ピースポップバンド･緑黄色社会。

｢実はジャイガの初年度に出させてもらったんですよ。それが私たちにとって初の大きいフェスだったこともあって、ジャイガはすごく思い出深い場所。そんな思い出深いジャイガのスピンオフでトリという大事な位置を任せてもらって本当に嬉しいです｣(長屋晴子)。MCでそう話していたように、ジャイガ再起動につながる本公演に相応しい『LADYBUG』から始めると、喜びをぶつけるようにアクセル全開で、エールを込めた『たとえたとえ』など珠玉の楽曲に思いを乗せ届けていく。

｢今年の夏、ジャイガをいい日にできることを願って｣(長屋)と『夏を生きる』、高揚感溢れる『sabotage』で締め、大団円で終了! 制限はあったものの、出演陣、観客にとって最高の1日になったはずだ。

TEXT：金子裕希
PHOTO：渡邉一生

今後の「THE BONDS」・「ジャイガ」もチェック！

OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 20>21
日時:2021/7/31(土)、8/1(日)
会場:舞洲ジャイガ特設会場
そのほかの詳細は後日発表させていただきます。