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『START UP!!️-ロックの春 2021-』大阪で新たなロックイベントが始動!

2021/4/1

公演レポ

『START UP!!️-ロックの春 2021-』

3月30日・31日インテックス大阪で『START UP!!️-ロックの春 2021-』が開催!“エンタメの街”大阪にアーティストが集結した2日間、本イベントのレポートが到着した。

桜咲き乱れる3月30日・31日、大阪・インテックス大阪にてオールスタンディングのロックイベント「START UP!!-ロックの春 2021-」が開催された。
出演は3月30日にOAU、OKAMOTO’S、go!go!vanillas、SHISHAMO、XllX、ハナレグミ、フレデリック、04 Limited Sazabys、THE BAWDIES、マカロニえんぴつが。31日にはindigo la End、KEYTALK、キュウソネコカミ、クリープハイプ、サンボマスター、10-FEET、ハンブレッダーズ、フジファブリック、ヤバイ T シャツ屋さん、ROTTENGRAFFTYと、2日間で計20組のアーティストが出演。会場には両日でのべ5500人の観客が集まり、音楽で溢れる春の祝宴を大いに満喫していた。

本イベントは昨年から続く新型コロナウイルス感染拡大の影響下でも、「ライブエンタテインメントを止めない」という思いから企画されたもの。2度の緊急事態宣言に見舞われながらも、大阪ではライブハウスを中心とした配信無観客ライブや大型会場でのオムニバスイベントを再開。出演者や関係者はもちろん、多くの来場者の協力を得て“感染対策をしながら「安心」「安全」にライブを楽しめる大阪”が作り上げられてきた。大阪はいつだって“エンタメの街”であることを証明するため、この日再び大型フェスの開催を実現。会場には左右にステージが設置され、時間の被りや移動もなく、すべてのライブパフォーマンスが鑑賞できるシステムに。ほかにも、会場の換気システムなど場内はより「安心」「安全」にライブが楽しめるための対策が行われていた。

まず初日、トップバッターは関西出身のフレデリック。「今鳴っている音楽、全力で遊ぼう!」と、ありのままのオンリーワンなパフォーマンスで会場を盛り上げると、続くTHE BAWDIESは渾身の雄叫びを上げ、心のど真ん中を突く直球のロックンロールで音楽の打ち上げ花火を上げる。

OAUは当たり前が当たり前ではなくなった今の状況を憂いつつも、「今日1日を大事に」と多幸感いっぱいのサウンドで観客の心を包み込んでいく。昨年デビューしたXllXは待望の初フェス出演。ハイトーンボイスを響かせ、濃厚な世界観で魅了すると、続くOKAMOTO‘Sは武骨なロックサウンドを鳴らし、唯一無二の存在感で会場を沸かした。

イベント後半、SHISHAMOはこの日が今年初のライブ。等身大のリリックで綴る、凛としたロックサウンドは観客の心をぎゅっと掴んで離さない。続く04 Limited Sazabysはフェスでもおなじみの疾走感たっぷりの名曲陣をぶつけていく。観客はモッシュもダイブもコーラスも我慢して、天高く拳を突き上げて彼らの音に応える。

大阪でのライブは1年ぶりとなるハナレグミ、この日はバンド編成でいつも以上にポップなサウンドを届けていく。当たり前にあった何気ない1日がどれだけ大事かと語りつつ、あえてこの時間を楽しもうと新曲も披露。マカロニえんぴつは表情豊かな楽曲陣でフロアを盛り立てる。そして、声が出せずとも身振り手振りでも観客からの思いが伝わること、音楽が奏でられるこの場所を守ってきたすべての音楽フリークスたちに感謝の思いを伝える。

そして初日のトリ、go!go!vanillasは「オレたちに任せて!」と、頼もしいフルスイングのステージングで魅せていく。「ここから始めたらいい」と、これからも音楽を鳴らし続けると誓い、最後まで熱量高いライブで会場を沸かせた。

 
2日目、1番手は大阪出身のハンブレッダーズ。ヘッドフォンやサブスクだけでは体験できない、生のライブならではの力強い音圧に早くも心掴まれる。つい先日70本のライブハウスツアーが終わったばかりのヤバイTシャツ屋さんは昂る熱気のまま、爆音を矢継ぎ早にぶつけていく。

続くKEYTALK、個性際立つ縦横無尽なサウンドに観客は息の合ったレスポンスで応える。さらに、キュウソネコカミはリハーサルから遠慮なしのドデカい音をかき鳴らし、生粋のロックバンド魂を見せつける。ライブハウスに行きたい、そんな欲が沸きあがって仕方がない。ユニークネスな楽曲陣で観客を虜にしたのはクリープハイプ。濛々とする彼らの音は一度耳に届くと粘質的に体中を巡り、恍惚とした表情で魅入る観客も多かった。

ライブステージに隣接するエリアではフェス飯やアーティストグッズの販売が行われ、観客は久しぶりのフェス飯を堪能。もちろん、観客自身も感染対策を怠らない。入場時に来場者全員に配布された「START UP!! -ロックの春 2021-」オリジナルデザインシートを広げ、休憩しながらもディスタンスを保ち、スタンディングのライブエリアでは足元にある指定シールに従って互いの距離を確保している。

2日目の公演も折り返し地点へ。ROTTENGRAFFTYは「求めているとこまではまだまだ。悔しいけど、去年よりも楽しめるよう一緒に進んでいこう」と、前のめりに、そして観客に喰らいつくような圧倒的なステージで魅せる。次番手は、この日の出演者の中では異色、シックでメロウな音色を奏でたindigo la Endだ。ボーカルの川谷絵音はFM802の春のキャンペーンソング「春は溶けて」の作詞作曲を担当(楽曲は翌4月1日から同局で独占オンエア)。その多才な表現力で観客を酔わせた。

イベントもそろそろ終わりに近づく頃、サンボマスターが観る者すべてを鼓舞するロックをかき鳴らす。待ってましたと言わんばかりの名曲の連投に、思わずうれし涙がでてしまう。続くフジファブリックは音楽で繋がることの素晴らしさに改めて思いを馳せ、発売したばかりの新曲や珠玉の名曲を披露し、バンドの最新型を体感させてくれた。

2日間のイベントを締めくくる大トリは10-FEET。いつだって優しくて強い彼らの楽曲に今日もまた心が締め付けられる。煌々と光る照明の下、会場の最後方まで響き渡る音の景色には美しさすら感じたが、今年7月に京都のあの丘でもっと大きな景色が見たいと思った人は多いだろう。

今回のイベントで出演したどのアーティストも、コロナ禍が続く状況下であっても活動を止めることなく常に前進し、新しい音楽を生み、ライブを続けてきた。そんな出演者たちの渾身のステージに触れることでライブは不要不急ではないと心底思えた。大阪のエンタテインメントは止まらない、このイベントの成功が次に繋がる原動力になる、そう確信できた2日間だった。

なお、各出演者の詳細なライブレポートはオフィシャルサイトにて後日公開予定なので、ぜひともチェックしよう。

  

レポート:黒田奈保子
撮影:
渡邉一生
(30日 フレデリック/OAU/OKAMOTO’S/SHISHAMO/ハナレグミ/go!go!vanillas・31日 ハンブレッダーズ/KEYTALK/クリープハイプ/indigo la End/フジファブリック)
ハヤシマコ
(30日 THE BAWDIES/XIIX/04 Limited Sazabys/マカロニえんぴつ・31日ヤバイT シャツ屋さん/キュウソネコカミ/ROTTENGRAFFTY/サンボマスター/10-FEET)

『START UP!!️-ロックの春 2021-』

日時:3月30日・31日
OPEN 10:00 /START 11:30
会場:インテックス大阪 6号館特設会場

【出演】
30日:OAU/OKAMOTO'S/go!go!vanillas/SHISHAMO/XllX/ハナレグミ/フレデリック/04 Limited Sazabys/THE BAWDIES/マカロニえんぴつ
31日:indigo la End/KEYTALK/キュウソネコカミ/クリープハイプ/サンボマスター/10-FEET/ハンブレッダーズ/フジファブリック/ヤバイ T シャツ屋さん/ROTTENGRAFFTY


イベント HP:https://startup-live.jp/
Twitter アカウント:@STARTUP_2021
ハッシュタグ:#ロックの春 #ライブで会おう関西

公演詳細ページ

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