2021/3/2
取材レポ
今年、演劇ユニット「地球ゴージャス」が満を持して挑むのは、ユニット初のブロードウェイミュージカルとなる「The PROM」。アメリカの高校で卒業生のために開かれるダンスパーティ“プロム”を舞台にした本作の日本初演では、作品のテーマを大切にしつつ、地球ゴージャスのお家芸とも言える華やかなエンターテインメントやコメディが盛り込まれる。
2月におこなわれた製作発表記者会見では、劇中曲の披露も。
エマ役の葵わかな、アリッサ役の三吉彩花
「本当にすごいミュージカル。楽曲の難しさ、激しいダンスシーンに苦しみながらも気合い十分で、必死にがんばっています」と岸谷。主人公のエマを演じる葵は「エマは複雑な環境に身を置いている役。彼女が自分の当たり前を貫くために成長していく、その強さも表現していきたいです」と意気込んだ。
大黒摩季、草刈民代、保坂知寿がトリプルキャストで務めるブロードウェイスターのD.D.アレンについて、岸谷は「3人ともまったく違うD.D.アレンになっているので、ぜひ3人全員見ていただきたいですね」と自信たっぷり。大黒は「挑戦というのはいいものです。自分を使い切って終わりたいですね」と力強く語った。
寺脇が「この作品で日本中を元気にしたい」と語る本作。昨年結成25周年を迎えた地球ゴージャスが今の日本に贈る、新たなエンターテインメントの幕開けにぜひ立ち会ってほしい。
オールキャストによる「It's time to dance」
岸谷五朗
「2018年にトニー賞の作品をたくさん観た中で、お客さんが一番幸せな顔をしていたのが、この「The PROM」でした。今のコロナ禍という状況でも、皆さんに元気を与えられる作品だと思っています。」
寺脇康文
「五朗ちゃんと「25周年を終えてどうなっていくのかな」と話をしていたのですが、今までにない新しい風が吹く予感がしていますし、我々地球ゴージャスにとっても新しい挑戦になるんじゃないかと思います。」
葵わかな
「エマとアリッサとの恋路では、女子高生らしいキラキラした部分もあります。エマの強さや成長とともに、プロムに向かって盛り上がっていく2人のかわいい恋愛模様も表現していきたいと思っています。」
三吉彩花
「わかなちゃんと私は20歳代前半ですが「落ち着いてる」と言われるので、女子高生らしいフレッシュさを2人でがんばって、キラキラして、ニコニコして、元気ハツラツに出していければと思います。」
大黒摩季
「岸谷さんの一言で連れてこられて、ミュージカル初体験、女優初体験、51歳になってこんなに踊りで落ちこぼれるとは思いませんでした(笑)。すごく頑張りますので、大黒摩季の成長をぜひ追ってください。」
草刈民代
「台本を見たときに、岸谷さんの言葉のセンスと作品自体のセンスが一致していて、ぜひやってみたいと思いました。楽曲のハードルはすごく高いですが、最大限やることをやって本番に臨みたいと思います。」
保坂知寿(※東京公演のみ出演)
「オリジナルでD.D.アレン役を演じていた女優さんとの縁を感じたことがきっかけで出演を決めました。みんなで力を合わせて、滞りなく初日を迎えて、千秋楽を迎えられればと思っています。」
霧矢大夢
「地球ゴージャスは初参加でとてもワクワクしています。岸谷さん、寺脇さんが稽古場でぐいぐい引っ張ってくださるので、全員、お2人の背中を見つつ、毎日毎日吸収していっています。」
佐賀龍彦
「僕も地球ゴージャスは初参加。気合を入れて、魂を入れて演じさせていただきます。皆さんが抱えている悩みや不安が、観劇後にはじけるような作品ですので、たくさんの方に観に来ていただきたいです。」
TAKE
「すべての年代の方に共感していただける、皆がエネルギーをもらって元気になれる作品になっています。キャスト、スタッフ一同で熱い思いを届けられるように頑張りますので、お楽しみに!」
取材・文:小林 ぴじお
撮影:森好弘
Daiwa House Special Broadway Musical
「The PROM」
Produced by 地球ゴージャス
■脚本
ボブ・マーティン チャド・ベゲリン
■音楽
マシュー・スクラー
■作詞
チャド・ベゲリン
■日本版脚本・訳詞・演出
岸谷五朗
■出演
葵わかな 三吉彩花
大黒摩季・草刈民代(ダブルキャスト)
霧矢大夢
佐賀龍彦(LE VELVETS)・TAKE(Skoop On Somebody)(ダブルキャスト)
藤林美沙 小浦一優(芋洗坂係長)
岸谷五朗 寺脇康文 他
※大黒摩季、草刈民代はダブルキャスト、佐賀龍彦、TAKEはダブルキャスト
2021/05/09(日)~2021/05/16(日)≪全9回≫
会場:フェスティバルホール
公演詳細はコチラ