感謝を胸に開催した待望のワンマンライブでファン歓喜のメジャーデビューを発表！

自身の体験をもとにした切なく女々しい歌詞と、キャッチーなメロディで若者の共感を集めている大阪発の3人組ギターロックバンド、reGretGirl。12/1の『スタンダップMusic Live』（※2021/2/4に延期）や年末の『COUNTDOWN JAPAN』の出演も決定している彼らが、十分な感染症対策を行ったうえで11/23(月･祝)に『忘れたくないワンマン2020～いままでのこと、これからのはなし～』と題したワンマンライブを大阪城音楽堂で開催した。

SOLD OUTを受け、YouTubeでの生配信も行われた約9か月ぶりのワンマンライブ。サブタイトルに“いままでのこと”とあるように、平部(Vo&G)のアカペラから始まった「テレフォン」を皮切りに、過去に発表したミニアルバム『soon』、『take』の楽曲を中心にライブを進めていく。待望の瞬間を噛みしめながら、ガムシャラにまっすぐ曲を届ける中、コロナ禍による様々な制限があり、観客も座ったままという通常とは違う環境だったこともあってか、序盤は少し硬さも感じられたが、6曲目を終えたところで、｢スタッフからメモがきて立って観てくれてもいいよってことです。やったぜ！｣(平部／以下同)とスタンディングOKに。喜びつつ、｢正直、ちょっとやりにくかったよ(笑)｣と本音を言ってしまうのは飾らない彼ならではだろう。

全身でライブを楽しめるようになったところで、さらに盛り上がりを加速させるように、｢これからの話ということで、新曲をやります｣とドラマ主題歌の「pudding」や、サポートキーボードとギターを迎えての新曲を披露。それだけでなく、既存曲「おわりではじまり」も5人編成で演奏するなど新たな一面を見せ、観客を魅了していく。再び3人に戻っての終盤は、「デイドリーム」などのバラード曲を立て続けに演奏し、ぐっと心を揺さぶってくる。そんな楽曲の余韻が残る中、｢ほんまに今年はいろんなことがあったやん。正直、僕も立ち直られへんのちゃうかなってくらい落ち込んでしまう時期もありました。でも、それも乗り越えて今日を迎えられたのは、メンバー、スタッフ、ここに来てくれているみんなもそうやし、誰かに支えられてきたからなんだって改めて思います｣と感謝を述べ、バンドと多くの人を繋いだ大事な「ホワイトアウト」へ。一層気持ちのこもった歌声に共鳴するように、十九川(Ba)、前田(Dr)もより熱を帯びたサウンドを響かせながら「soak」まで駆け抜けると、次に待っていたのは嬉しい発表！　｢2021年１月27日にメジャーデビューします！｣という報告に、声を殺してライブを楽しんでいた客席からも思わず歓声が漏れ、この日いちばんの拍手が送られる。様々な思いがよぎったのか感極まりながら、｢この報告が何か１つの支えになればいいなと思って。最後の曲、決して幸せな曲じゃないけど、これは僕たちなりの応援ソングだと思っていつも歌っています｣と「スプリング」を力強く届け、本編は終了したが、忘れたくない1日はまだまだ終わらない。

アンコールでは、｢ついにラブソングを書きました。ずっと大切していた曲をやっと形にして、それをいち早くみんなに伝えたくて｣と、メジャーデビューアルバムから新曲を披露。心が暖かくなる壮大なバラードは、バンドの新たな始まりを予感させるには十分だった。続いて、失恋の痛みではなくこの日の楽しかった記憶を刻みつけるように「ピアス」を奏で、｢もう１曲だけやっていい？　全力で楽しもうぜ！｣と「replay」でフィニッシュ！　笑顔でステージを後にしたメンバーはもちろん、参加したファンにとっても忘れられない幸せな時間になったに違いない。


まだ会場に脚を運ぶことに不安を抱えている人も少なくないのが現状。しかし、今回のように感染症対策を万全に実施したライブ・イベントであれば、エンターテインメントを安全に、安心して楽しむことができるのだと改めて感じた1日となった。

取材・文＝金子裕希
撮影＝雷


※本公演は、新型コロナウイルス感染予防対策の観点から、ご来場の皆様へ【マスク着用・検温・手指消毒・新型コロナウイルス接触確認アプリ（COCOA）のダウンロード・問診票の記入】のお願い、また、会場内に消毒液の設置や随時清掃・消毒等を行い実施しました。

今後の公演

ABCテレビ「スタンダップMusic Live」
＠心斎橋JANUS

2020/12/1(火)18:30
→2021/2/4(木)18:30
※新型コロナウィルス感染症感染拡大の状況を鑑み、延期して実施いたします

■出演
osage／SherLock／OKOJO／優利香／reGretGirl
■MC
北村真平(ABCテレビアナウンサー)

公演詳細はこちら