2020/3/20
取材レポ
――WAHAHA本舗の全体公演を再び行うことになった経緯を教えてください。
WAHAHA本舗がなくなるわけではないですが、3年前に一旦、本公演を休止することになりました。だけど、私も柴田(理恵)さんもWAHAHA本舗が私たちの骨格であり、血であり、肉であり、WAHAHA本舗そのものが自分の人生。それがなくなると自分の芯がなくなってしまうという寂しさと、WAHAHA本舗というワールドが大好きだということで、なんとか続けてもらえないかと『ラスト3』の頃から喰始さんを口説いていたんですね。そして、全国ツアーの移動のバスの中で、「久本、柴田ちょっとおいで」と喰始さんに言われて。「やっぱりWAHAHA本舗をやりましょう」と。「ただ、ちょっと休みたいのでオリンピックイヤーに乗っかって再始動しよう」ということになり、3年待ちました。
――内容はこれから固められると思いますが、今分かる見どころは?
今回のコンセプトは日本芸能。まだ稽古に入っていないので具体的なことは決まっていませんが、歌舞伎、能、狂言などに笑いを取り入れて、WAHAHA流アレンジのパフォーマンスをお届けします。個人的には講談をやりたいですね。講談も日本の伝統芸能ですし、面白いことができたらいいなぁって。
――花魁もキーワードですね。
以前、WAHAHA本舗の総集編を東京で上演しました。私も「オカルト二人羽織」や柴田さんと佐藤(正宏)くんによる「展覧会の絵」もやって。その中で、この『王と花魁』をアピールするために『THIS IS ME』をみんなで踊ったんです。男の子が花魁になって、みんなが歌舞伎の面をかぶって踊って。それはかっこよかったです! あれはやるんじゃないかと思いますね。絶対に華やかになります。その時のお客さんも「おお!」となっていました。
――超大物ミュージシャンも来場と囁かれておりますが…。
泉谷しげるさんです(笑)。ポスターの王様も泉谷さんで。「ひょっとしたら出るかも!?」くらいですかね(笑)。最初は黙っていたんですけど、ポスターが解禁になって泉谷さんが載っていることが知れて。先日も東京・池袋で『王と花魁』PRイベントをやったのですが、すごく盛り上げてくださいました。
――還暦を迎えられてから初めての全体公演になりますね。
61歳になっての全体公演は初めてで。今は、パワーでは若手に負けていませんが、もう勢いが…。やっぱり体力的になかなか…。だけど不思議なもので、味というものが出てくるんですよね。舞台やライブで活躍される先輩たちを見ていても、それは凄みやなぁと思うんです。年齢を経たからこそ、できることがあって。説得力のあるばあちゃんネタができたり、まだこれだけ暴れられるんやという特典が付いてくる。それは年を取ってプラスされるおもしろ味やと思うんです。今回も柴田さんとふたりのシーンもあると思いますが、ふたり合わせて122歳(笑)。ババアふたりがパワフルに暴れ回れるか、これも楽しみにしていただきたいと思います。その姿でもって、皆さんが元気になってくださればありがたいなと思います!
TEXT:岩本和子
WAHAHA本舗全体公演「王と花魁」
■構成・演出
喰 始
■出演
柴田理恵、久本雅美、佐藤正宏、梅垣義明、すずまさ、なんきん、大久保ノブオ、タマ伸也、トニー淳、正源敬三、我善導、清水ひとみ、兵頭有紀、大窪みこえ、星川桂、矢原加奈子、雨宮あさひ、犬吠埼にゃん、鈴木千琴、仲村唯可、コースケ☆原澄人、村本准也、噛家坊、哀原友則、吉川元祥、三宅潤 ほか
日時:2020/06/13(土)18:00
会場:神戸国際会館こくさいホール
公演詳細はこちら
日時:2020/06/14(日)18:00
会場:フェニーチェ堺 大ホール
公演詳細はこちら