2020/3/6
インタビュー
――もともとこのタイミングで動く計画でしたか?
フミヤ「どちらかというと、ツアーありきだったと思う。この辺りでF-BLOODのライブをやろうかっていうのがあって、それならアルバムを出そうか、って。最初はミニアルバムを予定していたんだけど、尚之がすごく曲を書いてきたので昔みたいな10曲入りのフルアルバムにして、アルバムを出してツアーという感じに見えるようにしました(笑)」
尚之「(F-BLOODを)やろうって言ってからの書下ろしで、17曲書きました」
――頂いた資料音源が『ポジティブR&R』、『最後の晩餐』、『さりげない唄』と曲調が異なる3曲で……どんなアルバムになっていますか?
フミヤ「その3曲を聴くと全然違うよね(笑)。『ポジティブR&R』はド・ロックンロールだし、[最後の晩餐]はスペイン語を喋っている国のような音楽だし」
尚之「スパニッシュな感じというか、昭和歌謡チックな感じでね」
フミヤ「しかもロックになっているっていうね。アルバムの全体像としては完全にバンドサウンドで、『今回、けっこう(曲が)明るいぞ』っていうことで『Positive』というタイトルにして。だから、マイナーで切ない曲もあるけど、なんとなく前向きな歌詞にしたし、ちょっとひねくれたような歌もあるけど、全体的にPOPで明るい。最近のポップスとかロックにないような楽曲だね。男っぽいけどPOPなんだよな」
尚之「そうね。シンプルでキャッチーなもの、っていうのは自分の中でずっと根本的にあるので、自然とこうなっちゃったっていう。前作の『POP’N’ROLL』よりさらにPOPになってしまいました(笑)」
――今作の軸は『ポジティブR&R』ですか?
フミヤ「そんなことないよ。入れるか、入れないかは最後に決まったもん(笑)。『この曲、ライブで盛り上がるんじゃない?』ってことで、『じゃあ入れるか』って(笑)。歌詞もどれか1曲くらい“ポジティブ”っていう言葉が出てきたほうがいいなって思って『ポジティブR&R』って付けた(笑)」
――そうだったんですね(笑)。ツアーで反応が楽しみな曲はありますか?
フミヤ「こればかりはやってみないと分からないんだよね(笑)。今回は盛り上がる歌が多いからなぁ」
――それは楽しみですね! ライブの意気込みも聞かせてください。
フミヤ「さほど意気込みっていうのはないんだけど(笑)、俺たちは楽しくツアーをやるから、それがお客さんに伝われば。プロなので、プロなりの技術をお見せするのは当然で、若者じゃない感じの居心地の良さじゃないけど、楽しい感じを見せられるといいなと」
尚之「ソロでやる時は自分がメインだから力むところがあるんですけど、F-BLOODの場合はそれがなくて気持ちの面で楽なんですね」
フミヤ「責任が半々でいいからね(笑)」
尚之「それもあるんですけどね(笑)。最近、ソロではあまり歌っていなくてサックスばかりやっていたので、そういう意味では歌うっていう楽しさも出てくるのかなって思っています」
フミヤ「3年ぶりですが、次はまたいつやるのかわからないので、ここはひとつ見ておかないと。見逃してはダメです」
TEXT:金子裕希
★LIVE INFORMATION
F-BLOOD TOUR 2020
2020/5/2(土) Zepp Osaka Bayside
2020/5/9(土)~5/10(日) Zepp Namba
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