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【インタビュー】米倉利紀 

2020/3/20

インタビュー

toshinori YONEKURA concert tour 2020 - gotta crush on..... volume. twenty-one - “pink ELEPHANT”

24作目のアルバムを携えてのツアー
シンプルな編成でも“魅せるライヴ”を

大阪出身で、1992年に「未完のアンドロイド」でデビューして以来、R&Bなど黒人音楽をベースにしつつも、ジャンルを超えたポップスを歌ってきた米倉利紀。その華やかなバックトラックに乗せた伸びやかでエモーショナルな抜群の歌唱力、そしてエンターテインメント性の高いライヴパフォーマンスで数多くの人を魅了してきた。デビュー28年目の今年1/22にリリースしたニューアルバム「pink ELEPHANT」はなんと24作目のオリジナルアルバム。「自分の活動の柱はライヴだから、毎回新曲を届けたい」との思いがそこにある。このアルバムを携えてのツアー前に話を聞いた。

―――ニューアルバム「pink ELEPHANT」は、通算24枚目のオリジナルアルバムですね。

 

「デビューして28年で24枚のアルバム。さらにこの他にもベスト盤やライヴ盤、リミックス盤も出していて、自分でもたくさんリリースしてきたなと今さらながら(笑)思います。でも僕の活動の柱はライヴであり、お客様には毎回新しい曲を届けたい。作る曲は僕の分身であり、これまでもその時々の僕の考え方やスタンスを新曲に込めて伝えてきましたから」

 

―――アルバムのジャケットは米倉さんと象のツーショットでインパクトは十分。

「写真は合成ですが、象は本物です(笑)。前作のアルバム『analog』は、昨今のデジタル化時代へのアンチテーゼといったガッチリしたコンセプトがあり、正直なところ異常なほど真面目に突き詰めて作ったので少々疲れました(笑)。そこで今回はコンセプトや企画先行といった重い荷物は持たずに、手ぶら状態の自然体で自由に作ろうと。そう考えている時にフッと降りてきたのが象でした。もともと僕は象が好きで、動物園とかに行くと象ばかり見てる。癒されるんです。アルバムに『elephant LOVE』という曲を収録していますが、これは象への愛ではなく象の愛。つまり象の母性愛などの情の深さや性質を元に歌詞の世界を広げて歌っています。象って優しさと力強さ、繊細さと豪快さといった両面を持ち合わせているイメージがあり、これって僕が理想とする人間像で、象の性質と重ね合わせているんです」


―――今回はアルバムのタイトルもジャケットのカラーもピンク。 

「リアルな象を非現実的なピンクに染めたことで、僕が常に目指してきた既成概念にとらわれない新たな風景や瞬間を表現できたと思います」


―――サウンドや曲作りに関して新たな一面が感じられます。

「Aメロ、BメロがあってサビといったJ-POPの一般的なお約束みたいな点にはこだわらなかった。リフレインを多用した「merry-go-round」や「see EYE to EYE」とかはそう。アレンジを担当してくれた柿崎洋一郎、呉服隆一の両氏は、僕が投げたボールを新しい感性と共にしっかりと投げ返してくれるから信頼しているし、ありがたい存在です。今回のアルバムは自由になんとなく作ったと言いつつも、アルバムのキーとなる曲は『HERO』かな。愛がテーマで自分の原点を見つめ直した曲で、この曲を入れたことで次の作品につなげていける気がする。ミュージシャンは誰もがそうだと思うけど、ジャンルでくくられたくないし、僕はおこがましいけど米倉利紀というジャンルで生きていきたいという想いで作品を作り続けています」

 
―――今回のツアーのライヴはどんなものになりますか。

「コーラスやダンサーは入れず、MCもないというシンプルなスタイルです。米倉のライヴは歌い、踊りとゴージャスで派手なイメージがあるかもしれませんが、こうした少人数の編成でも決して地味にはならず、僕の歌とパフォーマンスでどれだけクォリティの高いステージができるか、どれだけお客様を魅了できるかという自分自身へのチャレンジでもあります。今まで応援してくれた方々はもちろんですが、僕のことをあまり知らない人にもぜひ来てほしい。予備知識がなくても楽しめるライヴにしますから」



 

TEXT:石井誠

 

★LIVE INFORMATION

toshinori YONEKURA concert tour 2020
- gotta crush on..... volume. twenty-one - “pink ELEPHANT”

3/22(日)17:00 KYOTO MUSE
5/28(木)19:00 梅田クラブクアトロ
6/11(木)19:00 神戸チキンジョージ


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