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【インタビュー】林部智史 4周年を迎える“泣き歌の貴公子” 記念公演は関西フィルと共に

2020/2/20

インタビュー

林部智史 4th Anniversary Concert with 関西フィルハーモニー管弦楽団

どこまでも透き通る、まるで空をあおぐようなハイトーンボイスで“泣き歌の貴公子”と呼ばれる林部智史。3月26日に開催されるデビュー4周年記念コンサートは、なんとクラシックの殿堂・大阪フェスティバルホールにて、関西を代表するオーケストラのひとつである関西フィルハーモニー管弦楽団と共に総勢60名という大編成でのステージとなる。大迫力の演奏でより一層輝きを放つだろう彼の歌。想像するだけで鳥肌が立ちそうだ。今回、そのステージにかける彼の思いをインタビューという形で伝えたい。


―まず、林部さんが歌手となるまでの経緯について教えてください。


「僕は幼少期から歌が好きで、幼稚園の頃からドラマの主題歌を全部覚えて、トイレでもお風呂でも、『うるさい』って言われるぐらいいつも歌っていました(笑)」。


―ではその頃から歌手を目指していた?


「いえ、物心ついてからもそういう意識はまったくなかったのですが、住み込みで働きながら全国を放浪していた時、出会った方から『なぜ歌手を目指さないのか』と言われて、初めて意識するようになったのです」


―その後は音楽学校を首席卒業され、2015年に出演したテレビ番組『THE カラオケ★バトル』で番組史上初の予選・決勝連続100点満点、史上初の2年連続で年間王者という快挙。デビュー曲「あいたい」は15万枚のヒットで数々の賞を受賞と、瞬く間に全国的知名度を獲得されましたよね。


「いや、それほど順風満帆という訳ではありませんでしたが、目標に向かって自分自身の歩みはしっかり続けてこられたと思っています」


―昨年11月には日本の名曲の数々に自身のオリジナル曲「ふり返れば」も収録されたアルバム「琴線歌 其の二~はやしべさとし 叙情歌を道づれに~」もリリースされました。名曲に込められた日本の情緒を次の世代に歌い継いでいくという役割も果たしておられますね。


「叙情歌には、言葉の繊細さ、柔らかさなどJ-POPではあまり感じられない“日本語の美しさ”もあって。そういう魅力を次の世代に残していけたらと思っています。そして自分もまた後世に叙情歌として残るような曲を作っていきたいと思っています」


―あらためて、デビューから4年を経て、ご自身のことをどう感じておられますか?


「やっぱり自分はコンサートアーティストとしてやっていきたいし、やっていくんだろう、と実感しています。自分の歌の力は生で聴いて頂くのが一番伝わると思いますし、歌で伝えたいことをお客さんと共有する時間を作れるのだと思っています」


―コンサートでは、歌声を聴いて涙を流す人もおられますね。


「自分より世代が上の方が僕の歌で涙を流して頂ける、自分の曲が人生の先輩といえる方々に寄り添えていることには光栄に思いつつも、すごく重みのあることだと感じています」


―そして4周年記念コンサートでは、フルオーケストラとの共演となりました。


「僕のステージは、時にはピアノだけ、時にはヴァイオリンやチェロなどのバンド編成で、とさまざまですが、オーケストラと歌うのは歌手の夢だと思っていますので、本当に光栄に思っています」


―関西フィルハーモニー管弦楽団と共に総勢60名の大編成で、会場はクラシックの殿堂・大阪フェスティバルホール。まさにスペシャルステージですね。


「関西を代表するオーケストラの方との共演ですし、本来歌が持っているストーリーを、繊細な部分はより繊細に、迫力のある部分をより迫力を持って伝えることができると思っています。僕も今からやりがいを感じていますね。特に関西のお客さんたちはとても素直に、広い心で受け入れてくださるから、僕も肩ひじ張らずにステージに立てる。今回も楽しみにしています」



彼の透き通る歌声は、誰もが自らの物語をオーバーラップできる、根源的、普遍的な魅力を放っている。これがオーケストラの壮大な演奏のうえで、どう輝くのか。ぜひその目で確かめてほしい。

 

TEXT:宮本昭仁

★LIVE INFORMATION

林部智史 4th Anniversary Concert with 関西フィルハーモニー管弦楽団

2020/03/26(木)16:30
フェスティバルホール

■出演 林部智史
■指揮 井村誠貴
■演奏 関西フィルハーモニー管弦楽団

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