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【ライブレポ】超特急
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンにて8周年記念ライブを開催!

2019/12/26

公演レポ

6人組ダンス&ボーカルグループの超特急が、結成日の12月25日に8周年記念ライブ『BULLETTRAIN Special Live at UNIVERSAL STUDIOS JAPAN』を、昨年と同じく大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンにて開催した。これまでの8年で培った“超特急らしさ”を表現すべく、懐かしの初期曲からグループの幅を見せるメドレー、8号車と呼ばれるファンとの一体感が光るナンバーなど“ザ・超特急”なパフォーマンスを展開。さらにファンタジックなクリスマスソングや、同パークの人気キャラクターたちを招いてのコラボパフォーマンスも交えつつ、“世界最高を、お届けしたい。”という同パークのキャッチフレーズを体現するステージで、詰めかけた約5000人の8号車(超特急ファンの呼称)に今年最後の、そして世界最高のクリスマスプレゼントを届けた。

現在、東西アリーナツアー『BULLET TRAIN ARENA TOUR 2019-2020 Revolución viva』を敢行中で、12月21、22日には大阪城ホールでの2デイズワンマンを終えたばかりの超特急。わずか中2日での大阪公演は、昨年の7周年記念日以来2度目となるユニバーサル・スタジオ・ジャパンでのライブとなった。晴天の下、パーク内のグラマシーパーク特設会場に設置された大型モニターにクリスマスツリーが映り、ベルの音で始まるクリスマス仕様のオーバーチュアに続いて、「8周年おめでとう!今日は最高の日にしましょう!」(ユーキ)と贈られた1曲目は「No.1」。結成初期から歌い続けている人気曲に大歓声が湧き上がり、当時は背伸び感もあった大人びた楽曲で余裕たっぷりに魅せる彼らに向けて、客席からはカラフルなペンライトが勢いよく振られていく。そして「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、行きますよ!」とリーダーのリョウガが鋭い目線を放つや、「超えてアバンチュール」に「Burn!」と、超特急の中でも一、二を争うハイテンションチューンを早くも投下。「声出して!」と盛んに煽るカイに応えて8号車は“ハイ!ハイ!”と声をあげ、「今日は超特急の誕生日、僕たちと8号車の皆さんで歌いたいと思います」というリョウガに従って「Burn!」を大合唱する。その様はライブ後の囲み取材で「大阪の8号車は元気いっぱいで、率先して声を出してくれたり、ノリがいい」と大阪出身のタカシが語った通り、実にパワフルだ。「超えてアバンチュール」の曲中でも「大阪がナンバーワンだ!」とユーキが宣言し、またリョウガは『JAWS』のテーマを口ずさんだり、カイは「ミニオン!」と叫びながらハチャメチャな仕草を真似したりと、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンならではのアレンジを加えてくれるのも楽しい。

「Burn!」の曲頭でカイが「最高のクリスマスにしようぜ!」と煽ったように、この日はクリスマス当日ということで、最新シングルからまったくタイプの異なるラブソングも披露された。ファンクなノリが楽しく、最後にバックショットでユーキがハートを作る表題曲「Revival Love」に、そのカップリングで荒唐無稽な曲展開でタクヤを中心にシュールに踊る「Don’t Stop 恋」と、2曲とも11月20日にリリースされたばかり。また「Don’t Stop 恋」に至っては4日前の大阪城ホール公演が初披露だったにもかかわらず、ダンスもコールもしっくり馴染んで、力強く伸びやかなタカシのヴォーカルも絶好調。その間のMCでは「ついに今日、8周年を迎えることができました!」と喜びつつ、それはファンも同じだからとカイに「皆さんもおめでとうございます!」と祝われた8号車同士が「おめでとう!」と言い合う、超特急ならではの光景も繰り広げられた。

「ユニバーサル・スタジオ・ジャパンにて、“世界最高”を届けられるということで嬉しいかぎりです」というリョウガの言葉を叶えるべく、セクシーに挑発する「Drive on week」からは、多彩なメドレーで超特急の個性的パフォーマンスが炸裂。中でも全員マントを身に着け、ステージの上手端でリョウガが「ずっと、ずっと君だけを」とイケボでキメた「Bloody Night」から、下手にダッシュしてマントを脱ぎ捨て、カイをセンターに敬礼ポーズで跳ねる「POLICEMEN」と、ヴァンパイアから瞬時にポリスへと変身するターンは見ごたえ抜群だった。ユーキが「最近披露してない曲も8号車は観たいだろうし、ダンサー全員のセンター曲も1曲ずつ拾いたかった」と取材で話していた狙いはズバリ的中。8号車のテンションも一気に上昇し、続く「My Buddy」では掌をこすり合わせるキュートな振りで、「超特急!8周年!おめでとう!」コールが湧き上がった。

そして「バッタマン」でカイが「今日は最高の友だちが来てくれましたよ。みんな、おいで!」と呼び込むと、なんとピーナッツの仲間たちからスヌーピー、チャーリー・ブラウン、ルーシーが。セサミストリートの仲間たちからエルモ、クッキーモンスター、ゾーイがステージに登場!昨年に続き2度目のコラボとなるエルモとクッキーモンスターはもちろんのこと、どのキャラクターも完璧に踊り切り、終演後のメンバーも「サビくらいかと思ってたらAメロや間奏も1曲丸々覚えてたのですごくビックリした」(タクヤ)、「しかも上手いんだよね。スキルが素晴らしい!」(カイ)と絶賛していた。普段から会場中を“バッタダンス”で沸かしまくる鉄板曲に凄まじいプラスアルファが加わって、“ヤバい!”と大興奮する8号車に「みんな、俺たちのこと見てた?」とリョウガは心配していたが、それはメンバーも同じこと。当の彼も曲中でクッキーモンスターたちにツーショットをねだったあげく、キメ台詞を「かわいいは正義!」に言い換え、ユーキもダッシュでエルモの胸に飛び込んでいく。ピーナッツの仲間たちとじゃれ合っていたタクヤに至っては、「申し訳ないんですけど、本番中8号車のことをあまり見てなかったかも。ただただ癒しの時間でした」と囲み取材で告白。曲終わりにユーキが叫んだ「8周年、最高!」という言葉も、きっと本心からのものだったに違いない。

さらに8号車の渾身のコールが青空に抜けていく「Drawイッパツ!」に続き、クライマックスには超特急の最新クリスマスソング「Sweet Bell」が披露された。“星に願いを”という歌詞に合わせ、指で星を描くロマンティックなナンバーを、タカシの巧みなヴォーカルワークが壮大に彩って、その甘さをより引き立ててゆく。そして「皆さん、今年はありがとうございました。来年もよろしくお願いします!」とタクヤが告げてのラストナンバーは、超特急が8年前の初ステージで披露した「No More Cry(Christmas ver.)」。その意図についてユーキは、「去年の7周年ライブは「No More Cry」で始まったので、今回は僕たちのデビュー曲でもあるこの曲で〆たいなと。そんな想いを込めて、クリスマス曲としてやらせてもらいました」と伝えてくれた。横長のステージに大きく広がって熱い想いを放つ彼らに、8号車も深い幸福感の中で熱狂。そんな客席に「2020年の超特急もよろしく。大好きや!」(タカシ)と呼びかけて、2019年のラストステージは締めくくられた。

年明け1月3~5日には、アリーナツアーの東京公演『BULLET TRAIN ARENA TOUR 2019-2020 Revolución viva』を代々木競技場第一体育館で3デイズ開催し、早くも2020年の活動をスタートさせる超特急。終演後、ユーキは「あと2年経てば10年。10周年まで行って、東京ドームという夢を叶えられる大きなグループになっていけたらなと、今日のライブをしてみて痛感しました」と語っていたが、2020年はその大きな足掛かりとなるだろう。

文:清水素子
カメラマン:米山三郎

© 2019 Peanuts Worldwide LLC
TM & © 2019 Sesame Workshop

セットリスト

M1:No.1
M2:超えてアバンチュール
M3:Burn!
M4:Revival Love
M5:Don’t Stop 恋
M6:Drive on week
M7:Bloody Night
M8:POLICEMENM9:My Buddy
M10:バッタマン
M11:Drawイッパツ!
M12:Sweet Bell
M13:No More Cry(Christmas ver.)

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