2019/12/20
取材レポ
2020年にめでたく25周年を迎える、岸谷五朗と寺脇康文が主宰する演劇ユニット「地球ゴージャス」。記念すべき祝祭公演には、再演の声が最も高い『星の大地に降る涙』(2009)が選ばれた。岸谷・寺脇以外の全キャストを一新し、脚本・演出も岸谷自ら新装版にバージョンアップ。新曲を加えてミュージカル度も上げる。
「時代に合った一つひとつの作品を愛し、丁寧に作り上げてきた結果が25周年祝祭公演。今回も特殊な能力を持った俳優たちが集まりました」と岸谷。主演は、これが舞台初主演となる新田真剣佑。製作発表では前回出演の三浦春馬から激励のビデオメッセージも流され、「後で動画ください!がんばります!」とハイテンションで意気込んだ。
初演時の主題歌であるEXILE『愛すべき未来へ』は今回も継続。そのEXILEからパフォーマーの松本利夫が役者として出演する。舞台で歌うのは初めてとなる松本は、「僕も歌うんですよね? 『愛すべき未来へ』も?」と岸谷に確認し、「秘かにボイストレーニングを始めました」と打ち明けた。
時代も場所も特定しない世界観が持ち味の地球ゴージャスだが、本作は唯一、明治維新動乱期の1868年戊辰戦争を背景にしている。「記憶を失った日本人の青年が架空の民族と出会い、自分を取り戻していく物語。10年前の作品ですが、今こそ訴える作品になるのでは」(岸谷)。大阪公演はフェスティバルホールにて。一大エンターテインメントを待ち望んでほしい。
新田真剣佑
「前回に続く出演で、本作が舞台初主演になります。(ロサンゼルスから)日本に来る前、まだ俳優のお仕事をする以前に観て衝撃を受けた作品に出演でき、本当に幸せです」
笹本玲奈
「20年ほど多くのミュージカルに出演させていただいてきましたが、実は、日本人が作り日本で演出されるミュージカルは初めて。稽古前から千秋楽が寂しいくらい楽しみです」
松本利夫(EXILE)
「自分で言うのもアレですが、『愛すべき未来へ』は僕らEXILEの中でも名曲。主題歌として流れるのは感慨深くて、まさか10年後に自分が出演者になるとは感激です」
湖月わたる
「2度目の出演ができ嬉しく思っています。今回の役は岸谷さんのワイフ。お客様が恥ずかしくなるくらい、羨ましくなるくらい、アツアツな夫婦愛をお届けしたいと思います」
愛加あゆ
「芝居、歌、ダンスに、笑いあり、涙あり。客席と一体になれる地球ゴージャスは、日本が誇る素晴らしいエンターテインメント集団。宝塚の先輩、湖月さんとも初共演です」
島ゆいか
「これまで見た舞台の中で、一番好きな作品で地球ゴージャス初参加。手汗が出るくらい嬉しくて、感動と緊張とやる気に満ち溢れています。先輩方からしっかり学びます」
森公美子
「ほかを断ってもこれだけは出たい! とマネージャーさんに言いました。長老役ですが、2019年に還暦を迎えたので、まさしく長老。みなさんを牛耳っていきます」
岸谷五朗
「稽古が大好きなみなさんと厳しい厳しい稽古を積んでいきます。地球ゴージャスを愛してくださるキャストです。このエネルギーを溜め、良い作品をお届けします」
寺脇康文
「2人ぼっちで始めた地球ゴージャス。岸谷五朗さんと銀婚式を迎えました。25年も経ってどうして僕ら2人はラブラブなのか? ぜひ劇場に確かめに来てください」
取材・文:丸古玲子
撮影:森好弘
ダイワハウスSpecial 地球ゴージャス二十五周年祝祭公演
「星の大地に降る涙 THE MUSICAL」
■作・演出
岸谷五朗
■主題歌
EXILE 「愛すべき未来へ」
■出演
新田真剣佑 笹本玲奈
松本利夫 (EXILE) 湖月わたる 愛加あゆ 島ゆいか
猪塚健太 松浦 司 大平峻也 大嶺 巧
碓井菜央 原田 治 神谷直樹 おごせいくこ 田口恵那 砂塚健斗
加藤真央 大音智海 咲良 鈴木百花 織 里織 高木勇次朗
Sarry 杉山真梨佳 青山恵梨子 神田朝香 内木克洋 田邉浩仁
髙城 徹 筑紫珠楽(和太鼓) 佐藤史織(津軽三味線)
森公美子
岸谷五朗・寺脇康文
日時:2020/05/03(日・祝)~2020/05/14(木)≪全14回≫
会場:フェスティバルホール
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