2019/11/14
インタビュー
―――EPタイトル・曲名の『La France』、ツアータイトルにも『洋ナシ畑』が入っていますが、何かを象徴する言葉なのでしょうか。
武井優心(Vo/Ba)(以下：武井)「なんとなく響きが可愛いくて良いなと思って仮タイトルにしたんです。調べてみたら、ラ・フランスって誕生から100年の間、認知されず、市場に出回らなかった果物なんですよね。『La France』は、“役立たずの人間なんていなくて、皆それぞれ素敵なんだよ”っていうメッセージを込めているんですけど、それが果物のラ・フランスの苦労の歴史とすごくリンクするなあと思って。不思議な感覚でしたね」
―――『Forever Summer』は、武井さんがずっと作りたかった曲なんですよね。
武井「音の鳴り方とか空気感とか、この雰囲気をずっと目指してたんです。でもCzecho No Republicを始めた時は、ギターも始めたばっかりで、曲作りのことなんか何もわからなかったんですよね。この10年で色々なことを経験して、やっと出したかった音を具現化できました」
タカハシマイ(Gt/Syn/Vo)(以下：タカハシ)「多種多様なCzecho No Republicの音楽の中でも、『Forever Summer』は、、完成されたすごいクオリティの曲だと思います。今までになかった曲のようで、今までのチェコの全てが詰め込まれている曲ですね」
―――2020年にバンド結成10周年を迎えられます。ずばり、この10年を一言で表すと?
武井「“悩み”ですかね･･･。悩みに悩む性格の人間だったので。でも、去年くらいから改善されてきました。4人になって今一度何ができるのかを考えられたことも大きかったですね。5人の時は良くも悪くも完成していたんですが、ピンチに立った瞬間、改めて自分が「生」の塊として何ができるんだろうって。そういう瞬間をバンドとして感じたというか。またワクワクすることを追い求める感覚がまた持てました」
タカハシ「“七転び八起き”ですね。メンバー間の衝突とか、色々思い通りにならないことも沢山あったけど、その度に皆で乗り越えてきて、どんどん大きくなれているような気がしています。心とか、体とか!(笑) すべて! ひとつずつ、転んでも起き上がる、そんな10年でした」
山崎正太郎(Dr)「“変化”。10年前から、メンバー編成も、音楽性も変わりました。サウンド面で、他のバンドには真似できない10年を歩んできたと思います。チェコみたいに変わり続けてきたバンドはいないと思う。でも、本質は変わらない。そういう意味では“進化”とも言えるかもしれません」
砂川一黄(Gt)「正太郎と少し被るんですけど、“旅”ですね。武井さんの性格的にもそうなんですけど、良い意味でひとつの所にじっとしていられない性格なんですよね。常に冒険心をもって新しいことにトライしたい『やろうぜ!』っていう性格が、バンドに反映されてると思う。音楽面でも『こういうのもやりたいし、こういうのもできるよね』ってトライするのがチェコの魅力だと思うんです。常にそうやって“旅”をしてきた10年間でした」
―――最後に、ライブへの意気込みをお願いします！
武井「『等身大の僕らを見て下さい』って今までもよく言ってきたんですけど、肩の力を抜いて、でもプライドを持っている今が本当の等身大なんじゃないかなと思います。僕たち4人がいて、音を鳴らして、どこまで１つになれるか。音楽が鳴り響いているあの瞬間に感じられる高揚感、言葉を超えたやりとりを凝縮したようなツアーにしたいです」
TEXT：鷲野恭子（ヴエロ）
★LIVE INFORMATION
Czecho No Republic EP「La France」リリース記念
～洋ナシ畑でつかまえて～
脱！用無し能無し意気地なし
目指せ１つ上の男子女子ツアー
2019/11/23(土・祝)19:00 梅田Shangri-La
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