詳細検索
  1. ホーム
  2. KEPオンライン
  3. 【植原卓也×平間壮一×水田航生】韓国ミュージカルで待望の初共演!クリスマスに贈る濃密なコメディ
詳細検索

KEP ONLINE Online Magazine

【植原卓也×平間壮一×水田航生】韓国ミュージカルで待望の初共演!クリスマスに贈る濃密なコメディ

2023/12/10

インタビュー

ミュージカル「ミア・ファミリア」

1930年代のニューヨーク。大恐慌のあおりで閉店直前のバーにマフィアの手下がやって来て、ボスの自伝「ミア・ファミリア」を上演しろと迫る。そこで、ちぐはぐな3人の男がリハーサルを始めることになり――。2013年に韓国で初演、その後再演を重ね、中国公演も行われたミュージカルコメディを日本初上演。3人だけで劇中劇を含め全力で演じ切る濃密な作品に、数々のミュージカルで活躍し、ユニット『3LDK』を組む植原卓也・平間壮一・水田航生が出演する。信頼し合う3人ならではの稽古の様子などを聞いた。

――3人はユニット『3LDK』として、ライブイベントやアルバムリリースなど幅広く活動され、今回ミュージカル初共演となります。

植原「ライブで一緒に歌ったのをきっかけに、10年前ぐらいから色々やらせてもらうようになって」

水田「舞台が主戦場の3人なので、このお話を伺ったときは『いよいよミュージカルを一緒にやるんだ!』と思いました。ただ、韓国ミュージカルをやるとは想定外でした」

植原「僕は今年の『ダーウィン・ヤング 悪の起源』に続き、連続で韓国ミュージカルに出演。こんな機会はなかなかないし、楽しませてもらっています」

――韓国の舞台はご覧になりましたか?

水田「初演を映像で観たのですが、今上演されているバージョンとはまた違い、セットはシンプルでマンパワーがすごく試される作品だなと思いました」

平間「僕も映像で観て、音楽の印象が強く、ウワー歌上手い!と」

植原「どのキャストを演じるんだろう、とか思いながら観ましたね」

――リリースには『当て書きのようにぴったり』とありますが、それぞれの役について教えてください。

平間「僕はもぐり酒場で働いているボードビル俳優のリチャード役。ネガティブに考えがちなところは、自分と少し近いところがあるかもしれないけど、ネガティブを力に変えて、『まだまだ!』と上を目指しているところが自分自身あるかな」

水田「負の感情も活力にしているところが、役としっくりくるよ」

植原「壮ちゃんは『できない』と言っても、きちんとやる人なんで、僕は騙されません!」

――水田さんはリチャードの友人のボードビル俳優で、結婚を間近に控えているオスカー役ですね。

水田「表では余裕のある感じで飄々とし、『結婚するのが幸せなんだ』と言ってるけど、夢に蓋をして闇を抱えているのかも。そこは若者の悩みに通じていて共感しやすい気がします」

植原「明るくてナチュラルな雰囲気とか、すごくいいなと思って見てるよ!」

――植原さんはリチャードとオスカーが最後の公演準備をしているお店に乗り込んでくる、マフィアの手下・スティーヴィー役です。

植原「二人をかき乱すポジションなんだけど、自分も巻き込まれるというか、自分から巻き込まれていくのか……!?」

水田・平間 (笑)

植原「そこらへんは普段と似ているかも。僕がかき乱そうとしても、いつも結局二人にかき乱されてるので(笑)」

――この作品はコメディなんですよね?

植原「大前提としてはコメディなんですが、実は苦悩もあり……」

平間「成長や揺らぎもあるね」

植原「涙もある。すべては最後に笑うために、かも」

平間「お客さんが『お前、しっかりしろよ!』と怒る場面もあるかも(笑)」

水田「それに劇中劇をはさむので、それぞれ3役以外にも見せるところがあります」

植原「舞台上での変身もあるし。何役も演じるところは、ぜひお客様にびっくりしてもらいたいです!」

――日本版の『ミア・ファミリア』になっているところもありますか?

平間「かなりあります。作り直そう!というぐらいの勢いだよね」

植原「演出の安倍(康律)さんが、ストレートプレイのようにキャラクターの心情や細かいニュアンスを取り入れて。もちろんストーリーは同じだけど、稽古でいろんな道を通ってきたよね」

平間「そうやって進めていくなかで、面白くなってきた」

植原「そもそもストーリーがオモシロオカシイので、それを僕たちが真剣に追求している稽古場です」

平間「振付のSHUN(大村俊介)さんが『そんなわけないだろう!』って声に出して笑ってくれるし」

植原「あれ、ウケるよね(笑) SHUNさんはお芝居もされる方なので、お芝居も親身に教えてくださる」

水田「男ばかりで、ほんと部活みたいです!」

――楽曲はかなりの数あるのですか?

水田「いろんなジャンルの曲が25曲ほど。1曲1曲のボリュームがちゃんとあります」

平間「僕は『眠れ魚と』が好き。タイトルですべて完結してて!」

植原「お客様は、きっと何か意味があるんじゃないかと思われるかもしれないけど、全然そうじゃない(笑)」

――関西の人は心の中でつっこみそうですね(笑)。

植原「『そんなアホな』って!」

水田「『ほんまに何やってんねん』って思う瞬間が一杯あると思います(笑)。それに森雪之丞さんの歌詞が独特な世界観。感情を出すまじめな歌で、“ぽっくり”という歌詞が出てくるんですよ。言葉遊びもあります」

――想像を超えた作品になりそうですね! 植原さんと水田さんは大阪ご出身。クリスマスの時期に迎える大阪公演に向けて、あらためて意気込みをお願いします。

植原「地元でやれるのがすごく嬉しいです。クリスマス、僕たちもテンションが上がっていると思うので、ぜひ観に来てください!」

水田「昨日から大阪にやってきて、『大阪の空気は優しいね』と3人で話していたところです。特別プレゼントも用意しているので、温かい大阪のお客さまと楽しい思い出を作りたいです」

平間「本当に楽しみですし、東京公演を積み重ねての大阪公演なので、自信をもって届けられるよう頑張りたいです」

取材・文:小野寺亜紀

 

ミュージカル「ミア・ファミリア」

■脚本・作詞
イ・ヒジュン
■作曲
パク・ヒョンスク
■訳詞
森雪之丞
■日本版脚本・演出
安倍康律

■出演
植原卓也 平間壮一 水田航生

▶▶オフィシャルサイト

大阪公演

|日時|2023/12/23(土)~2023/12/24(日)≪全3回≫
|会場|シアター・ドラマシティ
▶▶公演詳細

一覧へ戻る