2023/3/15
インタビュー
――KEP ONLINE初登場になります。まずバンド結成の経緯を教えてください。
Rin(Gt)「ざっくり説明しますと、もともと全員地元が一緒で、自分とTaiseiとShunsukeが同じ中学校で大学に入る時に『バンドやりたくない?』ってところから始まり、同じ大学になったMolに『ちょっとボーカルやってくれない?』って声をかけ、最初は4人でバンド活動を始めたんですよ」
Mol(Vo)「当時はアーティスト写真がなかったので撮ってくれる人を探したら知り合いの知り合いにDJのYuta Haraがいて写真を撮ってもらい、気付いたら5人になって、そのまた数か月後にYuta Haraの友達のLenoがピアノをやっていてキーボードができるっていうことを聞いて彼の伝手でLenoが入り、友達が数珠つなぎに繋がっていった結果、2021年の5月に今の6ピースになりました」
――皆さんもともと楽器は弾けたのですか?
Leno(Key/Syn)「楽器を弾けたのは小さい頃からピアノをやっていた僕と高校でベースをやっていたTaiseiだけで、それ以外は結成して始めた人がほとんどだったんですよ」
Shunsuke(Dr)「僕は、Molが軽くドラムを叩けたので教えてもらって、最初にできた4曲は教えてもらった通りに叩くみたいな感じで、ついていくのに必死でしたね(苦笑)」
Rin「弾けなかったですけど、ギターを触り始めた頃、コロナの時期で大学も(授業が)なくてめちゃくちゃ時間があったので触っていたらすごく楽しくなって(笑)」
Mol「だから、コロナがなかったからこのバンドは存在していなかったです」
――曲を聴くと、始めてあまり年数が経っていないことが信じられません。音楽のルーツは各々違うとのことですが、シンセやDJが入ることでどこか懐かしくも新しく感じる今のソウルフルファンクネスという音楽性になったのは?
Mol「唯一被っているのがファンクやちょっとブラック系の要素のある音楽だったり、シティポップだったので、それが楽曲にそのまま表れているというか。ちょっとファンクな要素もあるけど、そこにロックやシティポップみたいな要素が入っているので、そういうのが曲に滲み出てきているのかなと思いました。初期は俺とRinが8割くらいガッツリ曲を作ったりしていたんですけど、それだと幅が狭まっちゃうかなと思って、最近は未完成の状態から各々の色を強く出せるような作り方をしています」
Leno「やっぱりオリジナリティを意識していて、各々のいろいろなルーツを合わせて新しいものを生み出すことが俺ら世代の武器でもあるのかなと思っているので、それは曲を作るうえで一つ意識しているところだと思います」
――意識という点では、昨年12月にSHIBUYA WWWで初のワンマンライブを開催しチケットも完売しましたが、このライブで何か変わりました?
Rin「Soldしたからというよりは、そもそも長い時間ライブをやったことがなくて。あと、自分たちの音楽が好きな人しかいないっていう状況も初めてだったので、このライブを通してお客さんが自分たちに何を求めているのかがけっこう明確に見えました」
Leno「それが何かというと、お客さんも“踊りたい”んだなって。俺らもずっと言っていることではあるんですけど、やっぱり“躍らせること”が求められているのかなって常に思っています」
――さて、『MORNING RIVER SUMMIT』初出演となります。楽しみにしていることを教えてください。
Mol「シンプルに野外でのライブをまだやったことがないので、初野外というのが単純にすごく楽しみですね。外でやると、どういう感じなんだろう?って。しかも、名だたるアーティストさんが出てきたイベントじゃないですか。そのステージに立てるっていうのがすごくワクワクしますね。あと、対バンするみなさんが初めましての方ばかりで。初期の頃はパンクっぽい人たちとか、ロック、Jロックとかいろいろな人たちと一緒にやることがあったんですけど、最近はブラック系とかちょっと近い音楽性の人たちと対バンすることが多くて、他のジャンルの方と一緒にやる機会が減ってきてたので、久しぶりにいろいろ刺激がもらえそうだなと思って楽しみです!」
Taiseiwatabiki(Ba)「俺、高校の時に軽音部だったんですけど、1個か2個下のバンドに『リュックと添い寝ごはん』がいて高校の時からけっこう話題になっていたんですよ。その時は敵わなかったですけど、今回一緒のイベントに出演できるということで、個人的にはリベンジマッチだと思っています(笑)。話したことはないから、向こうは覚えていないかもしれないけど(笑)」
――なるほど(笑)。やっぱりこういうイベントは燃えます?
全員「燃えますね! お客さんをかっさらいたい……!」
Mol「大阪城を獲ろう!(笑)」
――もはや違う方向に(笑)。では、イベントへの意気込みをお願いします。
Mol「初野外なので新鮮味を感じつつ、楽しんで城を取れればいいなと思っています(笑)」
Shunsuke「バンドの目標の1つであるフジロック出演を果たすために、野外ライブに慣れるためにも気合いを入れていきたいです」
Rin「自分たちにとって新しいことがすごくたくさんあるライブだなと思っていて。もちろん野外もそうですし、1つの会場でジャンルの違う8組が出るライブというのは経験したことがなかったので、シンプルに楽しみです。いちばんいいライブをします!」
Leno「Billyrrom史上過去最大キャパということでたぎりますし、野外でライブをする想像をよくしていたので楽しみです。自分がいちばん楽しみたいと思います」
Taiseiwatabiki「全然違うジャンルのバンドとの対バンなので、普段、僕たちに近い音楽を聴かないような人とかもけっこういると思うんですね。そういう人たちに一発、何かをぶつけられたらいいなと思います」
Yuta Hara(DJ/VJ)「俺らなりにいい音楽を、いいライブをできたらいいなと思います。違うジャンルの音楽を聴いている人たちにも刺さるライブがしたいです」
Rin「僕たちは東京出身ですけど、これからたくさん大阪でもライブをしますし、本当にいろんな人に聴いて頂きたいと思っています。曲を聴いて踊って頂きたいし、いい曲だと思って頂きたいので、これからの活動も楽しみにしていてください!」