2022/11/24
取材レポ
特徴的な3つの声で紡がれる美しいハーモニーとラップ、ストレートで力強いリリックで多くの人の心を動かしてきたベリーグッドマン。人の背中を押す応援歌も多く、「パワーソング」として彼らの代名詞に。特に野球への思い入れは強く、2017年には甲子園球児応援歌3部作として『ハイライト』、『ライオン』、『ライトスタンド』をリリース、2020年にはABC高校野球パワーソングに『Dreamer』を書き下ろし、2022年には第104回全国高等学校野球選手権大会の開幕と合わせて『雑草』のミュージックビデオを公開した。各曲に込められた想いはプロ野球選手にも届き、多くの選手の登場曲として選ばれている。
そんな彼らが、2024年に100周年を迎える阪神甲子園球場の『阪神甲子園球場100周年記念事業アンバサダー』に就任することが決定。2023年11月18日には阪神甲子園球場でのワンマンライブの開催も発表され、赤楚球場長代理と共に記者発表会に登場し、意気込みを語った。
「野球選手やファンの方からの支持が高く、夢や憧れをテーマにした楽曲は学生たちの部活動の支えにもなっている。阪神甲子園球場が『憧れの場所』『いつか夢を叶える場所』であることと非常に親和性が高く、ぜひご一緒したいとお願いしました」という赤楚球場長代理のコメントに、HiDEXは「自分たちの力だけでは到底立てなかった舞台。このような機会を頂けたことを光栄に思います。突然の吉報で聞いた瞬間は不安もありましたが、時間が経つにつれてどんどん鮮明に想い描けるようになってきました。しっかりやろう、と3人で決意を固めたところです」と決意表明。
ベリーグッドマンの3人にとって、阪神甲子園球場は特別な場所。かねてから阪神甲子園球場でのワンマンライブ開催を夢に掲げ、2022年には新型コロナウイルス感染症の影響による全国高等学校野球選手権大会(以下:高校野球)の中止を受け、阪神甲子園球場のライトスタンドにて無観客のライブ配信を行い、涙をのんだ多くの甲子園球児たちにエールを送った。そして彼ら自身もまた、ワンマンライブの夢を叶えるため「またこの地に戻ってくる」と誓った場所なのだ。
「ずっと音楽でてっぺんを獲りたいと言い続けてきましたが、じゃあどう目指していくのかと考えた時に、関西の象徴である阪神甲子園球場だな、と。そこから夢に掲げて突っ走ってきました」(HiDEX)
「無謀だと思いながらも、バカみたいに信じてきた夢の舞台。初めて阪神甲子園球場の土を踏むのが僕たちのライブ発表の日になったのは、まぎれもなく奇跡です。僕たちはバコーン!と売れてここまできている人生ではなかったので、細かく細かく積み上げてきた軌跡が大きな奇跡になったと思っています」(Rover)
「僕は高校野球をやっていて、3年生の春と夏、甲子園に出場させて頂きましたが、僕はアルプスでの応援。応援してくれていた家族に対して、チームとしては出場できましたが、個人としては夢をかなえられなかった悔しさや恥ずかしい想いがありました。17年越しにライブでセンターのステージに立つという夢を叶えることができて、最高に嬉しいです」(MOCA)
それぞれの熱い想いを胸に挑む2023年11月18日の阪神甲子園球場でのワンマンライブ。11月15日がデビュー日の彼らにとって結成10周年という大切な節目を迎えるタイミングであり、なんと当日はHiDEXの誕生日!HiDEX本人も「一生忘れられない誕生日になると思います」と語るように、スペシャルな1日になること間違いなし。3人の次なる夢は「阪神甲子園球場はベリーグッドマンのものだ!と言われるくらい毎年集まれる場所にしていくこと」(MOCA)というだけに、これから始まる新しい夢への一歩をぜひ生で目撃してほしい。
TEXT:鷲野恭子(ヴエロ)