詳細検索
  1. ホーム
  2. KEPオンライン
  3. 「優しい成田くんに魅了されるはず」 高畑充希と成田凌が根本作品で初共演!
詳細検索

KEP ONLINE Online Magazine

「優しい成田くんに魅了されるはず」
高畑充希と成田凌が根本作品で初共演!

2022/7/21

取材レポ

『宝飾時計』

女性ならではの独特な視点で注目作を世に送り続けている根本宗子がオリジナル脚本・演出を手掛け、豪華実力派俳優陣とともに創り出す新作舞台『宝飾時計』。「わたしに芝居を書いて欲しい」という主演の高畑充希のリクエストから始まり、約5年の時を経て、ついに実現する。

主人公は女優のゆりか。子供の頃から「女優」として生きてきた彼女は30歳を迎え、自分の人生に迷う日々を過ごしていた。「自分の人生は一体誰のもの?」。彼女が選ぶ人生の進め方とは何なのか。過去と現在を行き来しながら人生を振り返り、孤独に押しつぶされそうになるゆりかは、日々増える無力感の中で、人生の肯定の仕方を考え始める――。

今回、ゆりか役の高畑充希と、ゆりかのマネージャー・大小路を演じる成田凌がそろって取材に応じ、根本作品や互いの印象などを話してくれた。

根本作品に初めて出演するふたり。高畑は「感慨深い」と次のように話した。「根本さんの作品はすごく好きで、以前、ご一緒できたらとお話をしていて。それが実現するのかと思うと嬉しいです。何本か舞台を拝見して、(観劇後は)ガールズパワーを当てられて劇場を出る感じなので、今回もどうなるかワクワクしています」(高畑)。

同じく「ワクワクしている」と成田も続ける。そして「単純に面白いと思うことが、大事なことだと思う」と根本作品の魅力を語った。「根本さんが普段、感じている感情や社会に対して思うことが描かれていて、脚本に気持ちが乗っているというか。刺さるものがありました。初めて観たのは自分がデビュー当時だったと思うのですが、女性の力を目の当たりにしたので、自分があの中に入ったらどうなるのか、すごく楽しみです」(成田)。

また、ふたりは初共演。互いの印象について尋ねると「モデル時代から拝見していて、どこか憎めない役がすごく似合う人だなと思う」と成田について話す高畑。「どの役にもちゃんと真面目に向き合っているという印象もあって、どの作品も違った感覚を受けます。特に成田くんがクズの役をやっているのが好きで。クズなのに魅力的というのは色気がないとなかなか難しいなと思います。今回は全肯定してくれるマネージャーの役で、どこまでも優しい成田くんで、それも新鮮です。観に来られた女性たちはみんな魅了されると思います(笑)」(高畑)。

そんな成田は、高畑を「大きい人」と話す。「懐深く、器が広くという感じでしょうか。高畑さんはすごく小柄なんですが、そんな高畑さんから出る迫力を舞台上で、すぐ近くで見られるのも楽しみです」(成田)。

本作品のキャッチコピーは「誰か見つけて、本当の私」。俳優という職業上、日々、“誰か”を演じる中で本当の私を見つけてほしい、という思いはあるのだろうか。高畑は「全然、思わないです。なんなら見つけないでほしい(笑)。普段の生活では、普段のコミュニティの中に知っている人が何人かいてくれたらもう十分」という。

一方の成田は「私を見つけてと思って飛び込んだのが『MEN'S NON-NO』でした」とモデルのキャリアをスタートさせたきっかけを教えてくれた。「どこかの事務所に僕のことを見つけてほしいと思ってあの世界に飛び込んで。勢いと気持ちで入った『MEN'S NON-NO』でしたが、たくさんの出会いがあっていい経験だったなと思うし、今はこうして俳優の仕事ができているのでよかったなって思っています。飛び込んでみることって大事だなって。いずれあとから責任が伴いますから、最初はなるべくどこへでも行けるようにしていたいなって思います」(成田)。

大阪出身の高畑は「街もすごく肌馴染みがいい」と大阪公演を楽しみしている様子。成田は「10年ぐらい前からなんとなく縁があって。自分がひとつステップアップしたり、ちょっと違う扉を開けてみようという時は大阪の方がかかわっています」と話し、自身にとって「第二の故郷」だと話してくれた。

TEXT:岩本和子

『宝飾時計』

■作・演出
根本宗子

■出演
高畑充希/成田凌/小池栄子/伊藤万理華/
池津祥子/後藤剛範/小日向星一/八十田勇一

大阪公演

|日時|2023/02/02(木)~2023/02/06(月)≪全7回≫
|会場|森ノ宮ピロティホール
▶ 公演詳細はこちら

一覧へ戻る