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【インタビュー】最新シングルを手に全国各地に歌を翔ばす / 林部智史

2022/5/6

インタビュー

林部智史 CONCERT TOUR 2022 いずこ ~ふたたび歌を 空に翔ばそう~

あらゆるジャンルを飛び越えることで旅行気分を味わるコンサートに

2016年2月にシングル『あいたい』でデビュー。R&Bテイストから歌謡曲など幅広い楽曲を歌い、2018年からは「はやしべさとし」名義で叙情歌を届ける公演も行うなど、コンサートアーティストとしても精力的に活動している歌手、林部智史。今回、5/25にリリースされる約1年ぶりとなるシングル『いずこ ~ふたたび歌を空に翔ばそう~』、そしてこの最新作を手に5月末から始まる全国ツアーについて話を聞いた。

――自身の作詞作曲に加え、提供曲、叙情歌など、色々な方の曲も歌っていますが、その中で意識していることはありますか?
「全部楽しんでやりたいなと思っていて。歌手活動をする中で人間として感じたことは歌にして表していきたいと思っていますし、カバーを含め書いて頂いた楽曲の歌詞の考察や、提供して頂いたオリジナル曲に関してはどう自分の色に染めていこうかとか、そういうところはすごく楽しくやっている部分で歌の楽しみを感じているところなんです。ものによっては中途半端に見えるかもしれないですけど、音楽に対して探求心を持ち続けたいという気持ちがあって。全部好きでい続けることが音楽を続けていくことに繋がると思っているので、どこかに絞らず僕が好きなことをやっていきたいなと思います」

――約1年ぶりのシングル『いずこ ~ふたたび歌を空に翔ばそう~』は阿久悠さんの未発表詞に初めてメロディがつけられた曲とのこと。この曲を歌うことになった経緯を教えてください。
「5年前に阿久悠さんの没後50年、作詞活動50年、生誕80年というメモリアルイヤーに出すトリビュートアルバムに僕は未発表詞の『この街』という歌を吉田拓郎さん作曲のもと入れさせて頂いたんです。そのアルバムの1曲目にリリー・フランキーさんが朗読された『いずこ』が入っていて、それがまずこの曲との出会いでした。この歌詞に対して、いつか歌をつけて世の中に飛ばしたいという思いが僕だけじゃなく阿久先生サイドにもあって、まさにコロナ禍の今、タイトルの意味、思いを十分に込めた上で世に発信できるというタイミングで僕が歌わせて頂くことになりました」

――プレッシャーはありませんでした?
「阿久先生の未発表の詞に歌をつける形は『この街』に続いて2曲目になるので、もはや自分のものとして自信をもって発信していこうという思いです。阿久先生の歌の世界ではサブタイトルまで長い言葉が入っていることは少ないんです。それを考えた時に、この曲を歌う上でサブタイトルにある“ふたたび”という言葉が非常に大切だなと思っていて。1度翔べなくなったことを念頭に置いて、挫折や儚さなども乗せながら希望を込められるよう歌いたいと思います」

――この最新曲を手にしたツアーが5月末から始まります。叙情歌のツアーとはまた違うんですよね?
「叙情歌の公演はピアノとマイク1本で皆さんが知っている楽曲を歌いますが、通常のツアーは毎回コンセプトが違い、林部智史という歌い手が中心になってアコースティックバンド編成で楽曲をお届けしています。今回はシングルのタイトルがツアータイトルになっているので、この楽曲を中心に世界観を作っていきたいと思っています」

――どんなコンサートになりそうですか?
「ジャズやラテンなど、ジャンルの垣根を越えることで世界中を旅できるようなコンサートを今年の6周年アニバーサリー公演でやってみたんです。今回はそれをベースに、“ふたたび歌を空に翔ばそう”ということであらゆるジャンルを越えて旅をしているような、希望の羽を広げられるような、大きな音楽をお届けしたいと思っています。僕は普段、コンサートは現実の延長にあるものだと思っています。夢ばかりだと涙できないことも多いと思うので、現実を受け入れつつ背中を押せるような、ということを考えていますが、コロナ禍で閉塞感のある今だからこそ、今回は空想の世界も広がっていければ。とはいえ、しっとり歌っていくスタイルは変わらないので安心して来て頂いて、一緒に旅ができればいいなと思っています」


取材・文 金子裕希

林部智史 CONCERT TOUR 2022 いずこ
~ふたたび歌を 空に翔ばそう~

日時:2022/06/22(水) 17:00開演
会場:COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール

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