2019年6月からYouTubeに楽曲を投稿し活動を開始。『東京フラッシュ』や『不可幸力』がSNSを中心に話題になり注目を集めると、昨年はNulbarichとコラボを行い、今年はAimerに楽曲を提供するなど、活躍の場を広げているマルチアーティスト･Vaundy。出演した数々のイベントでは高い歌唱力とパフォーマンスで観客を魅了し、人気を拡大している彼に大阪ワンマンライブに向けての話を聞いた。

――以前、ライブでは緊張すると言っていましたが、３月のオリックス劇場での『THE BONDS』出演時はそうは見えませんでした。
 

｢いえいえ、やっぱり緊張しますよ。去年からライブをやらせてもらっているので、少しだけ余裕を持って歌えるようになったくらいで、何回やっても緊張します。でも、バンドセットでライブをやるのは場を一緒に作る人が増えるのでめちゃくちゃ安心しますし、メンバーもすごい人たちばかりで僕に合わせてすごく愛を感じる音をいつも作ってくれるから本当にやりやすいですね｣

 

――元々、バンドスタイルを想定して曲を作ってきたわけではないですよね？

 
｢はい。曲自体はその時に作りたいものを作りたい音で作るので、ライブのことは全く考えてないです。考えて作ったのは『怪獣の花唄』が一番それに近いかな。これはライブで一番映えるように作ったので、多分、ライブのほうがかっこいいって言う人のほうが多いんじゃないかなと思います。制作の段階からライブのことを考えて作ったほうがいいのかなとも思うので、これからゆっくりそこに向きあっていけたら。ライブが増えてくると、ライブで聴かせて気持ちのいい音楽というのがもっと分かってくると思うので、そこを理解していくと面白い音楽が作れるのかなと思っています｣

 

――『怪獣の花唄』はもちろん、ライブはバンドセットということもありどの曲も音源とは雰囲気が違いますよね。


｢全然違うと思います。音源は“ここでこの音が鳴っていると気持ちがいいから”みたいなのを計算して作り込んだりしますけど、ライブは空気の振動を体験してもらう物理接触なので、そのぶつかり合いをうまくできればいいなと思いますし、僕が目の前で歌っている意味を届けたいなって。ライブでは僕だけじゃなくて、バンドメンバー、PAさんたちも音作りをしてくれて、ちょっとずつ僕じゃない音が混ざって音源とは全く違うものが届いているはずなので、それはそれでいいなと思っています｣
 


――それを体感できるワンマンライブ『KATARIBE』が5月22日（※6月26日に延期）に大阪で開催されます。


｢僕という歴史をいろんな人に語り継ぐ場所がライブだと思っているので、これまでのこと、これからのことを語るというのを今回やりたいと思ったので『KATARIBE』というタイトルを付けました。正直、ワンマンライブだからといって特別なことはないかもしれないです。なんなら曲数がイベントと比べて増えただけかもしれない(笑)。今の段階では全力で歌うことしかできないけど、今できる一番リッチな音楽を届けていきたいと思います。バンドセットで爆発した音楽をやりたいと思っているので、僕の全力の歌を聴いてもらってみんなに踊ってほしいし、自己陶酔しすぎて疲れてもらえたら(笑)｣



 
――最後にメッセージをお願いします。


｢ライブに来られない人もいると思うので、ライブに来られなくても楽しめるように今年は新曲をいっぱい出していきたいと思ってるのでそれも楽しんで頂いて、プラスアルファでもっとVaundyを楽しみたい、生で聴きたいっていう人はライブにも来て頂ければ、と思います｣
 



 
TEXT：金子 裕希
 

INFORMATION

Vaundy one man live “KATARIBE”

2021/06/26(土)18:00　Zepp Namba
※2021/05/22(土)公演の振替公演です。

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