横一列の結束力で魅せる、6人体制でのラストツアー

2020年12月に行われた『バンドのみんなと大学芸会2020 エビ中とニューガムラッド』でのパフォーマンスを音源化したシングル『イエローライト』（作詞曲・たむらぱん）をリリースした私立恵比寿中学（以下、エビ中）。情熱的な楽曲を携えて望む春のツアーは6人体制では最後ということもあり、メンバーの思いもひとしお。新たなステージに向けて歩み続けるエビ中に新曲への思い、大阪公演にかける意気込みを聞いた。

――『イエローライト』を最初に聴いた時の印象はいかがでしたか？

真山りか（以下：真山）「2020年は私たちもなかなか動けなかったんですけど、『最高だよって笑うため　わたしは足踏みしたりするんだ』っていう歌詞が、すごく響いてきて。救われた気持ちになりましたね」

柏木ひなた（以下：柏木）「私も今のエビ中、グループの状況に重なるなと思ったので歌詞にすごく共感しました。みなさんにはもちろん、自分たちに向けてもエールを送っている感じはありますね」



――楽曲を手掛けたたむらぱんさんがゲストボーカルとして入られていますが、共演されての印象はいかがでしたか？

真山「ステージをご一緒するのは5、6年ぶりぐらいで。作品では長くご一緒しているので担任の先生と一緒に歌うような感覚でした（笑）」



――これから『イエローライト』を聴くファンの人には、どのように受け止めていただきたいですか？

真山「この曲には私自身も力をいただけたので、落ち込んでいる時に聴いていただきたいですね。癒やされるというか、力が湧いてくるので」

柏木「辛い時も一緒に頑張ろうって、私たちもファンのみなさんも、お互い助け合うような気持ちで聴いていただけたらと思います」



――エビ中は2021年で結成12年、2022年にはメジャーデビュー10周年を迎えます。この年月を振り返り、現在、どのようなお気持ちですか？

真山「もう、ただただ感謝です。（笑）。今、結成以来、初となるオーディションを開催中でして、『イエローライト』で『立ち止まってもいいんだよ』って言いながら一歩踏み出してしまいました（笑）。だったらもう、前しか見ないぞってことで一生懸命頑張ります」

柏木「オーディションの対象年齢がすごく幅広いから、私たちもちょっと若返ることができるかな（笑）」



――12年の活動で成長した部分、逆に変わらないと思う部分は？

真山「私は頑固だった考え方が柔軟になりました。変わらないのは顔ですね。結成したときからほとんど変わってないかも（笑）」

柏木「私は髪型がたくさん変わって見た目がいろいろ変わりすぎて（笑）。気持ちの面では大人になりましたね。かほりこ（中山莉子、小林歌穂）が入ってから徐々に、もっときちんとしなきゃと思うようになってきて。変わらないところは…なんでしょうね」

真山「ひなたって日頃からめちゃくちゃしっかりしているんですけど、2人でいると子どもに戻る時があって。そこは変わってないなって安心します」



――3／26、27にはツアー『Best at the moment series「6Voices」』の大阪公演が行われます。公演の見どころを教えてください。

真山「6人のエビ中が好きな方には、心をぐっと掴まれるライブになると思います。エビ中ってセンターがいなくて横一列でやってるので、誰もが主人公になれるのが強み。そういう部分も意識して見ていただくと『6Voices』ってそういうことか！と感じていただけると思います」

柏木「現体制で最後という寂しさもあるかもしれませんが、それ以上に楽しい内容になっているので、ぜひ、ご期待ください！」



――3／16には、なんばHatchで柏木さんの生誕ソロライブも開催されます。こちらの見どころも教えてください。

柏木「生誕祭では初のバンド編成なんですけど、今回は、ゲストボーカルで私が大好きな小湊美和さん（元・太陽とシスコムーン）が参加してくださるんです！もう本当に夢みたいで、出演が決まったときはエビ中メンバーもみんな喜んでくれました」



――最後に、読者の方にメッセージをお願いします。

真山「一昨年ぶりの大阪ということで、私もめちゃめちゃ楽しみにしています。そして、新メンバーが入ってからは、グループが出来上がるまである程度時間もかかるので、この1〜2年はエビ中から目を離さないでください！」

柏木「大阪のライブって、みなさんの熱気がすごくて、もう会場の温度も熱い！ 今回、声を出せない状況ですが、その分、いつも以上の熱気でみなさんと一緒にライブを作り上げられたら。生誕祭もお待ちしています！」



TEXT：伊東孝晃

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