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KEP ONLINE Online Magazine

【インタビュー】
s**t kingzが初の〝見るアルバム〟を発売
ダンサーの生きた証しを未来に残したい

2021/1/26

インタビュー

s**t kingz

ダンスパフォーマンスグループのs**t kingz(シットキングス)が、1月27日に初のダンス映像アルバム「FLYING FIRST PENGUIN」を発売する。ダンスをはじめ、楽曲、映像も4人のメンバー全員がかかわりディレクションしたという。メンバーに話を聞いた。

――作品についてお聞かせください。
 
Oguri 「見るダンス映像アルバム」と僕らは呼んでいて、s**t kingzとしても挑戦でした。曲、音楽、振付はもちろん、映像をどういう風にするか細部まで4人でこだわりぬいた作品集です。渾身の力を込めた作品を世に出せる喜びと気合いが混在していますね。

kazuki  映像作品にここまで力を注いだのは初めてで、それが全国どこでも手に入り、家でいつでも見られるなんてこれ以上の喜びはないです。楽しいパフォーマンスもあれば、個人個人の思いが溢れているものもあり、バラエティに富んだ作品になりました。

shoji タイトルの「FLYING FIRST PENGUIN」というのは、群れの中から最初に狩りに出る勇敢なペンギンや、新しい世界に飛びこんで行くという意味。そこからさらに、飛べない鳥が飛んで行くという思いを込め、僕らダンサーたちが今までやりたくてもできなかったことをまず、自分たちで始めて行こうと。今までダンス作品を作っても、著作権の問題でなかなか世に残すことができず、多くの人に見てもらうのが難しい状況でした。でもこの作品で、ダンサーでも自分たちが生きた証しや表現したいものを未来に残すことができる。見るダンスアルバムがいつか当たり前になる時代になればいいですね。

NOPPO 若いダンサーの先頭を行く、じゃないですが、この作品の化学反応で、ダンサーやダンスを知らない子たちの刺激になったり、クリエイターの人たちにも、僕らの曲で踊ってもらいたいとオファーをいただけたらいいなと。いろんな機会になればいいですね。
 


――様々なアーティストが楽曲を提供していますが、どういう過程で作られたのですか。
 
shoji アーティストによって違いますが、「Haze」は作曲してくれたShin Sakiuraの家に行って、最初から「こういう感じの音で」と一緒に作り、次にs**t kingzが表現したいものをポエムにして、それをベースに歌詞を書いてもらいました。SKY-HIが歌う「Oh s**t!!」は、普段、僕らがあまり表には出していないけど、心の中で感じていることをブワーッと皆で箇条書きにして、それを彼に渡して、トラック自体は、「こういう音がほしい、ここはブレイクがほしい」と、細かいところまで皆で盛り上がって作った楽曲です。C&Kの「FFP」は、何度も何度も打ち合わせをして、一人ひとり個別に、今、自分が思っていることやダンス、エンタテインメントがどうなってほしいかを彼らが密に聞いてくれて、その思いをすべて曲の中で表現してくれましたね。基本的に皆さんと密にやり取りして、僕らが表現したいものを汲み取りつつ、アーティストが個性をぶつけてくれた。やって良かったと思います。
 


――それぞれのソロも個性的です。
 
kazuki 僕はマイケル・ジャクソンがめちゃくちゃ大好きなんで、音を作る上でも彼の曲を例に出して、完全に意識しました。自分の好きな曲で好きなように踊ろうと思ったんです。

Oguri 僕は個人的に気持ちいい曲が大好きで。今回はレゲエ調でダンスもそうなんですが、音楽自体も皆さんに聞いてほしいですね。

shoji 僕は日常生活に近いものが作りたくて、コンビニで何を買うか迷うのがダンスになれば面白いと思ったんですが、最後まで面白さがある映像にしたくて、シッキンの映像作品にも登場しているお母さんをレジに登場させました。

Oguri 女装も彼にとっては日常生活なんです(笑)。

shoji そうですね(笑)。

NOPPO 僕は作り手に「自分はこういう人なんです」みたいなメンタルな部分を一緒に話し合いながら作っていって、歌詞がとても素敵な楽曲に仕上がりました。
 

――Oguriさんは、ミュージカルにも出演されていますし、ご自身で歌いたいとは思わなかったのですか。
 
Oguri 喉元までは出ていたんですが、僕が歌うと方向性が変わってきちゃうと思ったんで(一同笑)。「FFP」では4人とも声だけ参加したので、レコーディングをする夢は叶いました(笑)。
 

――将来的に皆さんが歌うこともあるのでしょうか。
 
shoji  s**t kingzの良さはルールを決めすぎないことなので、歌ったほうが面白いなら歌った方がいいし、ダンスだけで勝負したほうがいいならダンスだけ。そこは自由に、今ベストだと思うことをやっていきたいです。 
 

――shojiさんは昨年、ドラマ「半沢直樹」にも出演されていましたが、4人ともお芝居をしたいという思いは強いのですか。
 
shoji 僕たちは結構、お芝居のレッスンを受けたりしていて、普段からお芝居したいなという思いはあります。舞台もセリフはないですが、ダンスとストーリーで表現することはやってきたので。自分たちの表現がダンスしかないと決め付けてしまうのはもったいないと思っています。いろんな可能性を持っておきたい。

Oguri 5年前だったら、僕らはセリフを言わない、とかたくななところがあったんですが、いろんなことにチャレンジしていく上で、視野が広がり、選択肢が増えたと思います。今はないなと思ったことも将来はやってそうな気がしますね。

NOPPO そうですね。より作品を面白くすることにフォーカスしていけるようになりました。

kazuki 僕自身は演技どうこうというより、自分が楽しく企画して、ものを作っていくことに熱中しているので、それがs**t kingzに力として加わればいいなと。

shoji 表現したいものは常に皆の中に衝動的に生まれてきていて、これやったら面白くない?やってみようよという感じで進んでいくんですよ。そのスタンス自体はずっと変わっていない。綿密な計画のもとに生まれる作品もあるんですが、僕らの強みは誰かが面白いと思ったものを、信頼して、乗っかって皆で作っていけることなんです。
 

――5月には大阪でshojiさんとOguriさんが舞台「My friend Jekyll」に出演されます。見どころをお願いします。
 
shoji ダンス×朗読の舞台です。「ジキル&ハイド」というイギリスの古典作品を、一人が朗読、一人がダンスで表現するという新しいチャレンジです。 2019年が初演で、東京公演をさせていただいたのですが、声の表現とダンス、その二面性の面白さや伝わり方の違いを改めて楽しんでいただけると思います。今回はダンスももっと増やしてよりよいものにパワーアップしてお届けしたいです。楽しみにしていてください!
 



取材・文 米満ゆう子

INFORMATION

るダンス映像アルバム”見るバム”
『FLYING FIRST PENGUIN』
2021年1月27日(水)発売

【収録楽曲】
01.「FFP feat.C&K」 s**t kingz
02.「Haze feat.Shin Sakiura × ぷにぷに電機」 s**t kingz
03.「足取り feat.大石晴子」NOPPO
04.「Too hard to choose feat.MARTER」shoji
05.「On my side feat.issei」kazuki
06.「I won’t say good bye feat.KAIKI」Oguri
07.「Oh s**t!! feat.SKY-HI」s**t kingz
08.「I‘ll be there feat.S.N.A」s**t kingz

【完全数量限定盤Blu-ray&CD】
9900円(税込)

【通常盤Blu-ray】
5940円(税込)

急遽生配信!『全国へFLYINGトークショー!』
去年からの延期公演となっていた、s**t kingz毎年恒例の全国トークショーが、惜しくも中止という結果に…。しかし!s**t kingzはコロナに屈せず、生配信で全国の皆さんとつながるオンライントークイベントを急遽開催!本来であれば、トークショーで披露するはずだった企画内容を元に、チケットを買っていただいてたお客様をはじめ、色々な事情でこの時期のイベントのチケット購入を断念されたお客様や、シッキン初心者の方々でもオンラインでも楽しめる内容を企画中!

配信日:1月30日(土) 17:00~
配信:シッキンオフィシャルYouTube

詳細はこちら
https://shitkingz.jp/news/flyingtalkshow/

■shoji&Oguri 主演舞台「My friend Jekyll」

主演:持田将史(s**t kingz)/小栗基裕(s**t kingz)
日程:2021年5月22日~23日 大阪公演 ABCホール

詳細は後日発表!


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