2020/9/15
取材レポ
ディズニー・アニメーションや映画、テーマパークの音楽をオーケストラの生演奏とヴォーカリストたちの歌声でお届けする極上のライブ・エンターテイメント「ディズニー・オン・クラシック」。18回目を迎える今年は、「“希望” ~未来をつくる力」をテーマに2002年に世界初・日本人キャストによるディズニー・コンサートとして誕生した第1回公演のディズニー・オン・クラシックを振り返り、オーディションで選ばれた実力派日本人ヴォーカリストをフィーチャーしたスペシャル・プログラムで開催される。
9/8に行われたオンライン・プレゼンテーションでは、ナビゲーターのささきフランチェスコが司会進行を務め、齊藤一郎(指揮者)、牧野元美(ヴォーカリスト)、又吉秀樹(ヴォーカリスト)、青木高志(オーケストラ・ジャパン コンサートマスター)、日下部勝徳(エグゼクティブ・プロデューサー ハーモニージャパン株式会社)が登壇した。
ささきフランチェスコ(以下:ささき):コロナによって大変な世の中になってしまいましたが今年はその分特別なコンサートになるとお聞きしています。
日下部勝徳(以下:日下部):これまでの自由な生活を営むことを難しくなった今だからこそ、しばし立ち止まりこれまで歩んできた軌跡を振り返ることで未来に向かって着実な一歩を踏み出すことができるのではと感じています。ディズニー・オン・クラシックも改めて原点を見つめ直し、当時と同じように日本人キャストの皆さんと共に第1回「ディズニー・オン・クラシック まほうの夜の⾳楽会 2002」へのオマージュとし敬意と感謝を込めてお送りします。
ささき:牧野さんは今回、オーディションに参加していかがでしたか?
牧野元美(以下:牧野):参加させて頂ける機会が来るとは思っていなかったものですから幸せでした。オーディションはとても緊張しましたが、ピアノの音が空間に響きディズニーの世界が広がる中で歌えたのは気持ちよく、楽しかったです。
ささき:又吉さんの音楽家人生で影響を受けたディズニー音楽はありますか?」
又吉秀樹:数年前までイタリアに行っていたのですが、思い通りに歌えず、レッスンにもオーディションにも行けなくなり一週間くらい部屋にこもっていた時期がありました。そんな時、「コンパス・オブ・ユア・ハート」の“荒波が船を揺さぶり嵐が行く手阻んでも 怖れず進めば友達が手を差しのべてくれるさ”という歌詞に、はっとしたんです。全部がスムーズにいくことが最高の旅なのではなく、荒波があってゆく手を阻まれたとしても、懸命に進んだ先にあるものが本当の宝なんだと。いてもたってもいられなくなって、すぐに楽譜を開いて練習しました。そこからオーディションでいい結果がでたりコンクールで賞を頂いたりするようになったので、僕の人生にとって大きな存在ですね。
ささき:牧野さんは普段どのような役を演じられているのでしょうか?
牧野:普段オペラに出演することが多いのですが、思い返してみると姉妹の姉役を頂くことが多いことに気付きました。今回エルサの役を頂いた時は何か縁を感じてしまいましたね。老若男女問わず長い間愛され続けてきたという点ではオペラもディズニー音楽も同じだと思っています。楽曲たちを大切に、責任を持って歌わせて頂きます。ディズニー・オン・クラシックには初めて出演するので、今からどきどきワクワクしています。
続いて、指揮者を務める齊藤一郎とオーケストラ・ジャパンのコンサートマスターの青木高志が登場。開催に向けて、それぞれの熱い想いが次々と溢れた。
ささき:齊藤さんが前回指揮をとられたのは2017年の「『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』フィルム∞オーケストラ」。オーケストラ・ジャパンと共演されたのもその時が初めてでしたね。今年のヴォーカリストの皆さんとの共演は初めてですか?
齊藤一郎:初めてです。次世代のトップを担う方々とご一緒できるのが非常に楽しみです。僕はこれまでディズニー・オン・クラシックを2013年から20回以上は観てきました。何か辛いことがあっても、会場に行くとすべてを忘れさせてくれる。指揮台に上るのは初めてですが、皆さんと同じようにディズニー・オン・クラシックを沢山観てきた者として同じ気持ちで舞台に立ちます。
ささき:青木さんは2002年からコンサートマスターを務められています。今回の開催にはやはり特別な感情がありますよね。
青木高志:初演の時は、まさかこんな長く続くとは当時は思っていませんでした。僕にとってはライフワークそのもので、あって当たり前のものが、コロナによって開催が危ぶまれた。開催できることがどれだけ幸せで恵まれたことかと改めて考えさせられましたね。2002年の初演の1曲目で演奏した「ディズニー・ファンティリュージョン!~フェアリー・ガーデン」を今回も演奏できるのが本当に嬉しいです。こんな時だからこそ、第一音を出した時は涙ぐんでしまうかもしれません。
2020/12/18(金)19:00
2020/12/19(土)13:00/19:00
2020/12/20(日)15:00
フェスティバルホール
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Presentation licensed by Disney Concerts. ©2020 Disney