七色の指が生む華麗な音の乱舞

ゴージャスなステージを派手な衣装でキメる高中正義。「Rainbow Finger Dancin’」と銘打った恒例のツアーがやって来る。
1970年代初頭から、伝説のロックバンド、フライド・エッグ、サディスティック・ミカ・バンドのメンバーとして華麗なギターテクニックを披露。76年にアルバム「SEYCHELLES」でソロデビューしたスーパーギタリストは、ポップな“ギター・インストゥルメンタル”という新たなスタイルを確立した。
以前のインタビューで「よくフュージョン系ギタリストとして紹介されるけど、僕にはアドリブを重視するジャズの要素はほとんどない。楽曲のメロディーは固定しているし、むしろビートルズやベンチャーズ、レッド・ツェッペリンといったロックバンドからの影響が大きい。青春時代に聴いたそうした音楽が、僕が作るサウンドの基礎になっている」と語っていた高中。サポートメンバーは、高中とほぼ同世代の宮崎まさひろ（Drums）、岡沢章（Bass）、斉藤ノヴ（Percussion）と、松本圭司（Keyboard）、井上薫（ Keyboard）、コーラスで花を添えるAMAZONS（大滝裕子／吉川智子／斉藤久美）の3人。見事に息の合った、めくるめく音の乱舞が楽しみだ。