ファンへの手紙｢宇宙百景｣を携え約2年半ぶりの全国バンドツアーへ！ | KEPオンライン

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ファンへの手紙｢宇宙百景｣を携え
約2年半ぶりの全国バンドツアーへ！

2024/9/30

インタビュー

石崎ひゅーい TOUR 2024『宇宙百景』

2012年7月にシングル｢第三惑星交響曲｣でメジャーデビューして以降、多くの作品を発表しながら精力的にライブ活動を展開しているシンガーソングライター、石崎ひゅーい。昨年7月にリリースしたデビュー10周年記念アルバム｢宇宙百景｣を携え、今年5月に初のホールワンマンを成功に収めた彼が、今度は同作を引っ提げ、全国各地に会いに行くバンドツアーを9月からスタートさせている。その待望のバンドツアーのこと、関西公演の楽しみなどについて話を聞いた。

――昨年7月にリリースされたアルバム｢宇宙百景｣を引っ提げた約2年半ぶりの全国バンドツアーが9月から始まります。

「なかなかバンドで全国動くというのは頻繁にできないことですし、やっぱり何よりも『宇宙百景』という新しい作品ができたことをみんなに伝えに行かないとなって思っています」

――このアルバムでは槇原敬之さん、尾崎世界観さん(クリープパイプ)、長澤知之さんから提供を受けた楽曲を歌っています。これまでになかったことをやろうと思ったのはなぜでしょう？

「僕、デビューして12、3年くらいなんですけど、個人的にもそうだし、チームもそうなんですけど、“今までやってこなかったことをしてみよう”っていうことを1つのコンセプトというか活動方針として掲げていて、みんなでそういう話をしながら石崎ひゅーいを動かしているんですね。新しい感覚にするために、例えばラジオのMCをやってみたり、チャンスがあったら飛び込んでみることを意識的にしているので、それで、ですかね」

――やはりキャリアを重ねないとできないことでした？

「そうですね。このタイミングじゃなかったらまだやっていなかったと思うんですよ。特にデビュータイミングの時などは誰かに曲を書いてもらうみたいなこととかは考えられなかったと思うので、キャリアを重ねてきて、っていうのもあるかな。だから、シンガーとしての挑戦っていうのもあります」

――挑戦事でいうと、9月11日配信リリースの新曲『Season2』で初めてYaffleさんと組んでいます。

「これも今話していたことの一環で。ずっとトオミヨウさんにアレンジしてもらっているんですけど、サウンド的にもまた新たなところに挑戦してみよう、というような考えでお願いしました。Yaffleの作品とかいろいろ聴いていますけど、面白い融合になったんじゃないかなって思います。最初は『どんなバランスになるんだろう？』とかドキドキが多い中でやっていましたけど、Yaffleの世界の中に入って行った感じがあります」

――今回の『宇宙百景』ツアーはどういうものになりそうですか？

「『宇宙百景』っていう曲自体がファンのみんなに対しての手紙みたいなものなんですよ。『僕の音楽っていうのは、みんながこうやって目の前に音楽を聴きに来てくれてやっと完成するんだよ。ありがとうね』っていう歌で。それをみんなが住んでいる街に届けに行くというツアーだと思うので、昔から僕のことを応援してくれている人達に対してはそういう思いの再確認と、初めて石崎ひゅーいを観に来たっていう人たちにも『これから楽しい旅をしていこうよ』っていうようなメッセージを伝えられたらなと思います」

――おっしゃられたように初めて観に来る方もいると思います。楽しみにしていてほしいことはありますか？

「ライブに来てどうノッたらいいのか、ってけっこう難しいと思うんですよ。だから、わかりやすいけどあんまりそこまでウザくないような導入の仕方というか、それは考えながらやっているので安心して身を委ねるようにライブ会場に来て頂きたいなっていうのはありますね。大丈夫なようにやっているはずです(笑)。突き放したりとかはしないので、大丈夫だと思います。僕がファンの皆さんをどう誘導してあげられるかっていうのはまだまだ成長しないといけないところで、毎回、けっこうみんなで『ここは良かったね。ここはダメだったね』って話しているんですよ。だから、ライブのやり方とか曲順、間、喋っていることとかが変わっていくと思うので、何か所か来てくれるという方はそこも楽しんでもらえたらなと思います」

――変化を目撃できるのも長いツアーならではの楽しみですね！　今回、関西は10月5日に京都、翌日に神戸、そしてツアーファイナルの大阪と3公演もあります。この関西3公演で楽しみにしていることはありますか？

｢前回のツアーグッズでサウナハットを作ったんですよ。確か京都かな？　3ハットしか売れなかったんですよ(苦笑)。ライブではグッズの紹介漫談みたいなのをして、それがけっこうウケて、これはけっこう売れるんじゃないかなと思ったら3個だった(笑)。それの反動というか、ちょっと違うデザインでまたサウナハットを作って、今回それを持って行くというリベンジツアーでもあるので、新しいサウナハットが何個動くかっていうのが楽しみです(笑)。あの時は３個だったので、今回、5個はいきたいですね！(笑)｣

――目標数がささやかです(笑)。KEPを読んだ方はぜひサウナハットを手に取って頂きたいと思います(笑)。ツアーファイナルの大阪に関してはいかがでしょう？

「やっぱり打ち上げですね(笑)。ツアーをやり切った！ってタコ焼きを食べたいですね(笑)。あと、石崎のライブに来てくれる大阪の方々って僕と一緒でシャイな方が多いんですよ。僕もシャイだから、シャイ同士が集うとモジモジし合っちゃって、大阪でのライブはけっこう初デートみたいな感じでモジモジから始まるんですよ。で、だんだん確認しあっていって愛が生まれるみたいな。いつもそういう感じなんですけど、そのモジモジの時間を縮めていきたいですね。目標は、序盤からお互いに人見知りをしない！(笑)」

――なるほど(笑)。皆さん、ひゅーいさんの音楽をじっくり聴いているのかもしれないですね！？

「大阪のそういう感じを楽しみにしています(笑)」

――さて、このツアーはもちろん、『宇宙百景』にちなみ、これから先どういう景色を見たいのかも教えて頂けますか？

｢僕もまだ見ていないからうまく言えないんですけど、本当に見たことのないような所にみんなを連れて行きたいですね。それは場所もそうだけど、音楽っていうものの表現の中でもそうだし、そういうワクワクをみんなに与え続けられるように頑張りたいと思っていて。そういう想いが詰まったツアーになると思うので、楽しみに会場に来ていただけたら嬉しいなと思います」

――わかりました。では、最後にメッセージも頂けますか？

｢9月から全国ツアー『宇宙百景』が始まっています。久々のバンド編成の全国ツアーですので、お近くでしたらぜひぜひ。初めて石崎のライブに来るよっていう方も、ぜひ遊びにいらしてほしいです｣

取材・文：金子裕希

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