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【取材会レポート】「エゴ・サーチ」今江大地(関西ジャニーズJr.)

2022/4/26

取材レポ

「エゴ・サーチ」

今江大地が鴻上尚史作品に主演
「今、自信を持って立っています!」

鴻上尚史が作・演出を務める舞台『エゴ・サーチ』を新キャストで上演する。この作品は鴻上率いる虚構の劇団で2010年に初演、高い再演希望の声により13年に再演し大阪でも上演された。今回の3度目は主人公に関西ジャニーズJr.の今江大地を迎え、結木滉星、吉田美月喜、南沢奈央ら新たな若い世代で作り上げる2022年度版だ。2年前に「芝居をやりたい!」と直訴した今江は、「いろいろな作品を経験したい」と多くの舞台に出演、注目され始めている。そんな今江が地元関西の公演を控え、初めての鴻上演出の楽しさや作品の魅力を熱い思いとともに語った。

エゴ・サーチとは、自分の名前をインターネット上で検索すること。鴻上は「もう一人の自分探し」と呼ぶ。筆の進まない新人小説家・一色健治が、インターネット上に見つけた自分と同じ名前、同じ経歴のプロフィールを持つ“誰か”のツイッターとブログ。“わたし”の知らないもう一人の“わたし”を追いかけていく物語だ。
東京公演を経験して「とても楽しいです。本当にいい舞台に出会えました」と笑顔で話す一色役の今江。コロナ禍の稽古場では「稽古前に毎回、共演者の皆さんとあだ名を決めて呼び合いながらゲームをするようなワークショップがあり、それがすごく楽しかった。今、全員でご飯すら行きづらい中で、皆さんとコミュニケーションを取ることが出来てありがたかったです」。
物語は一瞬にして場面が飛ぶ早い展開の中、ダンスシーンもあるおなじみの鴻上ワールド。その中で“謎”と“想い”が織り重なり、見えてくる真実とは…。「登場人物みんなにそれぞれの物語があり、それぞれに闇があって。南沢さんの演じる編集者は、ちょっとネジが外れた熱血編集者みたいな感じで(笑)、コメディ要素も入っています」。

稽古の中で役作りなど鴻上の細やかなアドバイスを受けた今江。「導いていただいている感じがしました。稽古中は悩んだり探したりしていましたけど、今は主演として自信を持って立てています」。舞台を観た友人の藤原丈一郎から「いい作品に出会ったな。おもしろかった、めっちゃ良かった」と言われ喜ぶ。人への気遣いを持つ優しさの中に、強い探求心と熱い行動力を秘めた今江は、鴻上演出との出会いによって役者として確実に成長している。演じる一色健治が、物語の中でさまざまな出来事を越えて成長するのと同じように。
「ほんとに素晴らしい作品。今生きている人たちにちゃんと響く物語です。コメディ要素もあるし、謎が多い作品ですが、最後にはすべてきれいに回収されて気持ちいい。でも、登場人物の全員がスーパーハッピーではなくて、そこには苦さもあり、苦しいけど頑張って生きていこうという姿をしっかり見ることができる。だから、絶対に観に来てほしい!」。

取材・文:高橋晴代

「エゴ・サーチ」
■作・演出
鴻上尚史
■出演
今江大地(関西ジャニーズJr.) / 結木滉星 / 吉田美月喜 / 南沢奈央 / 村上航 / 渡辺芳博 / 阿久澤菜々 / 佐藤修作 / 古木将也 / 木村友美

大阪公演情報

日時:2022/04/30(土)~2022/05/01(日)≪全3回≫
会場:サンケイホールブリーゼ

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