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KEP ONLINE Online Magazine

【インタビュー】flumpool - アルバム『Real』の全国ツアーで地元大阪に

2020/12/10

インタビュー

flumpool 10th Tour「Real」

彼らが等身大で魅せる「リアル」を肌で感じて

地元大阪での路上ライブを経て2008年にシングル「花になれ」でデビューして12年。山村隆太の優しさと楽しさに満ちた歌声を軸にした楽曲で、もはや日本の音楽シーンに欠かせない存在となっているflumpool。彼らは2017年に山村の声が出なくなったことから活動休止を経験。その苦悩を経て自分たちを見つめ直し、一回りも二回りも強くなって再スタートした彼らの現在を表現したのが5月発売のアルバム『Real』だ。この作品を手に、今年7月より大型全国ツアーを開始。来年1月、ついに地元大阪でのステージが行われる。そのステージに、彼らはどんな気持ちで臨むのだろうか。

 
――今年5月に発売された、活動再開後初となるアルバム『Real』。この作品に込めた思いとは?
 
山村隆太 (Vo)(以下:山村)「僕らもちょっと前まで活動休止で、今のコロナ禍における社会と似ている状態だったんです。だからこそ求める人と人とのつながりを、リアルに表現したいと思った作品です。そして、今後も何があってもやり残して後悔することがないように今の自分たちが伝えたいことをありのままに表現して、ギュッと詰め込んだ作品になったと思います」
 


――今まで以上に表現の幅の拡がりを感じますね。
 
阪井一生(Gt)(以下:阪井)「アルバムを作る時はいつも何かのコンセプトを決めて、それに従って作ることが多いですが、今回はタイトル通り、今、等身大の自分たちが素直に今作りたい楽曲で構成したというか。例えば自宅で録った曲をそのまま使ったりとか」
 


――まさにリアルですね。
 
小倉誠司 (Dr)(以下:小倉)「今回の楽曲にはドラムの音をレコーディングせずに作った曲もあります。僕はアナログ人間なんで本来なら受け入れがたい手法のはずでしたが、活動休止中に自分やバンドを見つめ直す時間を経て、今作では『そういうやり方があってもいいんじゃないか』という受け入れ方ができるようになりました」
 


――活動休止期間がバンドを成長させたと。
 
小倉「そうですね。自分自身もバンドも成長できているという証の1枚になったと思います」
 


――デビュー後初の作品が『Unreal』。それと対になってるような作品名ですが。
 
尼川元気 (Ba)(以下:尼川)「そのタイトルの重さに最初はビビりましたね(笑)。デビューから12年、今再スタートをするに値する強さがある作品に仕上げることができるのか、と。でも結果として非常にいいものに仕上がったと思っています」
 

 
――その作品を手にした全国ツアーを10月からスタートしました。
 
阪井「このアルバムは、ライブを意識した曲、ライブによって真の魅力を感じてもらえる曲がたくさん入っています。だから、ツアーのライブで披露して初めてこのアルバムが完成するんだと思っています」
 
尼川「もうすでにこのツアーで各地を回ってきましたが、やはりこの時期に開催できるということで、この機会を無駄にしたくない、という気持ちでステージに立っていますね。そしてアルバムのタイトル通り、ステージもかなりシンプルにして素の自分たちで勝負しています。それと、山村の声も活動休止以前より力強さが増してるんじゃないかな」
 


――おっしゃる通りコロナ禍での開催。不安などはありますか?
 
山村「スタッフの方々も万全の体制を整えてくれています。そういうスタッフの努力があってこそできるツアーだと思っています」

小倉「ある意味僕らのわがままで開催したツアーやからね」

山村「その努力を無駄にしないよう、オンラインではなかなか難しい一体感や人と人との肌感のあるつながりを表現できるツアーにしたい」

小倉「実際回ってみて『お客さんに会えることってこんなに嬉しいことなんや』ということを実感しています」
 


――さらに「FM802 RADIO CRAZY 2020」にも出演されますね。
 
阪井「昨年、僕だけTHE YELLOW MONKEY トリビュートバンドで出演したのですが、今年はバンドでの出演。普段僕らのライブにいないお客さんとも出会えるので楽しみですね」
 
――地元大阪でのライブ。心待ちにしているファンに向けてひと言お願いします。他のメンバーの方とかぶったコメントでもいいので。
 
山村「スタッフはコロナに対する対策は万全にしているので、皆さんも心がけて恐れずに」
 
阪井「大笑いさせたろかな、と思ってます(笑)」
 
尼川「大阪は僕らにとっても大切な場所ですから……腹抱えて笑かしたろかな、と思ってます(笑)」
 


――いやホントにかぶってますね(笑)
 
小倉「(笑)。このご時世、なかなか『来てください』って声を大にして言いづらいのですが、世の中止まったままではダメだと思うし、我慢している人も多いと思う。ぜひコロナを意識しつつも、楽しい時間を共有して発散してもらえたら!」


 
常に前向きな気持ちでツアーに臨む彼ら。コロナによる閉塞感漂う今の世の中と同じく辛い停滞期間を経て強くなったflumpoolならではの、晴れやかな明るさが感じられた。大阪でのライブでは、彼らのポジティブなオーラを思いっきり肌で感じて欲しい。
 


TEXT: 宮本昭仁


LIVE INFORMATION

■ flumpool 10th Tour「Real」
2020/12/11(金) ロームシアター京都 メインホール
2021/1/10(日)〜2021/1/11(月) フェスティバルホール
2021/2/20(土) びわ湖ホール 大ホール
2021/3/19(金) 神戸国際会館こくさいホール

■ FM802 RADIO CRAZY 2020

2020/12/26(土)〜2020/12/28(月) インテックス大阪
★flumpool 出演は12/26(土)


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