家族や友人と楽しむ年末の風物詩

カラフルに多彩な音色を紡ぎだす、チャイコフスキーの珠玉の音楽にのせたバレエ「くるみ割り人形」（全2幕）。クリスマスイブの夜、人形たちの不思議な世界に迷い込んだ少女マーシャ。くるみ割りの王子に誘われて訪れる先は、雪の国やお菓子の国。雪の国では雪片とたわむれるように幻想的なダンスを舞い、お菓子の国のうたげではおもちゃ箱をひっくり返したような個性的な踊りの数々が繰り出され、そしてマーシャと王子が披露する華麗なグラン・パ・ド・ドゥまで、見どころがいっぱい。年末の風物詩として世界中で親しまれている名作だ。
昨年、東京バレエ団は芸術監督・斎藤友佳理総指揮のもと〈クリスマスツリーの中に入り込んでしまった、マーシャの驚き〉というコンセプトで新制作に取り組み大成功を収めた。バレエの本場ロシアでプロの劇場スタッフが製作した美術と舞台装置で、魔法のように立ち現れるキラキラした夢と幻想の世界。そこで華麗な踊りで魅せるのは、東京バレエ団の粒ぞろいのダンサーたち。今年のクリスマス、あなたもマーシャと一緒に不思議な世界へ出かけてみませんか？